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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

高速道路における名称の謎

大阪府内に「近畿自動車道(略称:近畿道)」という高速道路が走っている。
大阪府南部の松原市から北部の吹田市まで大阪府の東側を湾曲する形で貫いている高速道路だ。


それにしても、大阪府しか走っていないのに、なぜ「”近畿”自動車道」などという大袈裟な名称が付いているのだろうか。
総距離は僅か28.4kmと、とても近畿地方を代表する自動車道とは言えない。
距離が短いため、通行料金も一律の普通車500円で、まるで阪神高速道路首都高速道路の如く都市高速道路のような形態だが、これでもレッキとした高速自動車国道である。


ちなみに、近畿自動車道終点の吹田ジャンクションから西へ行くと、中国自動車道(略称:中国道)となる。
まだ近畿地方内なのに、早くも名称は中国自動車道
中国自動車道内にあるインターチェンジは阪神高速と区別するため「中国吹田」「中国豊中」「中国池田」と、およそ大阪府内とは思えない名称となっている。
さらに兵庫県内を走っているのは中国自動車道で、近畿自動車道は一切走っていない。
もし地理に疎い人が中国自動車道をドライブしていると「兵庫県って中国地方なんだ」などと誤解されかねない。
なぜ近畿自動車道は近畿地方の極々一部しか走っていないのだろうか。
西日本の中心であり、令制国では首都圏を表す「五畿」として他の地方とは一線を画していた近畿地方が、高速道路に関しては実に貧弱ではないか。


実は高速自動車国道には「法定路線名」というものがある。
これがその高速道路の正式名称、いわば本名だ。
例えば、日本で最初に開通した高速道路である名神高速道路の例を見てみよう。
古屋と戸を結ぶ自動車道として「名神高速道路」と名付けられたが(実際には愛知県小牧市と兵庫県西宮市を結んでいる)、これは通称であって法定路線名ではない。
名神高速道路の正式名称は「中央自動車道西宮線」で、即ち中央自動車道(略称:中央道)の一部なのだ。
ユーミンの名曲「中央フリーウェイ」でお馴染みの中央自動車道である(ちなみに中央自動車道は「フリーウェイ」ではなく「エキスプレスウェイ」)。
意外なことに、東京―大阪を結ぶ場合に通しで通行することの多い東名高速道路とは関係がなく、あくまでも中央自動車道の一部という扱いなのだ。
何か日本初の高速道路という有難味が薄れるような気分である。


近畿自動車道も実は通称なのだ。
では、近畿自動車道の法定路線名は何か?
近畿自動車道の法定路線名は「近畿自動車道天理吹田線」の一部である。


○○線があって、さらにそのまた一部?
「近畿自動車道天理吹田線」のうち、通称「近畿自動車道」が占めるのは前述した通り松原〜吹田間だが、では松原より東の天理〜松原間は何なのか?
この区間は、大阪の人ならピンと来るだろう。
そう、西名阪自動車道(略称:西名阪道)のことなのだ。
つまり法定路線名で言う近畿自動車道天理吹田線とは、通称では西名阪自動車道と近畿自動車道を合わせた路線である。


大阪の人にとって、西名阪自動車道が近畿自動車道の一部というのは意外に思うだろう。
吹田方面から近畿自動車道を走っていて、松原ジャンクションを過ぎると「これより西名阪道」と書かれている看板があるのだから、近畿自動車道と西名阪自動車道は全く別の高速道路と思い込んでいるに違いない。
古屋と大を結ぶから「名阪」の名前が付いているのだが、わざわざ「西」を頭に付けているということは「東」もあるわけだ。
西名阪自動車道の東側の終点(即ち近畿自動車道天理吹田線の終点でもある)である天理インターチェンジから「名阪国道」と呼ばれる国道25号線となる。
こう書くと一般道のように思われるかも知れないが、通行料金は無料で制限速度も最高60km/hであるものの自動車専用道路であり、高速道路のような扱いを受ける。
名阪国道を東へ進み、亀山インターチェンジを過ぎると、東名阪自動車道(略称:東名阪道)に入る。
ここからは再び有料で、もちろん高速自動車国道だが、名古屋市内を走る中京圏でも重要な高速道路である。
この東名阪自動車道も法定路線上は近畿自動車道の一部(名古屋亀山線)なのだ。
つまり近畿自動車道は、東海地方の心臓部にも入り込んでいることになる。


他にも、東名阪自動車道から分岐して三重県の伊勢方面を走る伊勢自動車道(略称:伊勢道)も近畿自動車の一部(伊勢線)である。
再び近畿地方に目を向けると、松原ジャンクションから南へ伸びて和歌山県南部まで走る阪和自動車道(略称:阪和道)も近畿自動車道の一部(紀勢線)だし、北の方を見ると兵庫県の吉川ジャンクションから京都府北部を通り、福井県小浜市まで抜ける舞鶴若狭自動車道(略称:舞鶴若狭道)もやはり近畿自動車道の一部(敦賀線)だ。
ついでに言えば、前に吹田ジャンクションから西は中国自動車道になると書いたが、法定路線上は吹田ジャンクションから吉川ジャンクションまでも近畿自動車道の一部(敦賀線)であり、中国自動車道との重複路線である。


通称である近畿自動車道(即ち松原〜吹田間)が全通したのは比較的新しく1989年のことで、先に開通していた西名阪自動車道などのような適当な名称がなかったので、法定路線名である「近畿自動車道」と名付けたのだろう。
いずれにしても、法定路線上は近畿地方を縦横無尽に走るだけでなく、東海地方や北陸地方にまで足を延ばす近畿自動車道、看板に偽りなしである。