
先日、社会人野球日本選手権に行ってきた。
毎年、京セラドーム大阪で秋に行われる、社会人野球の日本一を決める大会である。
筆者が京セラドームに着いたのは昼前。
以前にも書いたことがあるが、社会人野球は入場無料ではないものの、カネを払う必要はない。
入場門前に並んでいると、その試合に登場するチームの企業が、勝手にチケットを渡してくれるのだ。
これをチーム券と言い、大会に出場するチームは参加料を払うのではなく、大量のチーム券を買わされるのである。
そのチーム券を企業が定価で売ればいいのだが、大抵の企業(というか全ての企業)はスタンドを客で埋めたいため、無料でチーム券を配ってくれるのだ。
バックネット裏はチーム券の対象外なので入場料が必要だが、チーム券が配られる一塁側および三塁側の内野席は、プロ野球だと何千円も取られる良い席にタダで入ることができる。
筆者が京セラドームに着いた時は第一試合の終盤で、既にチーム券は配られていなかったので、例によってレフト・スタンド下にあるビアホールに直行。
ここはチケットが無くても入店可能で、ビールや料理を堪能しながら試合を見ることができる。
前にはネットが張ってあるので、打球が飛んできても危険はない。
ビールを呑んでデカいソーセージをつまみながら野球観戦するという、至福の時間。
早速、カメラに150-450㎜超望遠ズームレンズを装着し、投手および打者をファインダーに捉えた。
以前は55-300㎜望遠ズームレンズしかなかったので、臨場感がなかったが、さすがに450㎜(35㎜判換算で675㎜)だと選手が間近に見える。
これこそ、筆者が撮りたかった写真だ。
150-450㎜超望遠ズームレンズを買っておいて良かった。
▼100mの向こうから、150-450㎜超望遠ズームレンズはインパクトの瞬間をハッキリ捉えた

▼マウンド上の投手もバッチリ写る

この第一試合は東芝×日本製鉄鹿島。
日鉄が登場するとあって、イニングの合間には「日本製鉄、日本製鉄、日本製鉄中♪」という川口春奈のCMが流れる。
この試合に、東芝から東北楽天ゴールデンイーグルスにドラフト4位指名された萩原義輝(よしあき)捕手が出場していた。
萩原が打席に入り、筆者もカメラを構える。
そして、萩原は見事に送りバントを決めた。
……って、バントすんのかーい!!
▼楽天ドラ4の東芝・萩原の送りバント

結局、第一試合は3-1で東芝の勝利。
もう京セラドームに「日本製鉄、日本製鉄、日本製鉄中♪」のCMが流れることはないのだろうか。
筆者はビアホールを出て、第二試合のチーム券を貰うために入場門で並んでいた。
第二試合はヤマハ×日産自動車である。
筆者は、三塁側の日産自動車のチーム券を貰ってスタンドに入った。
なぜ日産側だったのかと言えば、特に理由はなく、単にレフト側のビアホールに近かったからである。
ちなみに言うと、京セラドームは駅から行くと正面が三塁側になるため、ホームの一塁側はグルっと回らなくてはならないので結構遠いのだ。
三塁側スタンドに入ってみると、客が少ない。
日曜日の昼下がりという絶好の時間帯、ほとんど無料の客なのに、スタンドはガラガラである。

社会人野球は、秋の日本選手権の他に、夏に東京ドームで行われる都市対抗があって、ネーム・バリューでは都市対抗の方が遥かに上だ。
ただ、都市対抗も現在では企業の動員と、一部の野球マニアしか注目していない大会となっている。
都市対抗と日本選手権の違いは、補強選手制度があるかないか。
都市対抗に出場したチームは、補強選手制度によりその地区で敗退したチームから選手を獲得できるという、他競技には絶対に有り得ない独特なルールがある。
それに対し、日本選手権は補強選手制度はなく、純粋に社会人日本一を決める大会だ。
なぜ都市対抗に補強選手制度があるのか、日本選手権はどんな経緯で誕生したのかは、下記をご覧いただきたい。
知名度では都市対抗に劣る日本選手権だが、日本選手権には都市対抗にはない魅力がある。
それは先に少し書いたが、日本選手権はNPBドラフト後に行われるため、ドラフト指名選手を見ることができるのだ。
むしろ、なぜ野球ファンがこの絶好の機会を見ようとしないのか、不思議でならない。
ヤマハは前年度優勝チームで、連覇を目指す強豪。
今年は、ヤマハからNPBドラフトで3人もの指名選手を生み出した。
埼玉西武ライオンズ3位指名の沢山優介(投手)、阪神タイガース4位指名の相羽寛太(内野手)、中日ドラゴンズ6位指名の清水智裕(捕手)である。
このうち、残念ながらこの試合での登板はなかったが、沢山投手は今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でブラジル代表に選ばれた。
筆者が座った三塁側内野席はフィールドに近く、150-450㎜超望遠ズームレンズは必要ない。
そこで、55-300㎜望遠ズームレンズに着け換えた。
ただ、ここからだとネットにピントが合ってしまい、オート・フォーカスではなかなか捉えることができない。
やむなく、マニュアル・フォーカスに切り替えた。
▼阪神ドラ4の、相羽選手(ヤマハ)のバッティング

▼中日ドラ6、清水選手(ヤマハ)のインパクトの瞬間

一方の日産自動車は、社会人野球の名門ながら休部という憂き目に遭いながら、ようやく復活。
筆者は日産への思い入れなどないが(今の車はホンダだし、最初に買った車と二台目ははトヨタで、その後はオヤジから受け継いだダイハツだった)、日産応援団の渦中にいると、これほど熱心に応援する人がいるのかと驚く。
ただ、ブランク期間が長かったせいか、チアリーダーの数はショボかった。
普通の企業なら、大学のチアリーダーをアルバイトで雇うのだが、日産は昨今の業績不振でそれもできなかったのだろうか。
どうやら、Jリーグの横浜F・マリノスから応援団を借りたらしい。
▼寂しい日産自動車の応援台

ところで、NPB二軍と、社会人野球の強豪チームでは、どちらが強いのかという疑問を持った人は多いのではないか。
その答えを語った動画がある。
第二試合の結果は日産が初回に2ランで先制したものの、その後はヤマハが地力を発揮して5-4で日産を下して二回戦進出。
第三試合が残っていたものの、ここで京セラドームを後にした。

このまま真っ直ぐ帰宅せず、地下鉄で梅田へ行く。
11-18㎜の超広角レンズで梅田の夜景を撮りたかったからだ。
絞りはF値2.8と、最高に開放しておいた。













梅田の地下街はダンジョンだと言われるが、地上だって充分なダンジョンだ。
今の梅田を歩いていると、どこに居るのか全くワケが判らん。
ようやく地下鉄御堂筋線の梅田駅を発見し、帰路に着いた。


























































































