サッカーJ1のジェフユナイテッド千葉の応援団の男が小学生に対し暴行をはたらいた。↓
http://www.zakzak.co.jp/spo/200905/s2009050906_all.html
か弱い子供に暴行をはたらいたというだけでこの男は既に人間失格だが、その理由も最低である。
応援の時に、この小学生が立ち上がらなかったのが気に食わなかったらしい。
僕はこういう「応援の強要」が大嫌いである。
スタンドにおけるファシズムだと言っていい。
立っている客に「見えないから座ってくれ」と注意するのならいいが(もちろん、その場合でも暴行などしてはいけない)、座ってないで立ち上がれ、などと強要して暴力をふるう(しかも子供に対して)など言語道断。
この男には即刻、人間というレッテルを外していただきたい。
少なくとも、サッカーのみならずスポーツの競技場から永久追放するべきだ。
こんな人間がスポーツを愛することなど出来るわけがないのだから。
もちろん、応援団にもスポーツを愛し、マナーを守っている方は大勢いらっしゃるのだが、なぜ一部の応援団員は他人に応援を強要するのだろう。
「俺達は応援団じゃない、サポーターだ!」などと反論するかも知れないが、そんなものは単なる言葉のお遊び、実態をごまかしているだけにすぎない。
事の本質は全く変わらないのだから、根本的には同じである。
それを「サポーターでござい」と大義名分を振りかざしながら、実際はサポートするどころかゲームを壊しているだけ。
もちろん、これはサッカーだけの問題ではない。
プロ野球でも私設応援団の横暴ぶりとやたらうるさい鳴り物応援は問題になるが、僕が酷いと思ったのはアマチュア野球。
関西学生野球を見に行ったとき、応援団員やチアリーダーがわけのわからん声を張り上げている。
どう考えても送りバントの場面で「かっとばせー!」などと叫ぶ。
野球を知らないのに、野球の応援をどうしてできるのか、筆者にはトンと理解しかねる。
しかも、彼ら、彼女らの多くはグラウンドに背を向けて応援している。
プレーを見ていないのに、どうして応援できるんだろう?
第一、背を向けているとファールボールが飛んできたとき、危なくて仕方がない。
社会人野球はもっと酷い。
上記大学野球のような状況に加え、ドーム球場でもお構いなく本格的なブラスバンドの大音量を流すのである。
大学野球の場合はブラスバンドでもドーム球場ではないのでまだマシだが、ドームであれをやられるとたまったものではない。
しかも、応援団長が持っているのは拡声器。
「応援は肉声で」という基本もご存じないらしい。
いちばん酷い応援は、みなさまもご存じのとおり、バレーボール世界大会の日本戦。
こちらは応援団どころか、主催しているテレビメディアが「ニッポン!チャチャチャ!!」の応援を煽っている。
主催しているテレビ局が、タレントのコンサートを日本戦の試合前に行うなど異常なまでに煽るくせに、他局が主催する大会では知らんぷり。
そして、自局主催の世界大会を「真の世界一決定戦!」と、しつこいぐらいに宣伝する。
「真の世界一決定戦」の大会がいったいいくつあるのだろう。
もちろん、日本とは関係ない他国同士の試合など全く無関心。
さらに、その世界大会のほとんどが日本開催で、日本有利の日程になる。
それでも世界バレーボール連盟は、収入の9割が日本からなので、見て見ぬふり。
こんなことで、まともな世界大会など行われるわけがない。
こうして、スポーツ文化が潰されていく。