
先日、国王は「一眼カメラはやめとけ!」という記事を書いた。
その理由が、ハッキリしたのだ。
この記事の最後に「約20万円の、150~450㎜の超望遠レンズの購入を検討」と書いていた。
ちょうど、阪神タイガースのリーグ優勝により、ジョーシンがバーゲンをやっていたので、その機に乗じてこのレンズを買おうかな、と思ったのである。
しかも、一眼カメラ所有の先輩からは「その焦点距離で、新品で純正で、その値段ならお買い得」と背中を押された。
こうして、レンズ沼にハマっていくのだろう。
もう一度言う。
一眼カメラはやめとけ!コンデジで充分、と。
決して国王みたいになるな。
しかし、もう購入意欲を抑えられなくなって、ネットで調べてみると、ジョーシンのバーゲンよりも、約1万3千円も安い売り場を発見した。
ジョーシンはポイントとクーポンを合わせても約1万2千ポイントなので、ジョーシンに拘る必要はない。
その売り場で、約19万円と、3年保証の約1万円付きで、HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC-AW を購入した。
そして、ネット注文した翌々日には、レンズが届いたのである。
届いたレンズを見た感想は、デカい。
そして、実際に持ってみた感想は、重い。
何しろ、レンズだけで約2㎏である。
こんなにデカくて重いと、持って歩くのはもちろん、実際に撮影するのも大変そうだ。
この時点で、約20万円も支払って、こんなにデカくて重いレンズを購入したことを後悔した。
何しろ、今まで国王が持っていた最大のレンズである55~300㎜なんて、比較にならないほどデカくて重かったのである。
▼150~450㎜の超望遠レンズ

▼150~450㎜の超望遠レンズにフードを着けた状態

▼150~450㎜(フード付)をカメラ・ボディ(PENTAX-KF)に装着した状態

▼各レンズの比較。上から150~450㎜、55~300㎜、10~17㎜(魚眼)、18~55㎜、50㎜(単焦点)

これだけデカくても、コンパクト・デジタル・カメラ(ネオ一眼)の光学40倍ズームには、望遠では劣るのだ。
前回の記事でも書いた通り、35㎜判換算で150~450㎜の最大望遠では675㎜(広角側を24㎜とすると、ネオ一眼に換算すれば光学28倍ズーム)、光学40倍ズームのネオ一眼の最大望遠は960㎜である。
国王が買ったネオ一眼の光学40倍ズームは約1万8千円だったので、それよりも劣るレンズを約20万円もの値段で買ったのだから愚の骨頂である。
▼上が150~450㎜のレンズをカメラ・ボディに装着して最大望遠にした状態、下が光学40倍ズームのネオ一眼を最大望遠にした状態。ネオ一眼はこれだけ小さいのに、望遠では150~450㎜より優れている

一つ、良かった点は、レンズ・ケース(ストラップ付)が付いていたことだ。
このドデカいレンズの購入にあたり、今までのカメラ・バッグは既に満員なので、新たなカメラ・バックも買わなければならないと思っていたが、これで当面はカメラ・バッグを購入せずに済みそうである。
もちろん、ゆくゆくはリュック型のカメラ・バッグの購入を検討しなければならないだろうが。
▼嬉しいレンズ・ケース付(レンズ・ケースが畳の上に浮いているわけではありません)

早速、試し撮りに出掛けた。
ここは海なし県の奈良県境に近く、大阪湾からは約25㎞も離れているのだが、天気が良い日には海も見えるのだ。
さらには、約60㎞も離れた明石海峡大橋まで望むことができる。
▼今回の撮影場所と、撮影ポイントのPLタワー(撮影場所から約5㎞)、大阪湾(同約25㎞)、明石海峡大橋(同約60㎞)

実際に撮影してみると、やはり重い。
450㎜の最大望遠にすると、画面がかなり揺れる。
カメラに手ブレ補正が付いているのでブレることはなかったが、それでも慣れるまで手こずりそうだ。
やはり、このレンズを買ったのは失敗だったと後悔したのだが、家に帰り撮影した写真をパソコンで確認すると、その考えは一変した。
この日は生憎の曇天で、肉眼では遠く離れた大阪湾や明石海峡大橋など見えなかったが、150~450㎜のシャープなレンズが、大阪湾と明石海峡大橋をハッキリと捉えていたのである。
▼この曇天でも、PLタワー(撮影場所から約5㎞)よりも遥か彼方にある、大阪湾(同約25㎞)や明石海峡大橋(同約60㎞)をハッキリ捉えていた

▼光学40倍ズームのネオ一眼を最大望遠にして撮影。ピーカンだったにもかかわらず、後方の大阪湾と明石海峡大橋が霞んでしまった

これはちょっと、レベチかも知れない。
あとは、このレンズの重さと大きさに慣れていけるのかが問題だ。
そして、これ以上レンズ沼にハマらないようにしなければなるまい。
