初めて一眼レフを買ったのが、今からちょうど2年前(2022年)の9月。
機種はPENTAXのK-S1だった。
年式は2014年で型落ちとはいえ、以前に中古品で失敗していたのでこの時は新品で買ったのだ。
何しろダブルズームキット(18-55㎜と55-300㎜のレンズ2本付き)で税込74,800円という超安値だったのである。
ところが、前回の記事でスイーツ「みやけ」について書いたが、この時に撮った写真が変だった。
画像が明らかに暗かったのである。
そのため、前回の記事の写真はほとんどがスマホで撮ったものだ。
一部、一眼レフの写真もあるが、オートにして昼間なのにフラッシュを焚いたものである。
そこで、カメラのキタムラに行って診てもらうと、原因が判らないとのこと。
PENTAXのサイトで調べてもらうと、古い年式のため修理部品はないらしい。
カメラをリコーイメージング(現在PENTAXブランドのカメラは同社で販売)に送って修理見積もりを依頼することはできるが、時間がかかるうえに送料が千円以上するとのこと。
おそらく、修理しても直る見込みは薄いらしいので、そちらの方は断念した。
新品を買って僅か2年でもう買い替えかと諦め、インターネットで次のカメラを探してみる。
2本のレンズはPENTAXなら使えるので、今度はボディだけでよい。
調べてみるとKFというタイプが、値段はレンズ2本付きだったK-S1よりも高いとはいえ(というより、K-S1が安すぎた)手頃で、年式は2022年で比較的新しく、エントリー・モデルながらスペックも良さそうだ。
さらに詳しく調べるべく「PENTAX KF」で検索してみた。
すると、予測で「黒死病」という恐ろしいワードが出て来る。
カメラで黒死病?
PENTAXのカメラを使用すると、ペストに罹患してしまうのか??
ヒットした記事を読むと、撮った写真が暗く写る、PENTAXの一眼レフ特有の症状があるらしい。
それを、カメラ愛好家の間では黒死病と呼ぶのだそうだ。
まさしく、筆者のカメラと全く同じ症状である。
ってゆーか、専門家であるカメラのキタムラの店員は、PENTAXの黒死病のことを知らなかったのか?
(注:翌日またキタムラに行き、同じ店員がいたので黒死病のことを話すと、やっぱり知っていた。つまり、前日は知らないふりをしていたわけだ。まあ、販売店の立場からすれば当然の対応だが)
▼黒死病の写真。上記スイーツ記事の、スマホで撮ったクリームあんみつ写真と比較して欲しい
そこで思い出した。
初めて一眼レフを買ったのは中古品でのPENTAXのK-30(ダブルズームキット)だったが、撮影すると画像が暗かったため返品したのだ。
今から思えば、それがまさしく黒死病だったのである。
ちなみに、黒死病が発症するのは2010年代前半に発売されたPENTAXの旧Kシリーズだという。
なぜ黒死病が起こるのか、それはカメラ内部にある絞り制御ブロックが原因らしい。
PENTAXの一眼レフは、この絞り制御ブロックに磁気が帯びてしまうと、絞りが効かなくなって画像が暗くなるのだそうだ。
つまり、絞り制御ブロックの磁気を失くしてしまえば黒死病は治癒するわけで、その方法を紹介する動画もあった。
しかし、筆者は手先が不器用で、ヘタにカメラを分解すると壊してしまいそうなので、とてもマネできない。
分解せずに、外から磁気を失くす方法もあるそうだが、それとて黒死病が完治するわけではないという。
黒死病を治すことができるのは、ノストラダムスしかいないのだろうか。
(注:ノストラダムスは、当時ヨーロッパで大流行していたペストを根絶したと言われているが、現在ではこの説は否定されている)
やはり、新品のカメラ・ボディを買うしかなさそうだ。
とはいえ、レンズをそのまま使うためには、PENTAXのボディを購入する以外にはない。
何年かすると、また黒死病に襲われてしまうのか?