と言っても、映画の話ではありません(どう考えても釣りとしか思えない件名だな)。
先日、JRに乗って「120円近畿一周の旅」というのを行った。↓
http://d.hatena.ne.jp/aigawa2007/20110322/1300808071
では、私鉄で同様の旅はできないかと考え、関西大手私鉄5社を調べてみた。
5社のうち、阪神電気鉄道は本線、京阪電気鉄道は京阪本線と、幹線が1本しかないため、無理だとわかった。
南海電気鉄道には南海本線と高野線という2本の幹線があるが、環状していないため、これも不可能である。
残るは私鉄日本一の路線距離を誇る近畿日本鉄道(近鉄)と、3本の幹線を持つ阪急電鉄だが、この両社は環状している部分があるため可能だ。
このうち、阪急電車のケースを見てみよう。
阪急電鉄の路線図は以下の通りである。
阪急電鉄には神戸本線、宝塚本線、京都本線という三つの幹線があるが、それに加えて今津線もあるため、遠回り乗車が可能である。
阪急のターミナルといえば梅田駅だが、ここから2駅目、神戸本線、宝塚本線、京都本線が分岐する十三駅が遠回り乗車のスタートだ。
まずは十三駅から、神戸本線の神崎川駅までの初乗り運賃、150円の切符を買う。
十三駅からは神戸本線には乗らずに、宝塚本線の電車に乗る。
十三駅から終点の宝塚駅まで行く(31分、22.1km)。
宝塚駅で今津線に乗り換えて、西宮北口駅に行く(14分、7.7km)。
西宮北口駅から神戸本線に乗り換えて、神崎川駅に行く(12分、11.5km)。
これで阪急電車での大回り乗車の終了だ。
普通に乗れば1分、1.7kmの道のりを、約1時間、41.3kmもかけるのだ。
この間の運賃は、普通なら670円である。
……って、JR西日本の120円旅に比べれば、やはりスケールはかなり小さい。
JR西日本なら、2分で1kmで済むところを、約11時間かけて466.7km、普通運賃なら7350円もかかってしまうのだから。
ただし、この阪急電車での大回り旅、合法的かどうかは知らないので、実行したい方はキセル乗車になるかどうか、阪急電鉄に問い合わせてもらいたい。