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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

野球は番狂わせの多いスポーツ~クリケットと比較してみる

 

野球は番狂わせが多いスポーツ、と言われる。

要するに、実力差が1試合に出にくいスポーツ、という意味だ。

それ故に、日本のプロ野球(NPB)は1シーズンに143試合もこなすし、メジャー・リーグは162試合も行われる。

つまり、1シーズンに100試合以上はしないと強弱は付けられない、というわけだ。

 

具体的に言えば、5試合を3勝2敗のペースでいけば、ほぼ間違いなく優勝できる。

3勝2敗ということは、要するに勝率6割だから、6割勝つことができれば優勝するわけだ。

たとえば、大相撲で6割と言えば9勝6敗になるが、15戦で6敗もして優勝するのは不可能である。

 

つまり、野球とはそれだけ番狂わせが多いスポーツという証明だ。

それでは、野球がどれぐらい番狂わせが多いのか、野球とよく似たスポーツであるクリケットと比較してみる。

クリケットのルールをご存じない方は、下記をご覧いただきたい↓

aigawa2007.hatenablog.com

 

①投手について

野球ではチーム力の8割は投手力だと言われる。

つまり、投手の力量は安定しているので、計算しやすいというわけだ。

ところが、投手は野手に比べて遥かに疲労度が激しいため、毎試合先発登板するわけにはいかない。

そのため、Aという投手が先発登板した試合と、Bという投手が先発登板した試合では、チーム力が全く違うというわけだ。

それに対し、クリケットでは投手(ボウラー)は6球ごとに交代しなければならないため(クリケットでは、6球で投手が代わる『オーバー』というルールがある)、投手が完投するのは不可能である。

要するに、クリケットは試合ごとに投手を代える必要はないので、日によってチーム力はさほど変わらないわけだ。

ところが、野球では先発投手を代えなければならないため、その日ごとにチーム力は大幅に変わるのである。

 

クリケットの投手(ボウラー)が投げ込む

 

②打者について

野球では、打者が打率3割も打つと、一流と言われる。

つまり、7割も失敗する選手が、名プレイヤーとなるのだ。

その理由として、打者は丸いボールを丸いバットで打ち返さなければならない、という点が挙げられる。

つまり、150km/hもの速球や変化に富んだ丸い球を、丸いバットというピンポイントでジャストミートしなければならないのだ。

それに対し、クリケットではボールが丸いのは野球と一緒だが、バットはボートのオールのように平べったい。

要するに、クリケットでは打者(ストライカー)がボールを打ち返すのはさほど困難ではなく、安定した成績を残すことができる。

 

③ルールについて~その1

野球では、4つの塁を周ってホームに還ってこなければ点にならない。

つまり、いくら出塁しても、ヒットを打ってもホームに還って来なければ、点は入らないのだ。

野球には『残塁』というものが存在するのである。

それによって、強いチームがいくらヒットを打っても、点に結びつかないケースがあるわけだ。

逆に、弱いチームがワンチャンスを活かし、点を取って強いチームを負かしてしまうことがままある。

しかし、クリケットでは2人のバッツマン(打者)がいて、実際に打つバッツマン(ストライカー)と打たないバッツマンノンストライカー)がいるのだが、ストライカーが打って2人のバッツマンがそれぞれの領域(クリース)に走ると点になるのだ。

 

ストライカーとノンストライカーの関係。ストライカーが打つと、2人とも反対側のクリースを目指して走り、点を得ようとする(図提供:日本クリケット協会

 

 

つまり、クリケットには『残塁』という概念がないのである。

そのため、クリケットでは好打すればいくらでも点が入るし、実力差が出やすい。

しかし、野球ではヒット3本を打っても点にならないことはあるし、逆に犠打や盗塁を絡めてヒットを打たなくても点になることがある。

 

④ルールについて~その2

野球では、ヒットを打とうがホームランを打とうが、打席を終えると次の打者に打席を譲らなければならない。

そのため、1人の打者が1試合で打つことができるのはせいぜい3~5打席ぐらい。

しかも、②で書いたようにどれだけ打つ打者でも3割ぐらいしかヒットを打つ確率がないのだから、強打者が5打席でノーヒットの場合も珍しくはない。

逆に、打撃は水物と呼ばれるから調子が良ければ、弱打者が5打数5安打なんてこともある。

つまり、その日の調子によって得点力は大幅に変わるのだ。

だが、クリケットでは平べったいバットで打つので、調子に左右されることは少ない。

しかも、クリケットではアウトにならない限り、そのまま打ち続けることができるのだ。

クリケットではアウトになることが滅多にないので(理由は後述)、強打者はアウトにならなければいつまでも打ち続けることができる。

つまり、際限なく点が入ってしまうのだ。

1試合で100打点を稼ぐ打者もいる(これをセンチュリーと呼ぶ)。

野球ならば敬遠四球で強打者から逃げることもできるが、クリケットではそれも不可能だ。

クリケットの投手(ボウラー)が、打者(ストライカー)が打てないような、とんでもない方向にボールを投げるとワイド・ボールという判定になり、それだけで1点が入る。

もちろん、打者は交代しない。

つまり、野球でいう敬遠をすればするほど、点が入って損するだけだ。

 

⑤ルールについて~その3

野球では、打者は前90°の方向に打たなければならない。

それ以外に打つとファウルになる。

ところが、クリケットでは360°どの方向に打ってもいいのだ。

野球では9人が守備を担当するが、捕手を除いて90°の範囲内である。

しかし、クリケットでは守備が11人と野球よりも多いが、その11人で360°をカバーしなければならないのだ。

単純に言うと、クリケットではフェア地域が野球の4倍のため、ヒットになり放題である。

そのため、クリケットではアウト1つ取るたびに、まるで優勝したかのように大騒ぎするのだ。

 

⑥ルールについて~その5

野球でアウトになると判っているボテボテの内野ゴロを打った場合、誰もが監督から言われただろう。

「アウトになると判っていても、全力疾走しろ!」

と。

つまり、ボテボテの内野ゴロでも相手がエラーするかも知れないので、それに備えて全力疾走しろ、という意味だ。

ところが、クリケットではこれが当てはまらない。

「アウトになると判っていて、なんで走るんや!」

と怒鳴られるのがオチである。

クリケットでは、アウトになると思ったら走る必要はないのだ。

確実に点が入る場面でのみ走ればいいので、アウトになることが滅多にない。

つまり、野球では3割打者が一流と言われるが、クリケットでは9割ぐらい打って当たり前なのだ。

 

要するに、野球ではどんな強打者でも3割しかヒットにできないので、1試合での実力が計りにくい。

しかしクリケットでは、強打者は9割の確率でヒットを打つし、アウトにならない限りいつまでも打ち続けることができるので、実力差がハッキリ現れるのだ。

 

クリケットの打者(ストライカー)が後方に狙い打ち、ヒットとなる