阪神タイガースの本拠地であり、高校野球の聖地でもある阪神甲子園球場がドーム球場に生まれ変わると、阪神球団から発表された。
1924年(大正13年)に誕生し、既に91歳を迎える甲子園の老朽化は避けられず、建て替えは懸案事項だったが、遂にドーム化への決断が下ったわけである。
甲子園新ドームの建設を担当するのは、読売ジャイアンツの本拠地である東京ドームを管理・運営する株式会社東京ドームだ。
従って、今後は阪神タイガースのホームゲームに関しては新ドームをレンタルするという形を採る。
㈱東京ドームの担当者は、
「野外球場は時代遅れ。甲子園を東京ドームのような完全密閉型のエアドームにすることにより、雨天中止の心配もなく、野球のみならずコンサートなど様々なイベントを行い1年中フル稼働することによって、阪神さんにも多大な利益を提供することができるでしょう」
と語っている。
球場の造りや外観、さらに広さも東京ドームと全く同じとし、ホームランを多発して大勢の客を呼べるような球場にするという。
甲子園名物の蔦が植えられることもない。
理由は、
「蔦は、ヘビやミミズの温床となる」
からだ。
名称は「東京ドーム@甲子園」となり、愛称も「ビッグエッグⅡ」と発表された。
「ビッグエッグ」なんて愛称をどれだけの人が憶えているのかは不明だが、いわば東京ドームの甲子園支店となるわけである。
テレビ朝日系列の高校野球ダイジェスト番組も「熱闘!東京ドーム@甲子園」に変更する予定だ。
ドームでは芝生が育たないので人工芝となる予定であり、甲子園いや東京ドーム@甲子園に出場した高校球児は、人工芝をハサミで切り取って持ち帰る習慣が定着するだろう。
だが、甲子園球場のグラウンド整備を担当する阪神園芸は、ドーム化には大反対で、
「甲子園が人工芝のドーム球場になったら、雨天時にワシらの神業が披露できんようになる!」
とストライキも辞さない構えであり、「春闘!甲子園」の様相を呈している。
甲子園のドーム化を伝えるテレビニュース
【4月1日=USO通信】