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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

不意の来客

ここ数日間「想い出のフィールド」シリーズの更新が止まってしまっていたが、実は先週末、朝起きたら突然腰痛に襲われて、長時間座っていられない状態に陥ったからだ。
一時期は物につかまらないと歩くことさえできなかったような有様で、腰というのはなんと重要な部位だろうと実感した。
幸い、病院でレントゲンを撮ってもらうと骨には異常がないと診断され、現在では痛みは残るものの物につかまらずに歩けるまでに回復した。
とはいえ、依然腰には不安が残る状態であり、当分の間は「想い出のフィールド」シリーズをちょっとお休みし、ユルいネタでお茶を濁そうという魂胆である。


さて、僕が尊敬してやまない作家が故・山際淳司さんである。
46歳という若さで逝ってしまったが、「江夏の21球」「逃げろ、ボクサー」など珠玉の作品を著し、「スポーツノンフィクション」という分野を開拓したライターとして知られている。
このネタランブログをご覧になっている方が、僕のことを「山際淳司の再来」と歯の浮くようなことをおっしゃって下さったが、とてもとても、お世辞としても天国にいる山際さんに対して顔向けできない。
とはいえ、そう言われて嬉しくないわけがなく(単純なヤツ)、その方は僕が山際さんを尊敬していることは知らなかったはずなので、やはり僕の文章は山際さんに影響を受けているのだろう。


そんな山際さんの著書の中に「自由と冒険のフェアウェイ(中央公論社)」という単行本がある。
タイトルを見ればわかるようにゴルフエッセイ集だが、その中に「不意の来客」という一編があり、これがかなり面白い。
「不意の来客」というのは腰痛のことであり、山際さん自身に突然やってきた厄介な客(腰痛)に関してのエピソードが書かれている。
ゴルフエッセイなのだから、ゴルフの最中に腰を痛めたのかというとさにあらず、リードを読んでもゴルフエッセイとは思えない。
そこから徐々にゴルフのエピソードを絡めていくのだが、話の進め方が絶妙で、グイグイ引き込まれていく。
筆力が優れているだけではなく、独特の感性が山際ワールドを構築するのである。


僕はゴルフ音痴だ。
一度もプレーしたことがなく、テレビのゴルフ中継すら見ない。
にもかかわらず、山際さんのゴルフエッセイは実に面白く読める。
もちろん独特の山際ワールドが展開されているからだろうが、大きな理由として「素人の視点から書いている」ということではないだろうか。
もちろん、プロゴルファーについても書いているのだが、それとてあくまでも素人の視点である。
それは山際さん自身のゴルフが下手の部類に入り(これは謙遜ではなく本当のことだろう。この本の中に収められているエッセイでは「100を切らない宣言」までしていた)、技術論は一切せずにゴルフの面白さを伝えようとしているからだろう。
いや、ゴルフの面白さ以上に、人間模様の面白さがふんだんに盛り込まれているのだ。
だからこそ、僕のようなゴルフ音痴でも楽しく読めるのである。


ところで、「不意の来客」に対して山際さんが出した結論は「泳ぐこと」だったそうだ。
なんだ、やっぱりゴルフとは関係ないじゃないか。
とはいえ、水泳で腰痛が治るなら、試してみようかな。
ところが、山際さんによると「腰痛にはクロールがいい。平泳ぎは禁物」だという。
クロールが苦手で平泳ぎ派の僕としては、いくら尊敬する山際さんのアドバイスでも、実行する気になれない。