カウンター

安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

ザナックス

アメリカ(と思われる)のある街にある、小さなスポーツ用品店。
その店に来た金髪のクソガキ少年がレジに行って、


ザナックスはありますか?(もちろん英語)」


と尋ねる。
カウンターにいたクソジジィ老店主は眼鏡の奥の目を細め、ニンマリと笑って、


「もちろん、ありますよ(当然、英語)」


と答えると、カウンターの奥にあった袋を少年に差し出し、袋からグラブを取り出すと(もちろん英語で)こう言った。


「キミは若いのに”いいもの”を知ってるねえ」


少年は嬉しそうにそのグラブを左手にはめ、右手の拳でポン、ポンと叩いた―。




スポーツ用品メーカー・ザナックス(XANAX)のCMの一コマです。
余計なBGMは流れず、グラブを渡す時の老店主の表情と、グラブを手にした野球好きそうな少年の嬉しそうな顔が印象的です。

実にシンプルでいいCMですが、それでもいくつか疑問があります。


(1)なぜ老店主は、少年の欲しているのが野球のグラブだとわかったのか?

少年はザナックスはありますか?」とは訊いたけど、ザナックスのグラブはありますか?」とは訊いていません。
でも老店主は何の躊躇もなく、霊能者のように予知したかの如くグラブを差し出しています。

そもそもこの少年も、品名も何も言わずにザナックスはありますか?」とメーカー名だけで尋ねるというのも非常識すぎる。
いくら子供でも、それぐらいのことはわかるでしょう。
例えば文房具屋に行ってコクヨはありますか?」なんて尋ねても、店員は困惑するばかりだと思われます。


(2)なぜ老店主は、この少年が右利きだとわかったのか?
まあ、ほとんどの人が右利きなのだから普通の行動とも言えるけれど、もし少年が欲していたのがグラブだとわかっていても「右利き用でいいかい?」ぐらいは尋ねるでしょう。


(3)この少年は自腹切ってグラブを買うのだろうか?
こんな子供(どう見ても小学生)が一人でスポーツ用品店に来て、グラブを買おうとしているのだから、自分の小遣いで買うのでしょう。
随分リッチな小学生だなあ。
あるいは親から特別に小遣いをもらったのかも知れないけど、子供に大金を持たせると何に使うかわからないので、キチンと親が付き添うべきです。
僕が小学生の時は、自分の小遣いではとてもグラブなんて買えなかったなあ。
グラブなんて高価な物は、親に買ってもらうものだと思ってましたから。
グラブは一つだけ買ってもらったけど、それは僕専用ではなく、親父も使ってました。
だから僕の手にはやたらデカかった(*_*)
ちなみに、平尾誠二ラグビーをやっていて一番嬉しかったことは、
「中学生の時に、親父に初めてスパイクを買ってもらったこと」
だそうです。


(4)なぜ老店主は、ザナックスのグラブを店頭に並べてなかったのか?
ザナックスのグラブがそんなに”いいもの”なのならば、何もカウンターの奥に隠しておく必要はないでしょう。
まるで常連さん用に隠し酒蔵を用意している酒屋のようですが、所詮は子供用のグラブです。
少年がザナックスとアドバイザリー契約を結んでいて、オーダーメイドでグラブを作っているのなら別ですが、そんなことは(やり取りを見ても)絶対に有り得ないし。
むしろ”いいもの”ならば、堂々と店頭に並べるべきです。
”いいもの”を店頭に並べるのは商売の常識で、それによって店が繁盛するのならこんなにいいことはありません。


この少年が成人して、やがて死を迎える時にはやはりこう言うのでしょうか。


「ウラガン、あのグラブをキシリア様に届けてくれよ!あれは”いいもの”だ!」
(すんまへん、オチはガンダムネタになってしまいました)