大阪府南部に広がる百舌鳥古墳群(堺市)と古市古墳群(藤井寺市、羽曳野市)が世界遺産に登録される見通しとなった。
しかし、生まれた頃からこの地域の近くに住む筆者にとって、古墳のある風景など当たり前。
古墳なんて地上から見れば、ただの小山にしか見えない。
したがって、世界遺産と言われてもピンと来ないのである。
恐らく百舌鳥・古市古墳群は「ガッカリ世界遺産」などと呼ばれるだろう。
それでも、墳墓として世界一広い面積を誇る、百舌鳥古墳群の大仙陵古墳(仁徳天皇陵、堺市)はまだいい。
拝所がある正面部分(トップ写真参照)は整備されているので観光客も多く、近くには博物館もある。
古市古墳群の方は知名度がないので、大きさでは大仙陵古墳に引けを取らない日本2位の誉田御廟山古墳(応神天皇陵、羽曳野市)には、観光客などほとんど訪れない。
近所の人も誉田御廟山古墳を見慣れているので、凄い歴史的価値がある古墳という実感は持っていないのではないか。
誉田御廟山古墳の近くを道路が通っているが、誰も気にすることなく車がビュンビュン走っている。
羽曳野市にある、誉田御廟山古墳(応神天皇陵)には世界遺産感が全くない
大仙陵古墳の方は、地上80mの堺市役所にある21階展望ロビーからなら、まだ立体的に見える。
とはいえ、やはり普通の小山にしか見えないが。
ただ、空から百舌鳥・古市古墳群を観るヘリコプターやセスナ、気球などのツアーは人気を博すだろう。
写真中央の右にあるのが、堺市役所の展望ロビーから見た大仙陵古墳(仁徳天皇陵)