8月3日、住之江公園野球場で行われた高校野球大阪大会準決勝で、PL学園の殿納遼生投手が初芝富田林を相手に完全試合を達成、決勝戦に進出した。
え?PLの野球部は休部したはずだって??
実はこれ、軟式野球の話。
甲子園で春夏通算7度の全国優勝を誇るPL学園の硬式野球部は休部したが、軟式野球部は存続しており、去年も全国大会に出場した強豪校なのだ。
今年の軟式高校野球の全国大会は、8月24日から明石トーカロ球場とウインク球場(姫路球場)で行われる。
全国高等学校軟式野球選手権大会が行われる、メイン球場の明石トーカロ球場
なお、準決勝の第2試合は河南が延長12回の末、3-2で阪南大高にサヨナラ勝ち、決勝進出を決めた。
PL学園と河南は共に富田林市内にある高校であり、決勝は富田林対決となる。
もちろん、準決勝でPL学園に敗れた初芝富田林も、その名の通り富田林市内の高校。
つまり、大阪大会の4強のうち、3校が富田林市内の高校だったわけだ(河南のみ府立校で、あとの2校は私立)。
軟式高校野球では、富田林のレベルが高いのである。
ちなみに言うと、筆者は富田林出身で、親類には河南高校出身者がいる。
ところで、パーフェクトを達成したPL学園の殿納投手の「殿納」は「とのう」と読む。
「殿納」とは、全国でも30人ぐらいしかいないという超レアな苗字だそうだ。
殿納投手の出身地は不明だが、広島県双三郡吉舎町の他、兵庫県や徳島県、愛知県、千葉県などに見られる苗字なんだとか。
NHKさん、「日本人のおなまえっ!」で「殿納」さんを取り上げてはいかがだろうか。