野球ファンならその名前を見ただけで目を輝かせる「カンセコ」の4文字。
そう、オジー・カンセコとはあのメジャーのスーパースター、ホセ・カンセコの双子の兄である。
しかし、メジャーに昇格するとすぐに大活躍した弟のホセに対し、兄のオジーはずっとマイナー暮らし。
だが、弟のホセが交通事故で死亡し、弟の遺志を継いで兄のオジーは心機一転努力を重ね、弟に負けぬメジャーのスーパースターとなった、という事実は全くなく、極東の日本に渡り、近鉄と契約。
しかも、当時は一軍外国人枠は二人だったため、第三の外国人として日本でもずっとファーム暮らしだった。
ところが、ラルフ・ブライアントの故障により一軍昇格のチャンスが生まれたが、二軍でも実績を挙げられないカンセコを一軍に上げることはせず、近鉄はジェシー・リードを獲得し、カンセコを任意引退選手とした。
これは解雇という意味ではなく、自由契約にしなかったのはあくまでも来年も契約するつもりだったのだが、カンセコはこの措置に納得せず、そのまま帰国した。
アメリカに戻ってもほとんどマイナー暮らしで、弟とは対照的なプロ野球人生を送った。
もっともそのおかげで、弟のようにドーピング問題で騒がれることもなかったが……。
やはり現実のプロ野球では上杉兄弟のようにはなれなかった。
いや、現実世界でも、ポップコーンの正一・正二は双子揃って野球が上手かったのに……。
また、双子の兄弟がこれだけ違った人生を歩んだということは、生年月日占いがいかにデタラメかということを証明したとも言える。
日本滞在期間約半年。一軍出場なし。