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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

ペンタ棒

 

コンデジやネオ一眼と違って、一眼レフ及びミラーレスにとって避けて通れない問題がイメージセンサーの汚れだ。

一眼レフやミラーレスは、カメラ・ボディにレンズを装着したり、あるいは取り外したりする必要があるので、どうしても埃などがイメージセンサーに付着してしまうのである。

当然、せっかく綺麗な写真でも汚れがあると台無しになるわけだ。

 

汚れが目立つ場合、メーカーに清掃を依頼するのが一番いいのだが、この方法は相当な高額になるうえに、カメラが戻ってくるまでにかなりの日数がかかる。

都会に住んでいる人はカメラをメーカーに持ち込めるのでまだいいのだが、地方だと郵送になるためかなり不便だ。

むしろ、カメラのキタムラの方が全国にあるし、メーカー清掃よりも安価で、持ち込めば即日に返却してくれるので、筆者もその方法を採った。

 

上級者になると、自分で清掃する方法もある。

これだと、費用は清掃用品だけで済むし、自分が納得いくまで綺麗にできるのが利点だ。

だが、素人が自分で清掃すると、却って汚れてしまうばかりか、イメージセンサーを傷付けてしまう恐れがある。

イメージセンサーは非常にデリケートな部分なので、ここを傷付けてしまうと命取りになるし、自己責任になるのだ。

やはり、多少高額でも、時間がかかってもプロに清掃を依頼するのが無難だろう。

 

当然、筆者も買ったばかりのPENTAX KFもそうするつもりでいたが、ハタといい方法を思い付いた。

筆者には、黒死病に罹患したPENTAX K-S1があるではないか。

要するに、故障を覚悟でKS-1を清掃の練習台にすればいい。

黒死病を患っているKS-1とはいえ、応急処置を施せば普通どおりに撮影できる。

 

そうと決まれば善は急げ、悪は延べよ、早速AmazonPENTAXイメージセンサークリーニングキットO-ICK1(税込¥3,400)とVSGOタンブラーエアーブロアーV-B01E(税込¥1,980)を購入。

ブロワーについては、安物とは言え一応は持っているので必要ないかとも思ったのだが、イメージセンサーの清掃となると安物のブロワーでは却って汚れてしまうらしいので、奮発してシリコン素材の高価なブロワーを購入した。

ボディやレンズの外側は今まで通りの安いブロワーを使用し、イメージセンサーの清掃用にVSGOのブロワーを温存する作戦だ。

このブロワー、底に錘が入っているため、起き上がりこぼしのように倒れない仕様になっている(だからタンブラーと名乗っているらしい)。

 

▼シリコン素材で、しかも倒れないVSGOタンブラーエアーブロアーV-B01E

 

しかし、今回の主役はブロワーではなく、PENTAXのO-ICK1の方である。

カメラ・メーカーで、イメージセンサーのクリーニング・キットを販売しているのはRICOHPENTAXの製造元)だけらしい。

このO-ICK1は、俗にペンタ棒と呼ばれる。

このペンタ棒、一応はPENTAXイメージセンサー清掃用となっているが、実際には他メーカーの一眼レフやミラーレスにも使用可能だ。

特にミラーレスは、一眼レフと違ってミラーが無く、イメージセンサーが剥き出しになっているため汚れが付きやすい。

 

PENTAXのO-ICK1、通称ペンタ棒と、付属しているクリーニング・シート

 

まずは、イメージセンサーの汚れている場所と汚れ具合を知る必要がある。

逆に言えば、大した汚れがなければヘタに清掃せず、ブロワーで吹きかけるだけの方がいい。

自分で清掃することによって、却って汚してしまう場合があるからだ。

写真にとって汚れが大敵とはいえ、あまり神経質になり過ぎるのも考えものである。

 

イメージセンサーの汚れを知るには、雲一つない青空を撮影するのが一番手っ取り早い。

青空を写すと、他に対象物がないため汚れている部分がハッキリ判るのである。

青空には焦点を合わせるべき物がないため、オート・フォーカスが効かないのでマニュアル・フォーカスにすればいい。

 

下の写真は、K-S1で青空を写したのだが、特に問題が無いように思える。

 

ところが、パソコンに取り込んでよく見てみると、いくつかの黒い点があったのだ。

パソコンだと簡単に写真を拡大できるので、汚れを容易に判別できる。

 

▼赤丸が汚れ

 

▼さらに拡大すると、汚れがハッキリ判る

 

それでは、ペンタ棒を使ってこの汚れを取っていこう。

今回はPENTAXのK-S1あるいはKFで説明するが、他のメーカーでは名称が違うかも知れない。

PENTAXで言えば、メンテナンス画面でセンサークリーニングを選択し、ミラーアップを実行する(ミラーレスの場合は、ミラーアップの必要はない。そもそもミラーが無いのだから。ただし、クリーニングモードがある場合は、その設定にする)。

この際、気を付けなければならないのは、電池の充電が満タンになっている必要があることだ。

イメージセンサーの清掃中に電池が切れると、ミラーが強制的に閉じてしまうため、清掃道具がミラーに挟まって故障の原因になりかねない。

 

充電が充分であることを確認し、上記の方法でミラーアップさせる。

まずは、ブロワーでイメージセンサーを清掃してみよう。

場合によっては、わざわざペンタ棒を使わなくても、ブロワーで汚れを吹き飛ばすだけで問題が解決することもあるからだ。

その方がずっと楽だし、ペンタ棒を使ったために却って汚れが増えたり、故障したりすることも有り得る。

ブロワーを使う際、気を付けるのは必ずカメラ・ボディを下に向けること。

ボディを上に向けていれば、舞った埃が落ちてきて再びイメージセンサーに入る恐れがある。

 

ブロワーでイメージセンサーを清掃したら、汚れがなくなったかどうか確かめてみよう。

確かめる方法は、前述のように青空を写せばいいが、イメージセンサーの清掃を行うのは室内だろうし、いつも青空とも限らないので、室内でテストすればいい。

壁に白い紙を貼って、撮影すれば汚れが判る。

この際、カメラは絞り優先モードでF値は最大(22程度)、画素数も最大にしてISO感度は100~400程度でマニュアル・フォーカス、焦点は無限大(∞)にすればいい。

わざと焦点をボカすことで、却って汚れを判りやすくする。

 

この方法で汚れを確認し、まだ取れていないようならいよいよペンタ棒の出番だ。

ペンタ棒のオレンジ色の先端は粘着状になっており、そこに汚れを付ける。

気を付けていただきたいのは、あまりペンタ棒を強く押し付けすぎると、イメージセンサーに傷が付いてしまうことだ。

ペンタ棒をイメージセンサーに貼り付ける時は、あまり力を入れず、軽く押し当てるだけでいい。

イメージセンサーに当てたペンタ棒は、付属のクリーニング・シートに押し当てる。

押し当てた部分は、二度とペンタ棒に付けない。

そして、クリーニング・シートには一度ペンタ棒を付けた部分は使用せず、ペンタ棒を付ける部分がなくなればクリーニング・シートは破棄する。

 

そして、ペンタ棒による清掃が終わると、上記の方法で白い紙を撮影し、汚れが取れたかどうか確かめてみよう。

すると、ペンタ棒で清掃した筈なのに、実際には左下に大きな汚れが出来ていた。

それは、わざわざパソコンで拡大表示しなくても、小さなカメラ液晶画面ですらハッキリ判る汚れだ。

これは、前には無かった汚れであり、要するにペンタ棒で清掃したことにより、却って大きな汚れが出来てしまったのである。

小さな汚れだと、あまり気にし過ぎるのも考えものだと言ったのは、この点だ。

清掃したことによってミラーアップするため、つまりイメージセンサーを剥き出しにしてしまうので、大きな汚れを生み出すことも有り得るのである。

 

しかし、これだけ大きな汚れになると、やはりペンタ棒で清掃しなければならない。

筆者の写真の場合、左下に汚れがあるのだが、実際にはミラーがあるので上下反転しており、イメージセンサー内では左上を清掃する必要がある。

 

 

その後も、何度かペンタ棒を駆使してイメージセンサーを清掃したが、なかなか完璧に綺麗にはならなかった。

ペンタ棒での清掃を繰り返すも、そのたびに新たな汚れを発見する。

そしてようやく、気になる汚れがなくなったのは、ペンタ棒6回目の清掃の後だ。

ひょっとすると、細かい部分で汚れはあるのかも知れないが、筆者の目には汚れは見当たらない。

 

▼ペンタ棒での清掃6回目にして、ようやく汚れは発見できなかった

 

実はKFも、現段階では少し汚れている。

今回、K-S1での清掃に成功したのだから、KFもペンタ棒を使って清掃したいところだが、まだ自信は持てない。

もう少し、KS-1には練習台になってもらって、絶対的な自信が持てるようになったら、ペンタ棒でKFを清掃してみようか。