
先日、当国会でお知らせした通り、150~450㎜の超望遠レンズを約20万円(3年保証付)で購入した。
日常生活に欠かせない車を除き、こんなに実用性のない無駄な高い買い物をしたのは初めてである。
そもそもの間違いは、3年前に一眼レフを買ったことだ。
これから初めてカメラの購入を検討している人には、わざわざカメラを買うのではなくスマートフォン撮影のままか、どうしてもカメラが欲しい場合は一眼レフやミラーレス一眼よりも、コンパクト・デジタル・カメラを強く、強くお勧めする。
しかし、買ってしまったものは仕方がない。
宝の持ち腐れにならないよう、安定の奈良県営馬見丘陵公園へ試し撮りに出掛けた。
だが、残念ながらこの日は曇天で、しかもこの季節は目ぼしい花も咲いてなかったので、撮った写真はあまり良いとは言えない。
それでも、超望遠らしく、圧縮効果があってボケのある写真を撮ることができた。
その程度だったら、1万2千円の50㎜単焦点レンズでも充分だって?
そこ、黙ってなさい。
とはいえ、思わぬ効果もあった。
あまりにもドでかい超望遠レンズを装着し撮影していると、近くを通ったガキ男の子が言ったのである。
「あ、カメラマンや!」
物事が判っている、なんて可愛いボンボンなんでしょう。
どうやら、超望遠レンズで撮影しているだけで、プロのカメラマンに見えるらしい。
持つべき物は超望遠レンズ、ってか?
まだ光学40倍ズームのネオ一眼しか持ってなかった頃、この公園で白望遠を持った人とすれ違うと、なんとも恥ずかしい気分になったものだ。
「アイツ、あんな一眼モドキを持ち歩いて撮影者気取りか?」
なんて思われているんじゃないか、と。
でも、今はネオ一眼を持っている人に対して、声を大にして言いたい。
堂々と、ネオ一眼を持ち歩きなさい。
それはともかく、せっかく超望遠レンズで試し撮りしてきたので、その写真を見ていただこう。
今回は他のレンズは一切使わず、また三脚も使用していない。
前回の、PLタワー&大阪湾&明石海峡大橋を撮影した時は1ヵ所に留まっていたが、今回のように2㎏のレンズを持ち歩くのはかなりしんどいのではないかと、かなり不安だった。
しかし、慣れればスムーズに撮影できたのである。
しかも、遠くを撮影する場合でもいちいちそこまで歩く必要はなかったので、意外に楽だった。
手ブレも、手ブレ補正と速いシャッタースピードのおかげで、全く気にならない。

▼まだグリーンのコキア。これから秋が深まるにつれて赤く色付く




▼小振りのヒマワリ「アポロン」は、この季節でも堪能できる




これから秋本番になると気候も良く(夏は暑すぎて撮影に出掛ける気力もなかった)、紅葉をはじめコスモス、コキア、ダリアなど、撮影には絶好の季節だ。
また、スポーツでもラグビーや社会人野球の日本選手権など、150~450㎜の超望遠レンズが活躍しそうである。
▼去年の社会人野球日本選手権に出場した、元:阪神タイガースの北條史也。レフトスタンド下にあるビアホールのテラスから撮影した場合、従来の55~300㎜ではこの望遠が限界だったので、150~450㎜を購入する引き金となった
