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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

「精神と時の部屋」は実在する!?

 

今年(2024年)の3月1日、漫画家の鳥山明さんが68歳という若さで亡くなった。

鳥山先生の代表作と言えばDr.スランプそしてドラゴンボールである。

 

どちらも奇想天外な漫画だが、「ドラゴンボール」には精神と時の部屋という摩訶不思議な空間が登場した。

精神と時の部屋」とはどんな部屋かと言えば、地上では1日しか経っていないのに、この中に入ると1年間もの時間が流れているのである。

戦闘民族サイヤ人が超(スーパー)サイヤ人になっても歯が立たない人造人間セルが現れた時、普通の修業ではセルにはとても勝てないので、孫悟空や息子の孫悟飯ベジータらが「精神と時の部屋」に入り、1日で1年分の修業を行った。

 

荒唐無稽、いかにもマンガ的な発想だが、実は「精神と時の部屋」は本当に実在するのだ。

それは、我々が住んでいるこの世界である。

 

このことを理解するためには、まずは相対性理論を知らなければならない。

アルベルト・アインシュタインが提唱した特殊相対性理論では、時間というのは絶対的なものではなく、状況によって時間の進み方が変わるのだ。

よく知られているのが、スピードが光速に近付くと時間の進み方が遅くなる、というものである。

 

この世で最もスピードが速いのは光で、秒速約30万㎞だ(正確には真空中で299,792,458 m/s)。

極端な話、我々が静止しているときと、新幹線に乗っているときでは時間の進み方が違うのである。

ただし、新幹線程度のスピードでは時間の進み方が変わっても微々たる違いなので、時間の進み方が遅くなっても我々が気付くことはない。

もっと言えば、地球上で最も速い宇宙ロケットに乗ったとしても、時間の進み方の違いなんて全く判らないだろう。

だが、光速に近付けば、時間の進み方は明らかに遅くなるのである。

 

特殊相対性理論をさらに進化させたのが一般相対性理論だ。

一般相対性理論では、速度だけではなく重力によっても時間の進み方が変わるのである。

どういうことかと言えば、重力が強ければ強いほど時間の進み方が遅くなるのだ。

 

重力が強い、という天体で連想されるのがブラックホールである。

ブラックホールとは、太陽よりも遥かに重い恒星が最期を迎える時、収縮されて密度が無限に凝縮された成れの果てだ。

ブラックホールの周囲では、その重力のために空間が捻じ曲がり、光ですら真っ直ぐ進めなくなる。

空間が捻じ曲がる、というのも想像できないが、相対性理論では時間だけではなく空間も絶対的な存在ではないのだ。

 

そして、重力が無限大になっているブラックホールでは、時間が止まっていると考えられている。

つまり、矢沢永吉がわざわざ「時間よぉ~止ま~れ~」なんて願わなくても、ブラックホールの中では時間は止まってくれているのだ。

時間が止まっているブラックホール、あるいは時間の進み方が遅いブラックホール周辺から見れば、我々が住んでいる地球は時間の流れが圧倒的に早いので「精神と時の部屋」と同じ状態ということになる。

 

それにしても、同じ宇宙にあるのに、時間の進み方が早かったり、あるいは止まっていたりと、なかなか想像し難いだろう。

こんな不思議な世界の存在を証明したからこそ、相対性理論は面白いし奥が深い。

 


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大和民俗公園の梅林

 

ここ数日は、2月とは思えないほどの暖かさとなっていますが、奈良県北西部の大和郡山市にある奈良県立大和民俗公園が見頃を迎えています。

大和民俗公園はアジサイで有名な矢田寺の近くにあり、公園内には梅林や菖蒲園など植物の他に、民俗博物館や民家集落の展示もあります。

 

▼大和民俗公園に展示されている古民家(撮影日:2017年12月29日)

 

小雨がパラついていましたが、非常に暖かい日曜日、早咲きの梅が美しい花を咲かせていたこともあって大勢の人で賑わっていました。

 

▼「にちようび」ジッタリン・ジンは大和郡山市出身のバンド


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大和民俗公園は入場料、駐車料金ともに無料です(博物館は有料)。

それでは、大和民俗公園の梅をご堪能ください(梅の撮影日は全て2024年2月18日)。

 

▼正面入口からいきなり梅

 

▼正面入口から舗装された道路を歩いて行くと、公園内に梅林がある


桜のような華やかさはないけれど、梅も桜と同じバラ科サクラ属の植物。
花札では梅は2月の花、新暦では3月頃が満開になる場所が多いのですが、近所に早咲きの梅があれば観賞してみてはいかが?

 

 

新快速で大阪から敦賀へ

 

今年(2024年)の3月16日、北陸新幹線が延伸してくる福井県敦賀駅

JR西日本北陸本線および小浜線に属する駅だ。

福井県なので当然のことながら北陸地方なのだが、大阪はおろか兵庫県最西端の上郡駅から特別料金不要の新快速に乗ると直通で敦賀駅まで行けるのだから、経済圏で言えば完全に近畿圏内と言える。

新快速の最長距離は275.5㎞と、有料特急に引けを取らない。

というより、そんじょそこらの特急よりも遥かに上だろう。

 

かくなるうえは、新幹線が開通する前の敦賀駅に、JR西日本が誇るスピード・スターの新快速で敦賀駅に行ってみたいと思った。

本当は上郡駅あるいは播州赤穂駅、せめて姫路駅から新快速で敦賀駅まで行きたかったのだが、それを実行しようとすると兵庫県の西の端で一泊しなければならない。

さすがにそれは断念して、大阪駅から新快速に乗りこむことにした。

 

以前、120円で近畿一周旅の時に、新快速で滋賀県最北端の近江塩津駅まで行ったが、福井県に入ると大回り乗車のルールに反するため、いつもそこから琵琶湖の対岸を南下していたのだ。

そのたびに、一度この新快速で敦賀駅まで行ってみたいと思っていたのである。

何しろ、近江塩津駅の1駅先はもう福井県、2駅先が敦賀駅だ。

 

aigawa2007.hatenablog.com

 

実行日は1月28日(日)。

天気の関係により、前日まで行こうかどうしようか迷っていたが、前日の天気予報を見ると思ったより良くなっていたので、決行することにした。

 

朝7時49分のバスに乗り込む。

金剛バスが去年12月に全て廃線となったため、この地域で初の近鉄バス乗車だ。

金剛バスはICカードを使えなかったため、初めてバスでICOCAを使う。

しかし、慣れていないせいか乗車時にICOCAをタッチし忘れた。

幸い、乗ったのが終点のバス停で、さらに乗車側ドアのすぐ後ろに座ったためタッチパネルの存在に気付き、バスが発車する前に無事ICOCAをタッチする。

いよいよ、このバカげた旅のスタートだ。

近畿一周旅の時は大回り乗車開始駅までの交通費を除き、初乗り運賃だけで済んだが、今回は実費となる。

 

近鉄大阪阿部野橋駅まで行ってJRの大和路快速に乗り換え、大阪環状線を半周して大阪駅からJR京都線東海道本線)の新快速に乗り込んだ。

さすがに新快速は混んでいる。

当然、立っていたがラッキーなことに次の新大阪駅で、ドア近くの補助椅子に座っていた人が降りたため、そこに座ることができた。

座り心地は悪いが、立っているよりはマシだ。

京都駅に着けば、ほとんどの人が降りるだろう。

 

9時15分に大阪駅を出発した新快速、さすがに特急も顔負けの速さで(というより、同じく京都に行く阪急特急や京阪特急よりも確実に速い)、新大阪駅からは高槻駅に停車しただけで、僅か30分で京都駅に着いた。

目論見どおり、京都駅では大勢の人が降り、車内はガラガラとなる。

この新快速は湖西線を通るため、琵琶湖が見える右側の席に陣取った。

新快速はリクライニングこそないものの転換クロスシートで、まずまずの乗り心地。

席が余裕で空いていたため荷物も隣りの席に置く。

 

京都駅を過ぎた新快速はスピードを落とし、停車駅も増える。

琵琶湖を眺めながら快適な旅、天気は悪いと覚悟していたが、日も差して湖面は陽光で輝いていた。

 

 

ところが、湖北に入ると状況は一変する。

曇り空となり、雪は降っていないのに辺りは雪景色となった。

おそらく、湖北では冬は雪が積もっているのがデフォルトなのだろう。

滋賀県は海なし県だが、気候区分は日本海側と言っていい。

同じ琵琶湖の周りでも、湖南と湖北では雰囲気が全く違う。

 

 

近江舞子駅を過ぎると、新快速は各駅停車となる。

ここまで来ると新快速とは名ばかりで、湖北では鈍行列車としての役割があるのだ。

さらに、近江今津駅からは12両あった列車が8両も切り離され、1/3の4両編成となる。

筆者が乗っていたのは7号車だったため、この車両はここでお役御免、9号車に乗り換えた。

なお、この駅から車内保温のため、ドアを開けるにはボタンを押す必要がある。

 

北国旅情が満載となり、遂に滋賀県の最北端、近江塩津駅に到着した。

ここからはいよいよ新快速では未知の世界、北陸地方へ足を踏み入れる。

県境の長いトンネルを抜けると福井県だった。

福井県で最初の駅である新疋田駅に到着。

 

そして遂に次の駅、大阪駅を出発してちょうど2時間後の11時15分に、終着駅の敦賀駅に着いた。

3面7線の、想像以上に大きな駅である。

そして、すぐ隣りには新幹線用の高架ホームが見えた。

 

ただ、これだけ大きな駅なのに、人が少ない。

5年前までは駅構内に売店があったそうだが、現在ではもうなくなった。

つまり、改札口を出ないと駅弁などは買えないということである。

改札内には駅蕎麦などもなく、実に味気ない。

JR西日本は、なぜこうも駅構内から売店や食事処を追放したがるのだろうか。

ちなみに言うと、敦賀駅の乗降客数は福井県内では2位を誇るのに(1位は福井駅)、2019年の乗車人数は僅かに3千人強。

バスが廃線になった我が最寄り駅の2/5だ。

何しろ、これだけ大きな駅なのに改札口は1ヵ所、自動改札機はたった3つしかない。

 

▼終着駅の敦賀駅に到着した新快速。行先表示は姫路に変更

 

▼3面7線を誇る敦賀駅だが人は少ない

 

▼新幹線が発着する予定の高架ホーム

 

▼大きな駅の割りには異様に狭い改札口

 

あまりにもショボい改札口を出て、すぐ右側にあるみどりの窓口に入る。

帰りの切符を買うためだ。

さすがに帰りも新快速に乗るのはしんどいので、特急「サンダーバード」に乗ることにする。

みどりの窓口もまたショボく、係員は1人しかいない。

こんなに小さいみどりの窓口は初めて見た。

指定席の空席状況を見ると自由席でも座れそうだったが、万が一を考えて指定席の切符を買うことにする。

 

帰りの特急券を確保し、敦賀駅の外へ出た。

思ったほど寒くないが小雨がパラついていて、辺りはまだ雪が残っており、観光地だけあってホテルが多い。

 

 

ただ、人があまりにも少なく、活気というものが全くなかった。

本当に、2ヵ月後には新幹線が開通するのだろうか?

駅前ロータリーには土産物屋が並んでいるが、ほぼシャッター通り

定休日かとも思ったが、観光地にとっては書き入れ時の日曜日なので、それも考えづらい。

新幹線が開通すれば賑わうかも知れないが、ストロー化現象でますます人口が流出することも考えられる。

これが地方を切り捨ててきた日本の縮図だろうか。

 

 

駅前通りを散策してみる。

すると「otta」という不思議な施設があった。

奥はホテルになっており、手前側には本屋や飲食店が入っているが、やはり人は少ない。

どうやら新幹線開通の際の目玉施設としてオープンしたようだが、今のところは効果がないようだ。

 

 

ロータリーをぐるりと一周して駅へ戻る。

駅に隣接する施設は「オルパーク」というらしく、そこに気比そば・うどん屋があった。

こういう店は駅構内からも入れるようにしてもらいたいが、現在の敦賀駅では改札口を出ないと飲食を楽しむことができない。

ここで昼食を済まそうとかとも思ったが、せっかく特急券を買ったのだから、駅弁を買うことにする。

「塩荘」という駅弁屋で、前述のように以前はホーム上に店を構えていたらしいが、現在では改札口を出なければ駅弁を買うことはできない。

「塩荘」で「越前かにすし」と日本酒の「若狭の酒」、ビールを買い込んだ。

 

駅のホームに戻り、サンダーバードを待つ。

敦賀といえば気比松原に甲子園優勝校の敦賀気比高校があるが、それらには全く寄らずに、敦賀の滞在時間は僅か1時間1分。

12時16分発のサンダーバードに乗り込み、いざ大阪へ。

 


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乗客は少なく、行きと同じく琵琶湖が見える窓側の席で、もちろん隣りには誰も座らない。

さすがに有料特急、リクライニング・シートで、新快速に比べて遥かに快適(当たり前だ)。

北陸本線経由ではなく、行きと同じ湖西線経由というのはいささか不満だが、それも仕方あるまい。

なお、現在のサンダーバード大阪駅から最長で石川県の和倉温泉駅(現在は地震の影響で運休)までだが、新幹線開通後は大阪駅敦賀駅と距離がグッと短くなる。

つまり、営業距離は新快速の方が遥かに長くなるわけだ。

 

敦賀駅を出発したサンダーバードは、当分は各駅停車となる新快速とは違い、あっという間にスピードを上げる。

何しろ、滋賀県内は全く停車駅がなく、途中で停まるのは京都駅と新大阪駅だけだ。

県境の長いトンネルを抜け、滋賀県内に入る。

そして、行きしなに見た琵琶湖が目に飛び込んできた。

朝、見た景色と全く同じなのに、方向が逆になるだけで全然違う風景になる。

 

そして、いよいよ駅弁と日本酒を取り出した。

冬の琵琶湖を眺めながら、かにすしに舌鼓を打ち、日本酒を味わう。

やはり鉄旅はこうでなくっちゃ。

もっとも、今回の真の目的は「新快速で大阪から福井県に行く」ことだったのだが、やはり快適シートで駅弁と酒を味わう魅力には勝てない。

 

このかにすし、美味しかったものの、寿司にしては酸っぱさが足りないなと思っていたが、ほとんど食べ終えたところで酢が入った袋があることに気が付いた。

もっと早く気付けよ、俺!

最後の一片だけ酢をかけ、ようやくカニ寿司となる。

 

 

サンダーバードは琵琶湖をすり抜け京都に入り、やがて大阪駅に着いたのは敦賀駅を出てから1時間21分後の13時37分。

やはり新快速よりも39分も早い。

 

大阪駅に到着したサンダーバード

 

これで目的を達し、あとは帰宅するだけと思ったが、もう一つ重要なことを思い出した。

そういえば、去年できた大阪駅の地下ホームをまだ体験していなかったではないか。

今日がその絶好のチャンスとばかり、うめきたエリアに行ってみた。

 

地下ホームからは「はるか」などの特急の他に、おおさか東線も発着する。

地下ホームへ行ってみると、さっきまで大混雑だった同じ大阪駅とは思えないほど人が少ない。

14時5分発の久宝寺行きに乗り込んだが、車内はやはりガラガラだ。

おおさか東線は不採算路線として叩かれるだろう。

 

▼人がほとんどいない、大阪駅の地下ホーム

 

電車は地下ホームを出発、大阪駅から地上に出るという初体験を味わった。

新大阪駅からはそこそこの人が乗り込んでくるものの、満員には程遠い。

電車は大和路線関西本線)の久宝寺駅に到着し、ここで普通電車に乗り換えて柏原駅へ。

乗車券は大阪駅までだったため、柏原駅で乗り越し精算を済ませ、いったん改札口を出て再び改札口から入り、近鉄道明寺線が停まる1番ホームから2両編成の近鉄電車に乗る。

あとは道明寺駅から南大阪線に乗り換え、帰宅するというお馴染みのコースを辿った。

 

次に敦賀駅へ行くのは、新幹線が開通した後だろう。

その時、敦賀駅がどんな姿に変貌しているか楽しみだ。