津球場(行った回数:1回)
津球場の正式名称は「津球場公園内野球場」という、実に奇妙な球場名である。
当然、三重県の県庁所在地である津市にあるのだが、三重県の高校野球のメイン球場は四日市市営霞ヶ浦第一野球場であり、津球場はサブ球場的な扱いだ。
四日市市は津市の人口を上回る三重県第一の都市で、名古屋市にも近いため、三重県の中心地的役割は特例市でもある四日市市が果たしているのだろう。
津市は県庁所在地でありながら、政令指定都市、中核市、特例市のいずれにも指定されていない。
津市は四日市市に後れをとっている感があるが、独立リーグの四国アイランドリーグplusに所属する三重スリーアローズの本拠地は津球場である。
僕はスリーアローズの公式記録員との打ち合わせのため、津球場に行ったことがある。
大阪からだと西名阪自動車道から名阪国道に入り、そのまま伊勢自動車道に乗ると津市に着く。
名阪国道というのは天理ICから亀山ICまでの区間であり、無料ではあるが自動車専用道路で、感覚としては高速道路と変わらない(最高時速は60km/h)。
この三つの自動車道は一般道に降りる必要はなく続けて走ることができるので、大阪から津までは思ったよりも遠くは感じない。
公共交通機関を利用する場合、場所としては市街地にあるが、最寄駅である近鉄の津新町駅からは徒歩約15分もかかるので、津市の中心駅であるJRおよび近鉄の津駅からバスに乗って行った方がいいだろう。
この津駅は、漢字一文字、かな一文字という全国で唯一の駅名として有名で、ギネス・ワールド・レコーズには世界一短い駅名として登録されている。
球場の広さは両翼91m、中堅118mと1980年代以前の狭さで、今の時代にはそぐわないものになっている。
ナイター設備はあるものの、収容人員は8,420人と少なく、スタンドはコンクリートの階段にそのまま座るというお粗末なもので、とてもプロ野球(NPB)一軍公式戦を行えるような球場ではない(1960年代以前には行われていた)。
ただしスコアボードだけは2010年に改装され、LED式の電光掲示板という最新式になっている。
今年(2011年)は大阪ゴールドビリケーンズが消滅したため、ビジターゲームは全て四国という過酷な移動を強いられるが、それだけにスリーアローズは本拠地の津球場では確実に勝利を得たいところだ。
東海地方唯一の独立球団として三重県民の期待は高い。
筆者の知人が球団代表を務める香川オリーブガイナーズのテレビで紹介された、津球場での試合。