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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

今週号の週刊ベースボール~野選や犠飛についての誤解

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今週号(2021年9月3日増刊号)の週刊ベースボール(以下、週ベ)、「ボールパーク共和国(以下、ボ共)」というコーナー(読者投稿のコーナー)で、こんなネタがあった。

「野手選択は、内容的には『フィルダース・ミスチョイス』と呼ぶ方が相応しいのでは?」

という内容である。

 

話は脱線するが、今週号のボ共ネタに「リクエストに成功すると『勝訴』、失敗すると『不当判決』と書かれた紙を掲げて走り回る」というネタがあった。

これは、何年か前に筆者がボ共に投稿したネタとほとんど同じである。

最近は投稿していないが、5年以上前までは筆者もボ国民(ボ共の常連者)だった。

今週号に、このネタを投稿した人は筆者以上のベテランのボ国民で、当然のことながら筆者のネタも見ていたはず。

まあ、見ていたけど忘れてしまったのかも知れないが、ちょっと釈然としない気分だった(しかも、このネタは今週号の優秀国民に選ばれている)。

 

それはともかく、話を野手選択(以下、野選)に戻そう。

野選は、英語ではフィルダース・チョイス(fielder's choice)で、先のボ共ネタのように「ミス」という要素はどこにもない。

普通の人が、野選に対して描くイメージは、以下のようなものだろう。

 

無死ランナー一塁。
打者がバントした。
突っ込んできた一塁手が打球を処理し、二塁へ矢のような送球。
しかし、一塁ランナーが一瞬早く二塁ベースに滑り込み、セーフ。
「ファーストの痛恨の野選により一、二塁オールセーフ!」とアナウンサーが叫ぶ。
スコアボードには「Fc」のランプが灯る。

 

もちろん、このケースで野選であることは間違いない。

そのため、「野選」というと、どうしてもミスプレーというイメージがある。

だが、野選は決して「ミスプレー」などではないのだ。

その件に関しては、何度もネタランで書いてきたが、まだ理解していない野球ファンが多いようなので、もう一度おさらいしよう。

 

上記のプレー、ランナー一塁で次打者がバント、一塁手が突っ込んできて二塁へ送球。

これでアウトになったら、一塁手のファインプレーである。

ダブルプレーにならない限り、打者走者は一塁に残るわけだが、この場合はどういう記録になるのか?

もちろんエラーではないし、二塁でフォースアウトになっているのだからヒットでもない。

実は、このケースでも打者走者が一塁に生きたのは野選になるのだ。

野手には全くミスプレーはないのに、野選になるのである。

 

こういう場面で、スコアボードに「Fc」のマークが灯ることはない。

そのため、ほとんどの野球ファンは「野選」を誤解しているのだ。

 

野選にも色々な定義があるが、この場面では「先行走者をアウトにしようとする行為」ということになる。

つまり、「野選」という言葉に、ミスプレーという概念は全くない。

走者一塁で、先行走者をアウトにしようとしたプレーは、アウトだろうがセーフが関係なく、野選になるのだ。

そもそも、先行走者をアウトにしようとするプレーは、ミスプレーではないというのが野球というスポーツの考え方である。

この基本を理解できなければ、野球を語る資格はない。

 

だから、野選で生きた走者が本塁に還って得点すれば、投手の自責点になるのである。

エラー(失策)による失点は自責点にはならないが、野選は守備のミスプレーではないので自責点になるのだ。

そもそも、守備記録に野選というものはない。

このことを知っている野球ファン、あるいは評論家は、どれだけいるだろうか?

もっと言えば、野球選手や監督、コーチなども知らないかも知れない。

困ったものだ。

 

また、今回の東京オリンピックでの野球競技のスポーツ・ニュースで、こんなことを言っていた。

「犠牲フライで二塁走者が三塁へ進塁」

これは、重大な間違いである。

どこが間違いなのか?

 

そもそも、犠牲フライで二塁から三塁へ進塁、ということは有り得ない。

犠牲フライ(犠飛)というのは、外野フライで本塁に生還した場合に限られるのである。

外野フライにより、走者が二塁から三塁へ進んだ場合は、進塁打には違いないが、犠牲フライとは言わない。

なぜなら、犠牲フライだと打数が付かないからだ。

いくら大きい外野フライを打って、走者が二塁から三塁へ進塁しても、打数が記録されるため打率は下がる。

だが、走者が本塁に生還すれば犠牲フライとなって、打数が付かないので打率は落ちないのだ。

 

さらに言えば、たとえ打点が付いても外野フライでなければ犠牲フライとはならない。

よくあるのが、フェンス間際の内野ファウルフライで、三塁走者がホームに生還するケースだ。

この場合は、打者に打点は付くものの、犠牲フライとはならないので、打率は下がってしまう。

 

世界の盗塁王福本豊が、こんなとんでもないことを記録したことがある。

ダブルヘッダーの第2試合、三塁走者の福本はセカンド・フライでホームインしてしまう。

しかし、内野フライだったため、犠牲フライにはならずに打者には打点が付いたものの打率は下がってしまった。

 

ところが、その日の第1試合では、またもや三塁走者の福本がファースト・フライで生還してしまう。

だが、この時にファーストがフライを捕った地点は外野領域だったため、犠牲フライと記録されたのだ。

実際にフライを捕った選手が内野手だろうが外野手だろうが関係ない。

問題は、ボールを捕った場所である。

内野手が捕っても、その場所が外野だったら犠牲フライになるし、極端な守備シフトで外野手が内野でボールを捕った場合は、三塁走者が生還しても犠牲フライにはならないのだ。

 

夏の甲子園が始まり、また野球を知ったかぶりの半可通がネットを賑わせるのかと思うとウンザリしてしまう。

インターネットの発達により、色々な人が意見を交わすことができるようになったのは結構だが、その大半がデタラメな意見ばかりで、またそのデタラメな意見を多くの人が鵜呑みにしてしまうので、また無知な輩が増えるわけだ。

 

野球に関して意見を言いたいのならば、スコアブックをつけろとまでは言わないが、せめてスコアブックを読めるぐらいにはレベルを上げて欲しい。

スコアブックを読めるようになれば、少しは野球の本質が見えてくる。