昨日(8月16日)の高校野球で、こんなプレーがあった。
ランナー一塁で、投手が一塁へ牽制球。
一塁走者は完全に釣り出された形で二塁へ向かい、一塁手は二塁へ送球。
ところが、これが悪送球となり、一塁走者はそのまま一塁へ戻った。
もし一塁手が悪送球しなければ、挟殺プレーになって一塁走者はアウトになっていたところだ。
要するに、牽制球を投げたけれど、一塁走者はアウトにならずに一塁へ戻っただけのプレーだ。
ところが、記録上はそうはならない。
本来ならこのプレー、走者には盗塁死が、一塁手には失策が、投手には補殺が記録されるはずだ。
なぜなら、投手が牽制球を投げたために一塁走者が釣り出され、二塁に向かって走ったけれどタイミング的にはアウトなのだから、記録上は盗塁失敗となる。
また、盗塁を刺せたにもかかわらず、一塁手の悪送球により一塁走者を殺せなかったのだから、一塁手にエラーが付くわけだ。
一方、投手の牽制球により本当なら一塁走者はアウトになったはずなので、投手には補殺が付く。
だが、新聞で失策数を確認すると、これらは記録されてなかったようだ。
つまり、投手が牽制球を投げたけれど、一塁走者は一塁に戻っただけのプレー、というわけである。
高校野球の内規ではそうなっているのかも知れない。
もっとも、高校野球レベルの守備力で、こんな守備記録をいちいち採っていたら、煩雑になって仕方がない。