3月21日開幕の第81回選抜高校野球の組み合わせ抽選が行われ、対戦カードが決まった。
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サンデー毎日増刊号による各チームの戦力分析によると、特Aを意味する総合力95点のチームは、鵡川(北海道)、慶應(神奈川)、PL学園(大阪)、天理(奈良)、清峰(長崎)の5校。
去年の総合力95点は2校だっただけに、今年は大盤振る舞いしていると言える。
それだけ実力が伯仲しているということだろう。
そんな中でも特に評判が高いのが、昨秋の明治神宮大会優勝の慶應。
その慶應の一回戦の相手は総合力85点の開星(島根)で、比較的相手に恵まれた。
ゾーン的にも恵まれていて、おそらくすんなりベスト8に進出するに違いない。
ただ、二回戦で古豪復活の箕島(和歌山)と対戦する可能性もあり、ファンとすれば見逃せないカードだ。
その慶應と準々決勝で当たるかも知れないゾーンは激戦区となった。
清峰は一回戦で総合力85点の日本文理(新潟)と対戦するが、二回戦では総合力90点の福知山成美(京都)と激突する公算が高い。
福知山成美は近畿大会でPL学園に敗れたとはいえ大接戦を演じており、実力は95点クラス。
反対側のゾーンは、初戦から好カードが目白押し。
PL学園が対戦するのは、総合力90点の西条(愛媛)で、一回戦屈指の好カード。
西条のエース・大会屈指の右腕と言われる秋山と、PL学園の二年生四番打者・清原二世の異名を持つ勧野との対決は甲子園を沸かせるだろう。
この勝者と準々決勝で対戦する可能性が高いのは、鵡川と花巻東(岩手)の北日本対決。
花巻東は総合力85点ながら、大会ナンバー1左腕の呼び声が高い菊池を擁しており、鵡川の強力打線との対決は見ものだ。
とはいえ、二回戦では総合力90点の明豊(大分)が待ち構えており、二回戦も予断が許さない。
そして、一回戦いちばんの注目は天理と、総合力90点の早稲田実(東京)との対決だ。
今大会いちばん大きな話題を呼んでいるのが早稲田実と慶應の同時出場であり、史上初の甲子園早慶対決が見られるかということだが、早実は初戦でいきなり優勝候補との対決となった。
ただし、このゾーンは比較的恵まれており、この勝者が準決勝まで勝ち上がる可能性が高い。
そうなると、ひょっとして決勝で早慶対決か?という期待も高まる。
しかし、WBCの第一ラウンドでも優勝候補のドミニカが早くも姿を消したということもあり、野球は何が起こるかわからない。
野球賭博師が頭を悩ませるような、大波乱の大会になることを期待しよう。