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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

ジャパン初勝利の地

宇宙世紀0079年、ジオン公国が地球連邦政府に対し独立戦争を挑んできた。
宇宙世紀とは、増えすぎた地球人口を宇宙空間に建設したスペース・コロニーに移住した時代を言い、その宇宙移民開始年度を宇宙世紀元年と呼ぶ。
ただし、宇宙世紀0001年が西暦何年に相当するのかは定かではない。
少なくとも、西暦2008年より79年以上も未来の世界であることは確かである。
ところでジオン公国というのも、「サイド3」という名のスペース・コロニーの一つで、地球連邦から独立するために戦争を仕掛けたのだ。
宇宙世紀の世界では国境というものがなくなり、地球連邦政府がスペース・コロニーを含む全世界を支配していたのである。


ジオンと地球連邦との戦争では、様々な新兵器が生まれた。
その最たるものがモビルスーツである。
その頃、ミノフスキー粒子が発見され、電波障害を起こすものとして注目された。
それが軍事利用されたのである。
ミノフスキー粒子の発見により、レーダーが使い物にならなくなった。
レーダーと言えば、西暦1939年に勃発した第二次世界大戦中に開発され、その後21世紀に至るまで軍事にはなくてはならない、最も信頼のおける兵器である。
ちなみに、第二次世界大戦が起こった時代を宇宙世紀では「中世紀」と呼ぶらしい。
西暦2199年に竣工した宇宙戦艦ヤマトには「おっぱいレーダー」と呼ばれる最新鋭レーダーが備え付けられていたが、宇宙世紀とは西暦2199年以降の時代なのかも知れない。


ミノフスキー粒子の発見により、開発されたのがモビルスーツだ。
レーダーが不能になったため、原始的な格闘戦ができる兵器が必要になったのである。
ジオン軍モビルスーツの実用化にいち早く成功、戦争を有利に進めた。
しかし連邦軍も新型のモビルスーツ「ガンダム」を製作し、ジオンの30倍にも及ぶ国力を活かして、戦況を押し戻した。


ところで、技術が革新的に進んだと思われる宇宙世紀の世界でも、ミノフスキー粒子の登場によって兵器も原始的になったように、日用品も退化してしまったらしい。


たとえば、連邦軍の新鋭戦艦であるホワイトベースの水道の取っ手は、今では古い公衆便所ぐらいでしか見られない回転式のものだった。
これはミライ・ヤシマが風呂に入っている時、キッカ(姓は不明)がイタズラをして水が止まらなくなってしまい、傍を通ったアムロ・レイが取っ手を見つけて直したことからわかる。


また、ホワイトベースに来たマチルダ・アジャンに対し、カイ・シデンが写真を撮らせてもらおうとしたとき、続々と乗組員たちが写真の輪に入ろうと寄ってきた。
その時カイは、


「いいかげんにしてくれよぉ。12枚しかコピーとれないんだぜ」


とぼやいていた。
宇宙世紀では12枚しか写真の焼き増しができないのだろうか。
そしてそのカメラから、今では製造中止になったポラロイドカメラのように写真が出てきた。
もっともこれは、写真を撮ってすぐプリントできるカメラなのかも知れない。
その直後、アムロが写真を手にして、
「イャッホー!!」
と大喜びしていたので、「12枚コピー」とはその場でプリントアウトできる枚数だったのだろう。
そう考えると、やはり宇宙世紀のカメラは今よりもかなり進んでいたとも言える。


しかしその後、聞き捨てならないセリフが出てきた。
連邦軍のエルラン中将が実はジオン軍のスパイで、そのことを突き止めたアムロが写真を突き付けて言った。


「軍の公式データ内臓のカメラで撮ったものです。(中略)ネガを拡大すれば、パイロットがわかるはずです」


軍の公式データ内臓のカメラでネガ?
宇宙世紀では軍でさえもアナログカメラを使っているのだろうか。


だが、それもあながち不合理ではないことがわかった。
民間人の女スパイ、ミハル・ラトキエがホワイトーベースを発見し、写真に撮ってジオン軍に送った。
だがその写真は、ミノフスキー粒子による電波障害で、ホワイトベースは鮮明に写っていなかった。
ミハルが手にしていたのはおそらくデジタルカメラだったのだろう。
ミノフスキー粒子の前ではデジカメは役に立たなかったのである。
そのため軍では、ミノフスキー粒子の影響を受けないアナログカメラの性能を上げ、活用したものと思われる。
ちなみにミハルがジオン軍に写真を送った方法は、風船にくくりつけて飛ばすという、今では絶対に行わない古典的なものだった。
そんな不確かな配送方法では、敵に奪われかねない。
しかも、写真と一緒に送った文書は、今では見られない古いタイプライターで作成していた。
今の感覚で言えば、そんなもん画像を添付してメールで送ればいいじゃないか、と思えるのだが、通信を傍受されないために超古典的手法をとったのかも知れない。


ちなみに、ミハルが住んでいたのは北アイルランドベルファストである。
アイルランド島の北部に位置する北アイルランドは、アイルランド共和国には属さず英国の一部であり、その首府がベルファストだ。
ベルファスト、と聞いて、ピンとくるラグビーファンも多いだろう。
そう、ベルファストとは、ラグビーワールドカップで日本代表が唯一の白星を挙げた地なのだ。
西暦1991年、第2回ワールドカップでジャパンはベルファストでアフリカ代表のジンバブエと対戦、52−8で大勝した。
それ以来、ジャパンは全てのワールドカップに出場しているものの、未だに「2勝目」を挙げてはいない。


宇宙世紀の世界では、ジャパンはワールドカップで何勝を挙げているのだろうか。
もっとも、その頃は地球連邦が支配して、「日本」などという国は存在していないのだろうが……。