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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

またもや大波乱

昨日の日記で、ラグビーW杯でイングランドワラビーズを破ったと書いたが、その数時間後に今度はフランスがオールブラックスを20−18で破るというニュースが入ってきた。
フランスはもちろん強豪国だが、今回のホスト国でありながら開幕戦のアルゼンチン戦で不覚を取り、予選リーグは2位通過と薄氷を踏む決勝トーナメント進出だった。
しかも2位通過だったために、準々決勝の舞台はホスト国であるにもかかわらず、ウェールズカーディフ
これはホスト国としてかなりの屈辱だっただろう。
逆に言えば、ホームアドバンテージなしでオールブラックスを破ったわけだ。


一方のオールブラックス世界ランキング1位であり、今大会も押しも押されもせぬ優勝候補大本命だった。
そして準々決勝で最大のライバル、ワラビーズが敗れたために、エリス杯はほとんど手中に収めたものだと思われた。
ところが、この思わぬ敗戦。
前回大会でも、フランスが圧倒的不利と言われながら、オールブラックスを破った。
今回もフランス国内では前回大会を思い出し、奇跡は必ず起きる、という希望的観測が多くを占めていた。
しかし、最近のテストマッチではオールブラックスに完敗しており、この楽観的予想は白昼夢と思われていた。
だが、奇跡は再び起こった。
オールブラックスは世界最強と何年も言われながらなぜかW杯という「本番」には弱い。
オールブラックスがW杯で優勝したのは1987年の第一回大会だけで、それ以降は一度も優勝していない。


ラグビーは番狂わせが起きにくいスポーツと言われ、最近のルール改正ではさらにその傾向が顕著だった。
しかし今大会は、アルゼンチンがフランスを破り、フィジーがウェールズを破り、イングランドワラビーズを破り、フランスがオールブラックスを破った。
ジャパンですら、ウェールズを破ったフィジーと4点差の熱闘を演じ、格上のカナダに引き分け、最下位を免れた。
「弱者が強者に対抗するラグビー」というのが浸透しているのかも知れない。


話は変わるが、今日、早稲田大学ケンブリッジ大学の再放送を見た。
早大が勝ったのは知っていたが、試合内容はやはり早大が圧倒していた(47−19)。
前年度は関東学院大学に敗れたとはいえ、やはり早大は強い。
特にFWの強さは健在で、ケンブリッジ大の大男たちを圧倒していた。
大学レベルでは優位なのに、なぜジャパンになるとFW戦で外国チームに対して不利になるのかは不思議だが、ケンブリッジ大はまだこの時期ではチーム力が整ってなかったのだろう。


とは言っても、かつては日本のチームが英国の名門であるケンブリッジ大学やオックスフォード大学に勝つのは夢また夢だった。
今回のように早稲田大学の学生チームによるこの英大学との対戦など考えられず、「全早稲田」「全明治」など、OBを含めた対戦が主流だった。
「日本代表×オックスフォード大学」なんていう、ジャパンとしてプライドのカケラも感じられないカードもあったくらいである。
それでもジャパンは、この両大学には勝てなかった。
もっとも、この両大学は日本の大学とはかなり趣が違っていて、さまざまな年齢や国籍の人が通っており、ラグビー部にも各国の代表クラスの選手が大勢含まれていたのであるが。


僕が憶えているのは、確か1983年だったと思う。
ケンブリッジ大とオックスフォード大の両校が来日してきた。
この両校は、日本の全早慶明同の各大学と対抗戦を行った。
僕はそのうち、全同志社大×オックスフォード大の試合を近鉄花園ラグビー場まで観に行った。
当時の僕は高校生、初めてのラグビー生観戦である。
当時の花園ラグビー場は今みたいに立派ではなく、キャパシティは1万人強ぐらいだった。
当時の同大は大八木、平尾らが現役学生で、LOの林やSOの森岡、FBの平田がOBとして出場していたのを憶えている。
全同大も健闘したが、オックスフォード大には勝てなかった。


オックスブリッジ来日ツアーは結局、この両大学が日本チームに対して全勝だったと記憶している。
ケンブリッジ大は、当時日本最強の社会人チームだった新日鉄釜石も一蹴している。
さらに最終戦では、オックスブリッジ連合軍がジャパンと対戦し、ジャパンはここでも勝てなかったのだ。


時代は進み、21世紀を迎えた。
今回のW杯でジャパンは念願の2勝目を挙げることはできなかったが、あと一歩のフィジー戦、引き分けに持ち込んだカナダ戦で得るものも大きかったと思う。
そして「下克上」が不可能に近かったラグビーで、それが可能になることが証明された今大会でもあった。


今大会でも、ホスト国のフランスとは全く関係のない消化試合で大勢の観衆が詰め掛け「ジャポン、ジャポン!」と大声援を贈っていた。
東洋の小男が大男に対してどんなラグビーをするのだろう、そういう期待感である。


世界のラグビー界はジャパンを必要としているのだ、そう思いたい。