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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

史上最高の魔球

週刊ベースボールベースボール・マガジン社)の今週号(5月30日号)は「変化球バイブル」特集だった。

各球団のエースたちが投げる、「魔球」ともいうべき珠玉の変化球を紹介したものである。

 

しかし、いかに優れた魔球といっても打たれることはある。

野茂のフォーク、ダルビッシュのスライダー、マー君のスプリットだって打たれることはあるが、だからといって彼らはこれらの魔球を封印することはない。

 

だが、野球漫画の世界では、魔球を打たれたら「この世の終わり」とばかりに投手は絶望し、マウンドにひれ伏して涙を流しながら、この魔球はもう通用しないと悟って、二度とその魔球を投げることはなかった。

 

そんな魔球のベスト5を紹介しよう。

もっとも、僕が見た魔球だけを集めたので「あの魔球が入ってないじゃんか!」などという抗議は一切受け付けないのであしからず。

 

第5位

消える魔球(大リーグボール2号)星飛雄馬巨人の星】 読売ジャイアンツ

星飛雄馬の魔球といえば、やはりコレ。

というより、全ての魔球の原点が「消える魔球」だろう。

大リーグボール1号はわざとバットに当てさせ、大リーグボール3号は超スローボールでバットの風圧により当てさせないという魔球だったが、いずれにしてもセコイ魔球というイメージは拭えない。

しかし「消える魔球」は、文字通りボールが消えてしまうという究極の魔球だ。

その理論も、父親の星一徹から教わった魔送球を駆使して、砂煙によりボールを消してしまうという説明までされていた(そんなんでボールが消えるんかい!というツッコミはなしで)。

なにしろ、エポックス社の野球盤にさえ、消える魔球装置が付けられたほどである。

だが、消える魔球の秘密を悟られた花形満阪神タイガース)によって、消える魔球は打たれてしまった。

消える魔球

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第4位

分身魔球=番場蛮【侍ジャイアンツ】 読売ジャイアンツ

巨人の星」と同じく梶原一騎原作の漫画からエントリー。

こちらは「消える魔球」とは全く逆の、ボールが多く見えてしまうという魔球。

番場蛮の魔球といえば「ハイジャンプ魔球」「エビ投げハイジャンプ」「大回転魔球」といったものがあるが、いずれも魔球といいながら全く変化せず、単なる剛速球というもの(原作では「ハラキリ・シュート」という魔球があったようだが、こちらは読んでいないので無視)。

しかし「分身魔球」は凄い変化を見せる、まさしく魔球といっていい。

その理論も「消える魔球」以上に完璧で、硬球を握り潰して重心を無くしてしまい、ボールを分身させるというもの(しかし、キャッチャー・ミットに収まった時は、なぜかボールが元に戻っている)。

似たような魔球を星飛雄馬も大リーグボール右1号(蜃気楼の魔球)で投げていたが、こちらはボールが3つしか分かれず、しかも理論的説明はなかった。

それに対し「分身魔球」はいくつものボールに分かれ、「蜃気楼の魔球」よりは遥かに上と言ってよい。

「分身魔球」には「横分身」と「縦分身」の二種類があり、「横分身」は水平打法で攻略できるが、「縦分身」はなかなかそうはいかなかった。

「横分身」はウルフ・チーフ(阪神タイガース)が、「縦分身」はメジャー・リーガーのロジー・ジャックス(オークランド・アスレックス)が打っている。

なお、その後の番場蛮は「ハイジャンプ魔球」「大回転魔球」「分身魔球」をミックスさせた「ミラクル・ボール」でロジー・ジャックスを三振に打ち取ったが、なぜそんな変化を見せたかがわからないし、破れかぶれの一球だったので「分身魔球」の方を選んだ。

分身魔球

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 第3位

ドリームボール水原勇気野球狂の詩】 東京メッツ

こちらは梶原一騎作品と違って、野球を熟知した水島新司による「いかにもありそうな」魔球。

しかも、「ドリームボール」があるぞ、あるぞと思わせておいて打者の裏をかき、平凡なカーブやシュートで打ち取ってしまうという、野球の駆け引きを持ち込んだ、いかにも水島新司らしい魔球。

しかも、物語の途中では「ドリームボールなんて、本当はないのでは?」と読者にすら思わせる手法がニクイ。

「ドリームボール」はフォークボールのように人差し指と中指でボールを挟むが、指は縫い目に沿っており、さらに下手から投げるのでボールはホップし、その後は揺れながらスクリューボールのように落ちていく(なんでそんな変化をするのか、よくわからんが)。

「ドリームボール」は、水原勇気の師匠とも言うべき武藤兵吉によって破られた。

ドリームボール……、と思わせておいて、シュートで武藤兵吉を三振に打ち取った水原勇気(ただし、このケースでは2ストライク目を取られた衣笠祥雄に三振が記録される)

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第2位

殺人L字ボール=無七志(能登与一)【アストロ球団】 ブラック球団

魔球といえば、やはり「アストロ球団」を出さないわけにはいかない。

しかも、主人公球団の「アストロ」ではなく、敵役の「ブラック球団」からのエントリー。

「アストロ」のエース・宇野球一も「三段ドロップ」や「ファントム大魔球」なんて魔球を数々開発したが、結構打たれているし、そもそも「三段ドロップ」なんて元々は沢村栄治が投げていたもの(もっとも、宇野球一のようなメチャメチャな変化があったとは思えないが)。

それに比べれば、無七志の「殺人L字ボール」は誰にも打たれていないどころか、その名のとおり実際に「アストロ」の上野球二(初代)をこの魔球で殺してしまっている。

球速そのものは遅いのだが、ボールの回転によりバットがボールに絡みつき、バットから体、そして脳天にまでボールが達してしまうので、本当に打者を殺してしまうのだ。

しかし、既に引退していた川上哲治によって「殺人L字ボール」は破られた。

といっても、川上は右打席に入ってから投げた直後に左打席に移っており、当然のことながらルール違反で「殺人L字ボール」は破られたとは言えない。

もっとも、無七志自身は負けを認め、約束通り読売ジャイアンツに入団し「殺人L字ボール」は封印した。

 

第1位

みのがして下さい魔球=ヤスダ【がんばれ!!タブチくん!!】 ヤクルト・スワローズ

ヤスダは、当時のヤクルト監督だったヒロオカとは反りが合わなかったが、隠れて新魔球の開発に取り組んでいた。

キャッチャーのオーヤにとっては迷惑だったが、やむなく新魔球開発に協力していた。

もっとも、実際の試合でヤスダの新魔球が通用したことはなかったが。

そして遂に、ヤスダがいうところの「心理学と電子工学を駆使した、画期的な魔球」が生み出された。

それが「みのがして下さい魔球」である。

ボールそのものがゼンマイ仕掛けになっており、ボールが口を開けながら「みのがして下さい、みのがして下さい」を連呼するのだ。

ただし、これは明らかにルール違反であり、実際に試合で投げたことはない。

みのがして下さい魔球(6分7秒頃から)

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