カウンター

安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

国王、アメリカのラジオ番組に出演か!?

 

国王が記事を執筆している週刊ファイト、それに写真を提供しているアメリカ在住のアメリカ人カメラマンとのメールの中で、彼から突然オファーを受けた。

「私の全米・カナダ向け格闘技ラジオ番組に出演してみませんか?」

と。

 

プロレスがメインだが、野球など他のスポーツも題材にしているらしい。

「英語があまり得意ではなくても、私がサポートするから問題ありません」

と彼は言うが、そもそも得意ではないどころか、メールのやり取りも全て翻訳ソフトに頼っているので、英語はチンプンカンプン。

 

そもそも、僕ごときに何を話せと言うのだろう?

どう返事すればいいのか、答えに困っている。

花園でのテストマッチ

 

8月8日、東大阪市花園ラグビー場へ行ってきた。

日本代表(ブレイブ・ブロッサムズ)×オーストラリア代表(ワラビーズ)のテストマッチである。

 

19時5分からの試合だが、18時前には大阪難波駅から近鉄奈良線に乗り込んだ。

花園ラグビー場の最寄り駅である東花園駅は、普段は準急以下の電車しか停車しないが、この日はラグビー開催ということで急行や快速急行も臨時停車するようである。

筆者も急行に乗ることはできたが、満員だったし時間にも余裕があったので、座って移動しようと次の普通電車に乗ったのである。

JR大阪環状線を利用すると鶴橋駅からでも乗ることができたが、大阪難波駅から乗った方が座れる確率が高いので、地下鉄(大阪メトロ)御堂筋線を利用したわけだ。

 

鶴橋駅に着くと、ジャパンのジャージを着た若いカップルが2組、乗り込んできた。

実は筆者も、ジャパンのジャージの上にカメラ用ベストを羽織っていたのだが、このジャパンのジャージは2011年以前のオールド・タイプ。

結論から言うと、花園でもオールド・タイプのジャージを着ていたのは筆者だけだった。

チョイと恥ずかしいが、これだってジャパンのジャージに違いはない。

文句あっか!?

 

普通電車が東花園駅に着くと、試合時間はまだまだ先なのに、凄い人出。

その多くがジャパンのジャージを着ていた。

以前はジャパンのジャージを着ている人などほとんどいなくて、しかも花園と言えばオッサンの巣窟だったのに、今では若い人が目立つ。

カップルはもちろん、女性同士の客も多く見られた。

 

▼試合開始よりも1時間近くも前なのに、花園ラグビー場前はこの人出

 

実は前日、筆者は高校野球を観るために阪神甲子園球場へ行ったのだ。

2日連続で、野球とラグビーの聖地をハシゴである。

だが、前日の甲子園はこれほどの混雑ぶりではなかったのだ。

筆者はインターネットで前売り券を購入しており、高校野球と違ってピンポイントで座席指定できたので、好きな通路側の一番端の席を確保。

ただ、見やすいバック・スタンドだったものの、目の前はトライエリアというかなり端っこの席だったが。

 

aigawa2007.hatenablog.com

 

晩飯がまだだったので、腹ごしらえしようとメイン・スタンド側の花園食堂へ行ったが、なぜか閉鎖されていた。

こんな書き入れ時なのに、なぜ営業していないのだろう。

改修前の花園では、どんな試合でも花園食堂は営業していたのに、商売が難しくなったのだろうか。

 

やむを得ず、焼きそばとビールを購入するため売店へ行ったが、これが長蛇の列。

試合開始30分前なのに、列はなかなか進まず、ようやく注文した頃には試合が既に始まっていた。

前日の甲子園ではこんなことはなかったのだが、これは花園の売店が少な過ぎることに尽きる。

甲子園は売店が無数にあり、利用客が分散するのだが、花園では売店が少ないため、客が集中してしまうのだ。

普段の花園近鉄ライナーズの試合ではそれでも事足りるのだが、今回のようなテストマッチではそうはいかない。

 

焼きそばとビールをようやく購入し、スタンドに入ると客は超満員。

後に発表された公式入場者数は21、322人だった。

甲子園の4万人強に比べると約半分だが、それでも花園のキャパを考えると凄い数字である。

こんなに花園が超満員になるのは、高校ラグビーでの1月3日の準々決勝か、あるいは2019年のワールドカップぐらいか。

筆者が行った2019年のワールドカップの時は、平日の昼間で日本とは関係のないフィジー×ジョージアだったものの、21,069人もの大観衆が集まった。

ついでに言うと、ワールドカップで日曜日の昼間に花園で行われたトンガ×アメリカでは、22,012人が集まっている。

 

▼今回の日本×オーストラリアは、ゴール裏スタンドはもちろんコーナーの立見席まで満員となった

 

さて、今回のジャパンの相手となるワラビーズは、ワールドカップで2度の優勝を誇る世界最強国の一つ。

もちろん、今までジャパンはワラビーズに勝ったことはない。

しかし今回は、ジャパンが先制トライを奪うなど、かなり善戦した。

当然スタンドは大興奮。

 

 

▼ラグビー芸人として知られる、しんやが近くにやって来た

 

しかし、ジャパンはワラビーズをあと一歩まで追い詰めるものの、32-35で逆転負け。

ジャパンは対ワラビーズ戦初勝利という大チャンスを逃してしまった。

この、たった3点差が、世界との大きな距離なのだろうか。

 

試合が終わった後、東花園駅までの道のりがまた地獄だった。

花園には甲子園と違って広大な駐車場があるため、車での来場客が多いはずなのだが、それでも東花園駅からの電車利用が大多数らしい。

花園からのメイン・ストリートであるスクラムロードを抜け、東花園駅に近付くと人の波の動きが止まってしまった。

 

甲子園なら、阪神電車が多くの乗客を捌けるよう臨時電車を増発して、いくら並んでいてもさほど時間はかからないのだが、近鉄電車にはそのノウハウはないらしい。

前述のように、普段は東花園駅には停まらない、快速急行や急行が臨時停車していたのだが、それでも間に合わなかったようだ。

近鉄奈良線は、奈良方面への電車もあるのだが、ほとんどが大阪方面への乗客である。

 

▼試合終了後の東花園駅は、このような大混雑

 

ようやく、東花園駅に臨時停車した大阪方面への快速急行に乗り込む。

満員電車に揺られながら、鶴橋駅に着いた。

鶴橋駅からJRの大阪環状線に乗り換え、天王寺駅に向かう。

大阪駅方面へ乗り込む客が大多数だったのだが、それでも天王寺方面へ向かう環状線の車内には、まだまだジャパンのジャージを着た客が多くいた。

 

かちわり最高!

 

高校野球を観るために、阪神甲子園球場へ行った。

夏の甲子園は久しぶりである。

 

前に訪れたのは、筆者の記憶が正しければ2014年、今から12年も前だ。

この頃はまだ、内野席やアルプス席は自由席で、外野席は無料だった。

筆者は無料の外野席に座ったのである。

 

しかし、現在では外野席も有料となり、しかも全席指定だ。

実は去年(2025年)、春のセンバツを観に行ったときも全席指定で、しかもこの日は超満員だったため、当日券は外野席の最上段の席しか売っていなかったのである。

甲子園の外野席最上段まで階段を登っていくのは、登山のような過酷さだった。

 

aigawa2007.hatenablog.com

 

その時の経験を活かして、今回はインターネットで前売り券を購入する。

狙い目は大銀傘で覆われた内野席だ。

ネット裏の中央席は下段と中段が既に売り切れ、上段だけが売れ残っていた。

しかし上段は、前回のセンバツのように階段を登るのがしんどいため、こちらはパス。

しかも中央席はかなり値段が高いのだ。

 

ところで、現在の夏の甲子園では、猛暑対策のため2部制が採られている。

ある日を例にとると、午前の部が8時からの1試合のみ、午後の部は13時30分から残りの3試合をナイト・ゲームも含めて行われるわけだ。

以前はチケットを購入すれば4試合をブッ通しで観ることができたが、現在では午前の部が終わると客の入れ替えが行われ、午後の部は改めてチケットが発売される。

当然、午前の部は1試合しか観ることができないのだから、チケット代も安い。

 

筆者が購入しようとしたのは午後の部で、中央席は4800円だったが、内野の一塁側および三塁側は3900円。

なぜなら甲子園は、一塁側が西になるため、午後になると日陰になりやすい。

それに対し三塁側は、西日をモロに受けるため、大銀傘があっても日陰にはならないのだ。

したがって、筆者は一塁側の中段席を購入した。

上段席は前述の通り階段を登るのが大変だし、下段席はグラウンドから近いもののプレーを見づらい。

中段席は、グラウンド全体を見渡せるので最適なのである。

 

阪神電鉄の大阪梅田駅から特急料金不要の直通特急に乗って、満員電車に揺られながら一路甲子園へ。

子供の頃から見慣れた光景だ。

淀川や武庫川を渡り、阪神電車は甲子園駅に辿り着く。

 

駅から甲子園へ歩いて行くと、外壁の蔦が見えてきた。

2007年、球場のリニューアルの際には蔦は伐採されたが、20年近く経った今、ようやく蔦が生え揃ってきたのである。

やはり甲子園は、蔦が無ければ始まらない。

 

筆者が初めて野球を観たのはプロ野球の日本生命球場だったが、コンクリート剥き出しの無機質な球場だった。

その少し後、夏の甲子園へ行ったのだが、日生球場とのあまりの違いに驚き、甲子園の外壁を覆う蔦に圧倒されたのである。

 

▼蔦が復活した甲子園の外壁

 

ネットで獲得したQRコードを発券場でチケットに換え、いざ甲子園のスタンドへ。

席を確認すると、通路と通路に挟まれた真ん中である。

筆者は真ん中の席が大嫌いで、なぜなら席を立つ時にいちいち隣りの人に気を遣わなければならないからだ。

端っこの席なら、そんな気遣いは無用だし、真ん中の席の人が筆者の前を通ろうとしても、チョイと通路側に脚を向ければ余裕で通ることができる。

だが、図体が無駄にデカい筆者が真ん中の席に座ると、他の人にとって迷惑以外の何物でもないのだ。

 

プロ野球などでは前売り券を購入する際、座席を指定することができるのだが、高校野球ではエリアを指定することはできても、ピンポイントの座席を選ぶことはできない。

全席指定はやむを得ないにしても、高校野球でも座席指定を出来るようにしてもらえないだろうか。

ちなみに言うと、幸いなことに筆者の両隣りには誰も座らなかったので、不自由することはなかった。

 

スタンドに入ると、甲子園のグラウンドが目に飛び込んでくる、あのワクワクする光景。

しかも、この日は曇っており、さらに大銀傘の下となる一塁側なので、暑さに悩まされることは無さそうだ。

だが、この判断が後に地獄を生む。

 

▼来場当初、曇っていた阪神甲子園球場


取り敢えず、腹ごしらえのために弁当を買いに行く。

名物の甲子園カレーにしようとしたが、ちょっとガッツリした物が食いたいと思い、甲子園幕の内弁当にした。

これがなかなか、多彩なオカズがあったので、グルメを楽しめる内容だったのである。

ただ、オカズの中には卵焼きがあり、多くの弁当の卵焼きは関東風のクソ不味くて甘ったるい厚焼き玉子なので警戒していたが(大阪でも小学校の給食は甘い厚焼き玉子だったため、吐いてしまったことがある。あれを食わされるのは拷問に等しかった)、甲子園幕の内弁当の卵焼きは関西風の甘くない出汁巻き卵だったので美味しくいただいた。

 

▼甲子園幕の内弁当(スマホ撮影)


さらには、幕の内弁当と共に「かちわり」も購入。

「かちわり」とは、ビニール袋の中に氷が入ってあり、その氷が溶けたらストローで氷水を吸って飲むという、ただそれだけの商品である。

このメニューは、春のセンバツはもちろんプロ野球でも売られることはなく、夏の高校野球のみに販売される商品だ。

もちろん、筆者の子供の頃から「かちわり」はあり、当時は金魚すくいのようなビニール袋に氷が入っていたが、現在ではパックされたビニール袋に入ってる。

 

▼夏の甲子園のみで売られている、現在の「かちわり」(スマホ撮影)

 

「かちわり」の、最大の欠点は「氷が溶けるまで飲めない」ということだ。

したがって、幕の内弁当は購入したものの、「かちわり」はまだ飲めない。

やむなく(本当にやむなく)、売り子の女の子からビールを購入した。

上記の幕の内弁当の写真で、ビールが写っているのはそのためである。

 

売り子の女の子は、筆者にビールを手渡しながら、

「今日は暑いですねえ。曇っていたのに、急に晴れちゃって。さっきまでアルプス席にいたんですけど、あまりにも暑いので屋根のあるこっちに来ちゃいました」

と言っていた。

 

そう、急に晴れてきたのである。

しかも、一塁側の内野席なら大銀傘に覆われているので、影になると思っていたが、筆者が座った席は屋根のないアルプス・スタンドに近かった。

つまり、斜めから日光が差し込んできたので、大銀傘に関係なく筆者に容赦なく灼熱の太陽光を浴びせてきたのである。

また、筆者は日焼け止めを塗るのを忘れていたので、右腕が犠牲になってしまった。

 

▼曇天が一転して、晴天となった阪神甲子園球場

 

幕の内弁当をビールで流し込む筆者。

しかし、幕の内弁当を食べ終わる頃には、ビールは温くなってしまい、不味くなった。

いかにビール党の筆者でも、温くなってはビールも美味しくない。

だが、喉が渇くし、どうしようと思っていたが、その時に思い出した。

 

そうだ、さっき買った「かちわり」があるではないか。

席の下に置いていた「かちわり」を確認すると、程よく氷が溶けており、充分に飲める氷水となっている。

この「かちわり」をストローで飲んでみた。

 

これが、メチャクチャ美味い!

喉の渇きに「かちわり」がジャスト・フィットしたのである。

「かちわり」なんて、言ってみればただの氷水。

しかし、この味もそっけもない「かちわり」こそが、夏の甲子園にピッタリのグルメなのだ。

 

子供の頃、夏の高校野球大阪大会の日生球場でも「かちわり」を売っていたのを思い出す。

しかし、日生球場での「かちわり」は、甲子園とは異なり、紙コップに氷を入れているという代物だった。

しかも、日生球場の「かちわり」は、かき氷のようにメロン味やストロベリー味の蜜を入れていたのである。

こんな「かちわり」は邪道だ、と小学生の頃の筆者は思っていた。

 

すると、後ろに座っていたオッサンが売り子の兄さんに「かちわり」を注文する。

「ありがとうございます。ストロベリーかメロン、どっちにしますか?」

「いやいや、蜜はいらん。氷だけでいい」

「はあ?」

売り子の兄ちゃんは訝しがっていたが、子供の頃の筆者はこのオッサンに心の中で拍手を贈っていた。

そう、蜜なんて入れないのが「かちわり」の本道なのである。

蜜を入れてしまったら、味もそっけもないという「かちわり」の本質が損なわれてしまうのだ。

 

その後も「かちわり」を2回もおかわりしてしまう筆者。

それも「かちわり」を飲み干してしまったら、次の「かちわり」は氷が溶けるまで飲むことができないので、前の「かちわり」が無くなってしまう前に「かちわり」を注文するという用意周到さ。

しかも、「かちわり」は氷が溶けるまで飲むことができないという欠点はあるものの、それ故に長く楽しむことができるのである。

そして、氷が溶けるまでは氷嚢代わりにするなどの活かし方ができるのだ。

 

さて、今回も150-450㎜の超望遠ズームレンズを持っていったのだが、高校野球では選手の写真をネット上に挙げてはいけないらしいので、ここでは公開できない。

その代わり、グラウンド整備をする阪神園芸の皆さんを近影したので、そちらをご覧いただこう。

 

 

いかに「かちわり」で暑さをしのいでいても、この猛暑は避けられない。

しかし、陽が傾いてくる15時を過ぎると、ようやく太陽は大銀傘の向こうに隠れてくれた。

こうなると、涼しくなって夏の甲子園は快適そのもの。

夏の甲子園は、太陽の動きが判るから面白い。

もっとも、正確には地球が自転しているのだが。

ところが、日が暮れ始めた途端、雲も多くなって曇ってきたのだから腹が立つ。

それだったら、日が高いうちに曇ってくれ!

それでは、甲子園での空模様の移り変わりを10-17㎜魚眼レンズで見ていただきたい。

 

 

▼まだ日は高かったが、内野に照明が入った

 

▼外野にも照明が入り、雲が無くなって青空は残るもののナイト・ゲームとなる

 

暮れなずむ甲子園を後にして、超満員の阪神電車に乗り込んだ。

甲子園よ、また逢おう。

 

我が青春のドリー・ファンク・ジュニア

 

週刊ファイトにコラムを書きました。
途中までは無料で読めますが、有料記事のため最後まで読むには会員登録が必要です。
もし登録していただけるのなら、僕にご一報ください。
僕からの紹介だと、年間登録の場合は特典があります(月間登録は不可)。
約千円分の電子書籍を無料で購入できます↓

miruhon.net

世界遺産登録決定「飛鳥・藤原の宮都」

 

2026年7月26日、「飛鳥・藤原の宮都」がユネスコの世界遺産リストに登録された。

場所は奈良県の高市郡明日香村橿原市桜井市の3市村に跨っている。

特に明日香村は以前から登録に積極的で、村の多くの史跡が世界遺産となった。

 

この一帯は6世紀末から8世紀初頭まで日本の首都機能を果たしており、時代で言えば飛鳥時代だ。

飛鳥時代が始まった年は特定されていないが、古墳時代と奈良時代の間とされている。

飛鳥時代の終わりは、平城京(奈良市および大和郡山市)に遷都した(つまり、奈良時代が始まった)710年だ。

飛鳥時代の前の時代、古墳時代に多く築造された大阪府の百舌鳥・古市古墳群は2019年、世界遺産に登録されている。

 

私事で恐縮だが、4年前に亡くなった父親の遺品を最近になってようやく整理しようと、読書家だった父が所有していた多くの本をブックオフに売ってしまった。

100冊以上はあったのに、たった250円しか返って来なかったが……。

ほとんどが推理小説であり、筆者はノンフィクション以外はあまり読まないのだが、1冊だけタイトルに興味をそそられ、売らなかった本があった。

 

「箸墓幻想」という小説である。

著者は内田康夫だが、ミステリー・ファンには浅見光彦シリーズと言った方がピンと来るかも知れない。

物語の舞台となったのは、奈良県の當麻町(現:葛城市)から、今回の世界遺産になった「飛鳥・藤原の宮都」辺りだ。

 

この地域は、筆者の自宅から山を越えると車ですぐ行くことができるため、しょっちゅう通るので、本を読みながら親近感を抱くことができた。

そのせいもあり、もちろん話も面白かったのだが、長編小説にも関わらずあっという間に読み終えてしまったのである。

 

因みに「箸墓」とは箸墓古墳のことで、邪馬台国の女王だった卑弥呼の墓ではないかという説があるのだ。

それが本当だとすれば、邪馬台国は畿内説が正しいということになり、奈良県桜井市付近に存在したことになるが、真相はいかに。

 

▼卑弥呼の墓という説がある箸墓古墳(桜井市)

 

中国の魏志倭人伝によると、邪馬台国は3世紀の前半に存在したことになり、日本では弥生時代だ。

つまり、飛鳥時代の前である古墳時代の、さらにその前である。

邪馬台国が畿内にあったとすれば、邪馬台国がヤマト王権に繋がった可能性が高くなり、つまり卑弥呼の時代から飛鳥の地はずっと日本の中心地であり続けたわけだ。

そう考えると、世界遺産になったこの地は古代ロマンに溢れている。

 

ただし、時代が違うせいか、あるいは卑弥呼の墓と特定されたわけではないせいか、箸墓古墳は世界遺産には含まれていないのでお見知りおきを。

なお、飛鳥をなぜ「あすか」と読むのかという謎については、下記をご覧いただきたい。

aigawa2007.hatenablog.com

 

さて、飛鳥時代に活躍した、日本史における最高のスーパースターと言えば聖徳太子(厩戸王)だ。

聖徳太子は明日香村にある橘寺で生まれたとされており、この寺はもちろん世界遺産に含まれている。

 

▼聖徳太子が生まれたとされる橘寺(明日香村)の境内

 

聖徳太子の時代、政治の実権を握っていたのは有力豪族の蘇我馬子で、太子と馬子は崇仏派として協力し、排仏派の物部守屋を討ったものの、権力を持ち過ぎた馬子に対し、太子は危惧するようになった。

太子の懸念は当たり、馬子は太子が推した崇峻天皇暗殺の黒幕となる。

やがて太子は摂政となって女帝の推古天皇を補佐し、天皇中心の政治を確立しようとするが、志半ばで死去。

聖徳太子の死によって蘇我氏はまさしくやりたい放題、馬子の死後も子である蘇我蝦夷、さらにその子となる蘇我入鹿による専横が目立った。

 

▼橘寺近くの飛鳥の里

 

そんな蘇我氏の独裁政治に待ったをかけたのが中大兄皇子中臣鎌足である。

645年、皇子と鎌足は蘇我入鹿を暗殺、さらに蘇我蝦夷も自害して蘇我氏の権力は崩壊した。

これが乙巳の変である。

 

中大兄皇子と中臣鎌足は大化の改新を行い、政治改革に着手した。

やがて中大兄皇子は天智天皇に昇進、中臣鎌足は藤原の姓を受け藤原鎌足となる。

鎌足の死後、その子である藤原不比等が勢力を伸ばし、藤原氏繁栄の礎を築いた。

 

694年、天智天皇の娘である持統天皇藤原京を造営、日本の新たな首都となる。

ただ、都としての期間は僅か16年で、首都として不具合があった藤原京は平城京にその座を譲った。

藤原京の跡地が現在まで残る藤原宮跡(橿原市)であり、今回の世界遺産に含まれているのは言うまでもない。

 

▼宮殿の柱が再現された藤原宮跡(橿原市)。後ろに見えるのは大和三山の一つ、耳成山

 

さて、晴れて世界遺産に登録された「飛鳥・藤原の宮都」だが、問題がないわけではない。

昨今、あらゆる観光地で問題になっているオーバーツーリズムが、飛鳥の里にも押し寄せる可能性が高くなったのだ。

大勢の観光客に飛鳥の里が荒らされ、渋滞などが発生して近隣住民に迷惑が掛からないとも限らない。

 

そうでなくても、明日香村には全国的にも珍しい「明日香法」という法律が定められているのだ。

「明日香法」とは、景観を守るため勝手に建物を建築あるいは増改築してはならないという法律である。

高層ビルなど建てるとご法度なのは当たり前だが、住民が家を建てたり改装したりするのですら、奈良県知事の許可が必要になるのだ。

景観を守るのは良いことなのだが、住民にとっては迷惑至極の法律以外の何物でもない。

 

また、宿泊施設の問題もある。

奈良県の宿泊施設客室数は、2024年度では47都道府県で43位という少なさだ。

これだけ歴史的建造物が多い観光地の奈良県なのに?と不思議な気もするが、奈良を訪れる多くの観光客は大阪や京都の宿泊施設を拠点とするので、関西旅行の際には大阪や京都、神戸のついでに奈良へ寄る、という感覚なのである。

しかも、「飛鳥・藤原の宮都」の中心となる明日香村は所詮「村」なので、宿泊施設が不足しているのだ。

にもかかわらず「明日香法」があるため、簡単に宿泊施設を増やすことができないという事情もある。

 

それだけではなく、交通の便も良くない。

電車で明日香村へ行こうとした場合でも、肝心の奈良市から乗り換えなしでは行くことができないのだ。

大阪からなら、天王寺に程近い大阪阿部野橋駅から近鉄南大阪線の急行あるいは特急に乗り込むと、明日香村がある近鉄吉野線へ直通運転してくれるが、吉野線は単線のためあまり本数は増やせない。

車利用の場合は、飛鳥の里は狭い道が多いため渋滞が発生しやすく、また駐車場の数も多いとは言えないので、車が押し寄せるとなると満車ばかりになることも考えられる。

 

▼景観保護が目的の「明日香法」があるため、だだっ広い野原が広がる明日香村

 

とはいえ、今回の世界遺産登録にはメリットもあるだろう。

観光客が押し寄せるということは、地元に多くのカネを落してくれるチャンスもある。

そうなれば、村の財政も潤って、住民にとっても悪いことばかりではないはずだ。

もちろん、世界遺産登録によって、飛鳥の里というブランド名が高まることも考えられる。

 

飛鳥の里へ行きたい方は、本数に限りがあるとは言え電車利用がお勧めだ。

奈良市内からの直通電車は無いと書いたが、新幹線が通る京都駅から近鉄利用だと奈良市の大和西大寺駅を経由して、1回の乗り換えで飛鳥の里へ行くことができる。

まだまだ先の話だが、リニア中央新幹線が開通すると奈良県内にリニア駅が設置される可能性が高いため、飛鳥の里への利便性がグッと高まるのだ。

 

また、飛鳥の里はレンタサイクルが充実しているので、小回りの利く自転車で回るのが最適である。

ただ、飛鳥の里は起伏が激しいので、少々値段は高くなるが電動アシスト自転車を借りるのがベストだろう。

 

せっかく世界遺産に登録されたのだから、訪れる人はマナーを守って存分に「飛鳥・藤原の宮都」を満喫していただきたい。

そして、地元の人と観光客がウィンウィンの関係になれば、世界遺産に登録された意義があるというものだ。

 

▼藤原宮跡は四季折々の花が楽しめ、秋になるとコスモスが咲き乱れる

甲子園春夏連続出場が難しい理由

 

第108回全国高等学校野球選手権大会、いわゆる夏の甲子園の全出場校49校が決まった。

今年は各地方大会で番狂わせが続き、春夏連続出場は約1/3に過ぎない11校にとどまったのである。

 

このうち、春のセンバツ4強が地方大会で全滅するという、32年ぶりとなる珍事。

しかもセンバツ優勝の大阪桐蔭は大阪大会で16強にも入れず四回戦敗退、センバツ準優勝の智辯学園は奈良大会三回戦敗退で準々決勝に進出できなかった。

 

とはいえ、今年のようにセンバツ準決勝進出校が全て敗れるのは稀だとしても、センバツ上位進出校が夏の地方大会で敗退することは、さほど珍しいことではない。

春夏連続出場が11校というのは、前年と同じだった。

 

センバツ出場校が敗退した時ほどではないとはいえ、よくシード校がノーシード校に敗れると番狂わせが起きたと大々的に報じられるが、シード校が必ずしも強いとは限らないのである。

高校野球漫画「プレイボール」(作:ちばあきお)では、シード校とノーシード校ではかなりの実力差があるように描かれているが、実際にはそういうわけではない。

なぜなら、強いからシードされるというわけではなく、春季大会の結果によりシード校が決められるのに過ぎないからだ。

 

簡単に言えば、センバツ優勝校だって春季大会の早い段階で敗退すれば、夏の地方大会はノーシードとなる。

また、春季大会でクジ運が悪く、早々に強豪校と当たって敗れれば、いくら実力があってもシード権は得られない。

2019年、センバツで優勝した東邦は春季大会で初戦敗退したためシード漏れ、夏の愛知大会では二回戦でノーシード校にコールド負けという異常事態になったのである。

 

 

ところで、「プレイボール」が連載されていた頃の、東京大会にはちょっと特殊な事情があった。

前年の秋季大会で上位進出しなければ、春季大会には出場できなかったのだ。

つまり、秋季大会で早期敗退していれば、翌夏にシード入りする可能性はゼロだったのである。

この方式が改善され、秋季大会の戦績に関係なく全校が春季大会に出場できるようになったのは2005年と、意外にも最近のことだ。

ちなみに、「プレイボール」世界では春季大会が存在せず、秋季大会の上位進出校(ブロック大会優勝校)がシード権を得ていた。

 

東京大会の特殊性はまだあり、「プレイボール」世界でもそうだが、シード校はかなり優遇されており、一、二回戦を免除されて、三回戦からの登場だったのだ。

これは東京大会が東西に分かれても同じ方式が続けられている(今年の西東京大会は出場校数が減った影響で、シード校は二回戦からの登場)。

そうなると、シード校はかなり有利になると思われるだろうが、必ずしもそうとは限らない。

三回戦はシード校にとっては実戦勘がない初戦となるが、相手のノーシード校は既に2勝して勢いを付けている場合があり、シード校の方が有力視されていても足元をすくわれることがままあるのだ。

 

東京は特殊な例とは言え、他の地方大会(つまり、シード校が二回戦から登場)でも、シード校がノーシード校に敗れるのは珍しくないのである。

ちなみに言うと、今年の夏の東東京大会は、準々決勝に進出した8校のうち半分の4校がノーシード校、準決勝進出したノーシード校はやはり半分の2校、決勝戦はシード校とノーシード校の対決だった。

優勝したのは、センバツ不出場ながら第1シード校だった関東第一である。

 

 

年に2回、全国規模の大会が開催される高校スポーツは多いが(インターハイと選抜大会など)、たとえば選抜大会で上位進出した高校は、インターハイにも出場するケースが多い。

それでは、高校野球はなぜ春夏連続出場が難しいのか。

その理由として、野球ライターの手束仁氏は「高校野球の分母の広さ」を指摘する。

予選出場校では野球よりも多い高校スポーツはあるが、単なる出場校数ではなく、本気で全国大会を目指す高校が野球の場合は多いというのだ。

手束氏によると、高校野球では甲子園に出場できる実力のある高校は、約3千3百校中で8百校ぐらいはあるという。

これは、他の高校スポーツに比べても、飛び抜けて多い。

それで、春夏連続出場が難しいというわけだ。

 

 

それと、もう一つ見逃せないのは、野球は番狂わせが多いスポーツということだろう。

たとえば、どれだけ打つ選手がいても、打率は3割ちょっと。

つまり、どんな強打者でも7割近くは打ち取られるのだ。

その強打者だって、打席が回ってくるのは1試合で4回ぐらい。

サッカーならエース・ストライカーに集中してボールをパスし、シュートを何本も打たせることは可能だが、野球ではそれができないのである。

 

ところで、野球とよく似たスポーツと言われるクリケットはどうか。

クリケットは投手(ボウラー)が投げた球を打者(ストライカー)が打ち返し、得点するために走るという点では野球と共通している。

しかし、それ以外では異なる点が多い。

 

 

クリケットでは360°どこへでも打ち返してもよく、それでいて守備陣はボウラーを含めて11人しかいないのだ。

その1/4に過ぎない90°の範囲に9人も守っている野球に比べて、ヒット・ゾーンは遥かに広い。

しかも、丸いボールを丸いバットで打ち返すためミートが難しい野球に比べ、クリケットのバットは平らな面になっているので当てやすくなっている。

そして、フライやライナーを直接捕球されるとアウトになるのは野球と同じだが、ゴロの場合はクリケットではアウトになると思ったら走らなくてもいいのだ。

 

つまり、クリケットでは野球とは比べ物にならないほど打率が高くなるのだが、それでいてアウトにならない限りストライカーは打ち続けるので、ボウラーは強打者から逃げることができない。

野球のように、相手の強打者に対して4打席だけ凌げばいいというわけにはいかないのである。

ちなみに、クリケットでは1イニングで100ラン(100点)以上も稼ぐ選手もいて、それをセンチュリーという。

 

 

クリケットでは点の取り方も単純で、攻撃側にはバッツマンが2人おり、実際に打つ選手が前述のようにストライカー、打たない選手がノンストライカーである。

ストライカーが打った後、お互いのバッツマンがパートナーのテリトリー(これをクリースという)へアウトにならずに到達すれば1ラン(1点)だ。

もちろん、アウトにならないと判断したら、何回ランを繰り返しても良い。

アウトになったバッツマンは次のバッツマンと交代して、10アウトになると攻守交代だ。

なぜ10アウトなのかというと、選手が11人しかいないので、10人アウトになればバッツマンのパートナーがいなくなるからである。

クリケットの詳しいルールを知りたければ、下記をご覧いただきたい。

aigawa2007.hatenablog.com

 

一方の野球ではどうか。

ヒットを打ったからと言って特典があるわけではなく、クリケットと違い次の打者と交代しなければならない。

しかも、いくらヒットを打っても、ランナーがホームに還って来なければ点にならないのだ。

また、10アウトまで攻撃するクリケットと違い、野球では3アウトで攻守交替するので、それまでに点を取らなければ打ったヒットは無駄になる。

野球には残塁なんていうのがあり、次のイニングにはランナーは持ち越されず、チャラになってしまうのだ。

したがって、攻撃側は3アウトになる前にランナーを何とかホームへ還すため、盗塁や送りバント、ヒットエンドランなどの策を講じる。

 

一方の守備側も、走者をホームへ還すまいとダブルプレー・シフトやバント・シフトを敷いたり、前進守備でランナーの本塁突入を防ごうとしたり、塁が空いていれば敬遠策などというクリケットでは有り得ない作戦を実行するのだ。

つまり、野球はこれらのルールによって競技が複雑化し、偶然性が高まるのである。

 

実際に、プロ野球(NPB)では勝率6割だと大体は優勝するだろう。

昨年のJリーグ(J1)では、優勝した鹿島アントラーズが7割6分7厘で、20チーム中6位のFC町田ゼルビアですら6割5分9厘だ。

これを昨年NPBのセントラル・リーグおよびパシフィック・リーグに当てはめると、J1の6位の勝率がセ・パどちらのリーグでもブッチギリの優勝となる。

 

つまり、それだけ野球では実力差が1試合に出にくいのだ。

したがって、強いと思われていたチームが力の劣るチームに敗れてしまうことも多い。

高校野球で春夏連続出場が難しい理由も判るだろう。

 

FIFAワールドカップでのトランプ大統領

 

週刊ファイトにコラムを書きました。
途中までは無料で読めますが、有料記事のため最後まで読むには会員登録が必要です。
もし登録していただけるのなら、僕にご一報ください。
僕からの紹介だと、年間登録の場合は特典があります(月間登録は不可)。
約千円分の電子書籍を無料で購入できます↓

miruhon.net