宿命のライバルと呼ばれる者たちがいる。
宮本武蔵と佐々木小次郎、長嶋茂雄と村山実、ジャイアント馬場とアントニオ猪木、栃錦と若乃花。
彼らは互いに切磋琢磨し、腕を上げて伝説を作った。
では、史上最高のライバル関係とはどんな者たちだろうか。
僕はカブトムシとクワガタではないかと考える。
カブトムシとクワガタ、どちらが強いか(あるいは好きか)、男子ならば一度は考える永遠のテーマだろう。
昨日、NHK教育テレビで、そんな趣旨の子供番組を放送していた(なんと国王は、他国の公共放送の受信料を払っている)。
カブトムシ派、クワガタ派、真っ二つに分かれるところだろうが、僕は昔から断然クワガタ派だ。
僕は№2が好きで、東京よりも大阪、巨人よりも阪神、ライオンよりもトラ(ライオンが№1かどうかは知らないが、一応百獣の王だから)、主役よりもそのライバルが好きだった。
しかし、昔からテレビ番組でも本でも、いつもクワガタがカブトムシに負けていた。
僕は特にノコギリクワガタが好きなのだが、コイツはいつもミジメなほどカブトムシにピョーンと飛ばされていた。
これを「噛ませ犬」と言わずして何と言おう。
学研の「昆虫のひみつ」でも、クワガタは当然負けていたし、「ビーファイター」でもカブトが主役でクワガタが二番手だった。
いつかはクワガタがカブトムシを負かすシーンを見たいと思っていたが、昨日の番組ではミヤマクワガタがカブトムシを大アゴで挟み、痛がったカブトムシが痛がって逃げ出してしまった。
まるで阪神が巨人に12−0で大勝し、大阪が首都になったような快感だった。
さて、あなたはカブトムシとクワガタ、どちらが好き?