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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

明日のメジャーリーガー

第35回社会人野球日本選手権もベスト8が出揃い、京セラドーム大阪で準々決勝4試合が行われた。
注目はなんと言ってもメジャー行きが確実の右腕、都市対抗優勝投手の田澤純一である。
その田澤擁する新日本石油ENEOSは第四試合で日立製作所と対戦した。
昨日の二回戦では田澤を温存して勝ったため、今日の田澤先発は間違いない!
と、第四試合に間に合うように球場入りした。
予想通り、新日石は田澤の先発だった。
来年はメジャーで活躍するかも知れない投手を、ネット裏の近距離で見られるチャンスなんてそうはない。


もちろん、名古屋遠征前に購入した光学18倍ズームのデジカメを携えて、ネット裏の特別席で見るために1500円也を奮発して(普通席は1000円)、万全の態勢で試合に挑んだ。
明日のメジャーリーガーのアップ写真を撮影できるのなら、1500円なんて超安値だ。
普通だったら年間予約席で何十万円もする席である。
しかも、来年からは日本で見ることができない投手だ。
こんな近距離で、しかも買ったばかりの光学18倍ズームで撮影できるなんて、なんという幸運だろう!


……が、思わぬ落とし穴があった。


ネット裏の特等席、ということは、バックネットがもろに見えてしまうということだ。
つまり、いくらマウンド上の田澤に照準を合わせようとしても、オートフォーカスで無数の網に焦点が合ってしまうため、肝心の田澤がぼけてしまうのである。
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かくなる上はバックネットの真ん前まで行ってレンズをネットの間に入れて、網が写らないようにする以外に方法はない。
しかし、その通路にはゴツいカメラを構えた兄ちゃんがいて、前まで行けそうもなかった。
だが、兄ちゃんがその場所を離れた隙に一番前まで行って、田澤の近距離撮影に成功した。
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我ながら、見事なショットである。
田澤のフォームを見ると連写しているように見えるが、実は全然違うタイミングで撮っている。
セカンドとショートの位置を見ればわかるように、上の写真は投球練習、下の写真はインプレーだ。
それが連写しているように見えるのは、いかに田澤のフォームが安定しているかという現れだろう。


今回は久しぶりにスコアブックを付けながら観戦した。
スコアを付けると肩が凝ってしまい、リラックスして見たいときは面倒くさくなるのだが、、試合に集中できるというメリットもあるし、あとで見直してゲームを振り返る楽しみもある。
映画「フィールド・オブ・ドリームス」で、主人公のケビン・コスナーがフェンウェイ・パークでスコアブックを付けているというシーンがあるが、メジャーリーグボールパークでは珍しくない風景なのかも知れない。
いや、日本のプロ野球でも僕が子供の頃は、スコアブックを付けているオジサンがいたものだ。
球場にもスコアブックページ付きの選手名鑑が売られていて、スコアブックを持って来ていない人でも気軽にスコアを付けることができた。
しかし、いつの間にかそんなものが売られなくなり、日本プロ野球の球場からスコアブックを付ける人が消えた。
僕が2年前、東京ドームでのWBCアジアラウンドでスコアブックを付けていると、隣りにいた全然知らない人から「何を書いているんですか?」と訊かれた。
こうやって試合のデータを記録してるんです、と答えると、その人は「そんな記録方法があるんですか!?」と驚いていた。
この国のプロ野球はいつの間にこんな風になってしまったのだろうか。


しかし、社会人野球のネット裏には、この伝統がまだ残っている。
大勢の人がスコアブックを付けながら観戦している。
いや、大学野球や高校野球のスタンドでも彼らのような人は少なくない。
とすると、日本でこんな風景が見られることができなくなったのはプロ野球だけなのだろうか。
この問題については後日、項を改めて書いてみたいと思う。


試合は新日石が日立を4−0で下し準決勝進出、田澤が4安打完封という見事なピッチングを見せた。
スコアブックを眺めてみると、10奪三振で内野アウトが実に15も数える。
つまり、4本のヒットの他に、外野に飛んだのは27アウトのうち2つだけ。
いかに低めにコントロールされていたかがわかる。
しかも無四球で、崩れる感じは全くしなかった。
僕が見た限りMAXは150km/h、コンスタントに148km/h前後はマークしていた。
ペース配分も申し分ない証拠だろう。
ただ、9回だけはやや球威が落ちた感じで、日立の四番の中村良憲にホームラン性の大ファールの後に流し打ちで二塁打を打たれ、初めて三塁に走者を進めてしまった。
でも、全体としては完成されたピッチングで、スピード、変化球のキレ、コントロール、配球いずれも申し分ない。
これだけのピッチングができるのなら、メジャーでも充分やれるのではないか。
むしろ、マイナーなんかで鍛えるよりも、ピッチングのコツはわかっているのだから、メジャーの実戦で使っていけばいいと思える。
二桁勝利は無理としても、チーム状態によっては先発ローテに入って6、7勝は稼げるかも知れないし、中継ぎとして活躍する可能性もある。
ただ、マイナーから這い上がって大化けするタイプではないだろう。
実戦的な投手なのだから、上でどんどん使うべきだ。


スタンドにはメジャーのスカウトも来ていた。
わかりにくいかも知れないが、左側の横を向いた白髪の人と、右側の口髭の人である。
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試合終了後、スタンド下で報道陣のインタビューを受けていた。
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明日は準決勝。
日本生命×トヨタ自動車、JR東海×新日本石油ENEOSの二試合が行われる。
新日石は田澤の先発はないだろうが、接戦となるとリリーフ登板もありうる。
新日石が都市対抗に続いて夏秋連覇なるか。
そして、田澤がメジャー入り前に有終の美を飾れるか―。