今年の2月、初めての一眼レフを中古でネット購入したものの、不良品だったため返品したということは以前に書いた。
中古品購入失敗以来、一眼レフは凝りてしまった感があったのは否めない。
それに、NIKONが一眼レフの開発を中止するというニュースがあったので、もう一眼レフの時代ではないのかなと思ったのも事実だ。
さらに、今年の7月に豊田スタジアムでラグビーを観に行った際、席が非常に狭かったので、一眼レフだったらカメラ本体にレンズも持ち歩かなければならないから大変だろうなとも思った。
それならいっそ、ズーム倍率の高いネオ一眼(分類上はコンデジ)の方がいいのでは、と感じたのである。
その方が一眼レフやミラーレスよりも扱いが簡単だし、最近のネオ一眼は性能もいいし、値段も安い。
ただ、現在使用中の四代目デジカメ、光学40倍ズームのネオ一眼が、ますますポンコツになってきた。
シャッターを押せば問題なく写真は撮れるのだが、それまでが大変だ。
このネオ一眼は、SDカード挿入口と単3乾電池を入れる場所が一緒になっており、SDカードを取り出すときは必ず電池入れのフタを開けなければならない。
つまり、SDカードを取り出せば電池が効いていない状態になるわけで、そうなれば何故か初期設定に戻ってしまうのだ。
普通なら内蔵バッテリーが働いているので設定は維持されるのだが、何しろポンコツになってしまっているから出荷状態に戻ってしまう。
要するに、SDカードを取り出すたびに、いちいち日時設定をしなければならない。
そして、この日時設定がまた難儀なのだ。
ポンコツになった現在、プラス方向のボタンを押しても、マイナス方向に行ってしまう。
それも、プラス方向に1回押しただけで、マイナス方向へ5つぐらい動いてしまう時があるというポンコツぶりだ。
判りやすく言えば、初期設定では2013年1月1日0時0分になっているので、そこからまず2022年に設定しようとしても、プラスへ行ったりマイナスへ行ったりして、なかなか2022年になってくれない。
やっと2022年になって、OKボタンを押しても何故かプラスあるいはマイナスボタンが反応してしまい、2025年とか2018年とかになってしまう。
仮に2022年でようやく決定できても、1月1日0時0分から現在の日付および時間に合わせるまで、同じ苦労が繰り返されるのだ。
日時設定するだけで、どれだけイライラするか判るだろう。
四代目デジカメもいつ壊れるか判らないので、近いうちにカメラを購入しなければならない。
まだ一眼レフかミラーレスかネオ一眼かは決めてなかったが、夏のボーナスが上がっていれば一眼レフにしようと思った。
果たして、夏のボーナスは上がっていたのである。
しかし、調べてみても一眼レフともなると新品なら10万円以上はするし、購入は躊躇していた。
そのまま、一眼レフに対する熱も冷めていたのだ。
ところが先日、出戸にあるイオンに行くと、その中にマツヤデンキがあった。
マツヤデンキってまだあったの!?(現在はヤマダデンキの傘下らしい)と驚いて入ってみると、一眼レフが1台だけ置いてあった。
1台しかないって……と思いながら見たら、Canonのダブルズームキットが10万円を切っていたのだ。
それからムクムクと一眼レフへの思いが蘇り、帰宅してネットで調べてみると、新品でPENTAXのダブルズームキットが74,800円(税込)で売られていた!
しかも、残り1台となっている。
そして、僕が一眼レフを買うときの条件として、300㎜以上のダブルズームキットなどがあったが(上記日記参照)、値段を除き全てクリアしていたのである。
初心者が一眼レフを初めて買うとき、中古にするか新品にすべきか、ネットでも意見が分かれていた。
中古派の意見は、何よりも安いし、初心者がわざわざ高い新品を買う必要はない、というもの。
新品派は、初心者だからこそ新品を買うべきで、中古の不良品でも初心者はどこが悪いのか判らない、という意見。
以前に中古を買おうとして失敗したのは、まさしく新品派の意見で、今度買うときは新品にしようと決めていた。
この一眼レフは2014年発売のモデルで、型落ちもいいところだが、新品ならそれでも構わない。
一眼レフを持っている友人にも相談してみると、それはお買い得ですという返事を貰ったので、遂に購入を決めた。
Amazonのカートに入れ、震える指で注文ボタンをクリックし、購入決定。
到着予定日は2日後だが、まさしく一日千秋の思いで待った。
そして、いよいよカメラが到着。
カメラが入った段ボール箱を持ち上げてみると、案外軽い。
これなら、持ち運びも楽そうだ。
しかし、この軽さが後に悲劇を生む。
段ボール箱を開け、さらにその中に入っているカメラ用の箱を取り出した。
カメラ用の箱を開けると、新品のカメラ独特の匂いがする。
いよいよ、新品の一眼レフが僕の物になったのだ。
……ところが、異変に気付く。
ダブルズームキットなのだから、レンズが2本入っているはずだが、1本しかないのだ。
しかも、長い方の55-300㎜用のレンズ。
どこを探してもなかった。
どうりで段ボール箱が軽かったわけだ。
やむなくAmazonにチャットメールを送る。
すると、返品には応じますが、レンズだけ送ることはできませんという返事。
それはないだろうと思いながら、方法はないかと尋ねると、出品者に連絡すれば対応してくれるかも知れません、という回答だった。
そこで出品者の連絡先を訊き、出品者用のメッセージに事の内容を送る。
だが、すぐに返事はなかった。
何しろ、8年前に発売したレンズである。
もうレンズは残っていないだろうと諦めていた。
1ヵ月間は返品に応じるということだったので、Amazonに返品する覚悟を決めたのである。
この時点で、もう一眼レフを持ちたいという気持ちは失せていた。
レンズ2つ付きの一眼レフが約7万5千円なんて、こんなチャンスは二度とないだろう。
何しろ、ビックカメラなどで見ると、300㎜の望遠レンズだけで7万円ぐらいはしていた。
すると、2日後に出品者からのメッセージ。
読んでみると、レンズを送りますという内容だった!
半ば諦めていただけに、一気に嬉しさが爆発したのだ。
なんという素晴らしいドンデン返しだろう!
……って、最初からレンズが入っていれば、こんな苦労をすることはなかったのだが(>_<)
しかも、ここからが大変だった。
それから1週間、出品者からの連絡がないのだ。
こちらから問い掛けても応答なし。
そもそも聞いたことのない業者だったし、これは詐欺かも知れないなと思い始めた。
返品期限は10月7日。
ボディと18-55㎜レンズはあるので撮影は可能なのだが、返品を視野に入れて新品の状態を保ったままカメラは使わなかった。
最初の連絡があってから8日後の土曜日(なぜかこの出品者は土曜日に連絡がつきやすかった)、ようやく出品者からのメッセージ。
確認作業のため、連絡が遅れていたらしい。
発注をかけましたので、もうしばらくお待ちくださいとのこと。
それならば、シルバーウィーク前にはレンズが届くな、と安心した。
ところが、そこから待てど暮らせど連絡はなく、もちろんレンズも届かない。
連絡がつきやすい土曜日にもメッセージは来ず、対応が遅すぎます、と苦言のメッセージを送る。
と言っているうちに、最後の3連休にもレンズは届かず、結局はシルバーウィークに間に合わなかった。
この頃には、また一眼レフへの熱は冷め、もう返品するしかないなと思い始めていたのである。
そんな時、Facebookの見ると、Canonのダブルズームキットがなんと1万円強で売っている広告が出ていた!(最近、カメラ関係ばかり検索するせいか、広告はカメラだらけだ)
今回、購入したカメラの約7分の1の値段、しかも新品だ。
これはもう、手許にあるカメラとレンズは返品し、手配中のレンズはキャンセルすべきだろう。
さらに、注文した業者と違って、広告に出ているのは某有名家電量販店(現在は某大手量販店の傘下)なので、安心できそうだ。
ところが、念のためその量販店のサイトを見ると、そんな値段でカメラは売られていない。
もう一度、安く売られていたサイトを見ると「〇〇〇(その量販店名)カメラ」と書かれており、微妙に違う。
不審に思い、その〇〇〇カメラで検索してみると、詐欺サイトという情報があったのだ!
Facebookの広告ということで安心していたが、危うく騙されるところだった。
やはり、あまりにも安すぎる商品は疑ってかかるべきか。
ちなみに、数日後にはバックの写真こそ違うものの、全く同じ内容で「○○○○(某有名カメラ専門店)株式会社」というサイトが出ていた。
話を元に戻すと、月曜日にようやく業者からメッセージが来る。
明日、入荷予定なので、早ければ火曜日出荷、遅くとも水曜日に出荷します、ということだった。
その業者は、なかなか連絡が来ない反面、連絡がつく日は夜遅くてもメッセージのやり取りをしてくれる。
ところが最後に、前回はAmazonから送ったので僕の住所が判らないため教えてください、とメッセージが来た。
やむを得ず、住所を書こうとしたが、やり取りをしているのはAmazonのメッセージ欄。
そこには「セキュリティのため住所や電話番号、メールアドレス等は書かないでください」と書かれている。
その旨をメッセージで伝えたが、夜11時近くだったのでさすがに連絡は来ない。
翌日、Amazonの販売者の部分に電話番号が書かれているので、そこに電話してください、とメッセージが来た。
その電話番号は、なんと携帯番号。
怪しさ爆発だったが、電話しなければレンズは来ないので、念のため非通知で電話をした。
しかし、電話には出ない。
やむを得ず、番号通知で電話すると、3コール目でアッサリ出た。
これは僕の電話番号と住所を聞き出すための罠かとも思ったが、背に腹は代えられず、こちらの住所を伝えた。
水曜日には出荷しますということだったので、それを信じて木曜日に到着するのを待つしかない。
木曜日、帰宅すると案の定レンズは届いていなかった。
やはり詐欺に引っかかってしまったのかと絶望してパソコンを見ると、遅れましたが本日出荷しましたというメッセージが来ていた!
ゆうパック送りで、追跡番号も書いてくれていたので、確かめてみると間違いなく出荷されている。
これでレンズが届くのは確定だが、まだ安心はできない。
レンズは届いたけれど、ボディとは合わないレンズだったとか、使えるけれど中古だったとか、なんてことも有り得る。
果たして、金曜日にレンズが届いた。
保証書が入っていたので、新品で間違いなさそうである。
業者はさぞかし損した筈だ。
レンズが作動するか試すため、ようやくカメラの電源を入れる。
すると……、無事に撮影できた!(そりゃそうだろ、と思うかも知れないが、ここまで読めば僕がどれだけ不安だったか判るだろう)
もちろん、まだ試していなかった18-55㎜の方のレンズも装着すると、間違いなく撮影できる。
最初にカメラとレンズが届いてから23日後、ようやくダブルズームキットが揃った。
さて、ここからは以前の日記と重複するが、筆者が愛用していた歴代のデジカメを表記してみる。
もちろん、今回購入した一眼レフは最後に載せた。
◎初代:FUJIFILM FinePix A210
記念すべき初代デジカメを買ったのは2003年の暮れ。
それまでは、カメラなど持ったことがなく、興味もなかった。
つまり、フィルム・カメラを使ったことがなかったわけで、カメラと言えば「写ルンです」オンリーだったのである。
しかし、どういう動機でカメラを購入したのかは憶えていない。
スペックは、320万画素で光学3倍ズーム、連写機能などない。
今のスマホの方がよほど機能が充実していそうだ。
ただ、小型で軽くて持ちやすく、小さいながらも動画撮影もできた。
それに、機能が少ない分、操作を覚えるのも簡単だったのだ。
また、当時のFUJIFILMらしく、記録メディアはなんとxDピクチャーカード!
もはや絶滅したと思われるので、このカードに入っている写真を取り出すのは困難だろう。
▼2004年正月、六甲山上から六甲アイランドを撮影(兵庫県)
◎二代目:FUJIFILM FinePix E510
二代目デジカメをいつ買ったのか、なぜ買い替えたのか不明(初代のレンズが曇ってしまい、修理するのが高額になるから買い替えた記憶があるが、レンズが曇ったのはこの機種の可能性もある)。
初代と同じくFUJIFILMで、記録メディアはやはりxDピクチャーカードだった。
スペックは、520万画素で初代よりも良くなっているが、光学ズームは3.2倍でさほど変わらない。
連写ができないのも同じだが、初代よりもコンパクトで持ちやすくなった。
普段、レンズは閉じており、電源を入れるとレンズ部分が開くのが特徴。
初代に比べて進化したのは、モードダイヤルが付いたことだろう。
つまり、シーンに合わせての撮影が可能になった。
◎三代目:FUJIFILM FinePix S8100fd
光学3.2ズーム程度では飽き足らなくなり、2008年11月頃に買ったのがこの機種。
初めてのネオ一眼だ。
この機種は、xDピクチャーカードの他にSDカードおよびSDHCカードも使えるようになり、FUJIFILMもさすがに時代の波に逆らえなくなったか。
前二代と違い、カード挿入口と電池を入れる場所が分かれていて、いちいち電池のフタを開けなくて済むので重宝した。
また、カードを挿入しなくても数枚なら画像を本体に保存できたため、たとえばカードがいっぱいになった時でも、カードを入れ替えずにそのまま撮影できたので、この点でも優れていたのだ。
スペックは、1000万画素に光学18倍ズームと、二代目とは比較にならない。
1.1コマ/秒とはいえ、連写機能も付いている。
見た目も一眼レフと変わらないので、お気に入りの一品となった。
光学18倍ズームというのも、この重さを考えると現在からみれば物足りないが、当時としては充分だろう。
前の二代が5年間で2台使っていたことになるが、三代目は5年間も愛用していた。
▼2010年6月、間もなく撤去される余部鉄橋を撮影(兵庫県)
◎四代目:FUJIFILM FinePix S8200
現在でも使っているネオ一眼。
2013年10月に購入した。
光学40倍ズームで、三代目をさらに圧倒している。
他のスペックは、1620万画素で連写は120コマ/秒(!)と、そんじょそこらの一眼レフが裸足で逃げ出しそうだ。
しかも、家電量販店の店舗なら約3万5千円だったが、ネット販売(家電量販店のオンライン・ショップ)だと1万8千円ぐらいで、かなりのお得感があった。
記録メディアもとうとうxDピクチャーカードが使えなくなり、SDカード、SDHCカード、SDXCカードになっている。
比較:左が三代目、右が四代目
▼四代目を最大の光学40倍ズームにすると、レンズ部分がこんなにも伸びる
ただし、四代目にも不満がなかったわけではない。
まずは、夏の暑い日にはズームレンズが伸びなくなることがあった。
さらに、三代目と違って本体に画像を保存できなくなり、前述の通りカード挿入口も電池部分と一緒になるという、いわば退化している。
しかも、カード挿入口と電池部分が一緒になったため、カードを入れ替えるときにはいちいち電池カバーを開けなければならなくなった。
そして、毎回ではないが、これまた前述の通り電池カバーを開けるとなぜか日時が初期設定にリセットされることが多かったのである。
そういう設定というわけではなく、単なる誤動作だ。
そのため、電池カバーを開けるたびにいちいち日時設定をしなければならなかった。
また、120コマ/秒という圧倒的な連写速度も、実際にはほとんど使ったことがない。
なぜなら、そんな高速連写をすると保存にかなりの時間がかかり、その間は撮影ができなくなるから、結局のところはシャッターチャンスを逃す方が遥かに多くなったからだ。
そのため、連写は5コマ/秒を使っていたが、それでも保存には時間がかかった。
とはいえ、四代目はネオ一眼としては圧倒的な性能を誇っていたため、最も活躍したのは四代目である。
間もなく、三代目を大きく超える9年目に突入。
▼2015年4月、高田川の千本桜(奈良県)
◎幻の五代目:PENTAX K-30 ダブルズームキット
中古で購入したが、前述の通り不良品だったため返品。
◎五代目:PENTAX K-S1 300ダブルズームキット
幻の五代目を除き、初のFUJIFILM以外のデジカメは前述の通り初の一眼レフ。
年式は前述の通り2014年、18-55㎜と55-300㎜という2本のレンズ付き。
スペックは、有効画素が2012万画素で、四代目を上回る。
連写速度は5.4コマ/秒で四代目より大きく劣るが、前述のとおり超高速連写は使わないので、これぐらいでも良かろう。
しかも、連写後の保存速度は四代目よりも圧倒的に速い。
これなら、連写後にシャッターチャンスを逃すこともないだろう。
問題はダブルズームキットで、55-300㎜というのは、ネオ一眼の光学40倍ズームに比べてどうなのか、気になるところだ。
▼最大ズームにした時の比較。上が五代目、下が四代目
実はダブルズームキット、ネット上でも賛否両論で、初心者にはもってこいという意見もあれば、初心者にとっては着け外しが面倒だというレビューもあったが、前述の友人が推していたのでこのタイプにした。
そして、それ以上に問題なのは、筆者が一眼レフを使いこなせるかどうか、である。
▼五代目で馬見丘陵公園(奈良県)をフルオートで試し撮り。ブログに載せるとき、容量が大き過ぎてエラーが出たため、画質を落とした
久宝寺のジョーシンで店じまい売り尽くしセールをやっていたので、カビ防止のドライ・ボックスとクリーニング・キットを15%オフで購入した。
カメラバッグが必要だが、あとは本格的な一眼デビューを待つばかりである。
▼左から初代~五代目