今日のプロ野球、西武×阪神戦は関西のサンテレビでも放送されていたが、制作はテレビ埼玉だった。
つまり、いつもの阪神ビイキ放送ではなく、西武ビイキだったのである。
サンテレビでも以前は横浜(大洋)主催のゲームをTVK(テレビ神奈川)制作の放送をそのまま流していたが、最近はビジターどこへでも出かけ自局制作で放映し、他局UHF制作の放送を流さなくなってしまった。
だが、交流戦ではテレビ埼玉や千葉テレビなどの独立UHF局の放送が見られて、これがなかなか楽しい。
なるほど、相手チームのファン心理はこういう形でゲームを見ているのかと、野球の見方を再確認できるのである。
そして、ルービック・キューブ風のスコア表示が秀逸!
上にランナー表示、左にスコア、右ににボールカウントを立方体にして表示しているのである。
このデザインを考えた人に、テレビ埼玉はボーナスを出すべきだろう。
今日の試合は西武が勝ったが、もちろんヒーローインタビューも放送されていた。
サンテレビ制作だと阪神が負けたらヒーローインタビューを流さないが、今日はテレビ埼玉だからタップリと時間をとってインタビューを放送していた。
'80年代前半、TVKアナの忘れられない実況がある。
当時は横浜スタジアムでの大洋×阪神戦は、TVK制作でサンテレビでも放映されていた。
その大洋×阪神戦で、阪神大量リードのまま9回裏、大洋最後の攻撃を迎えていた。
打席に向かうのはハマの大砲、田代。
ここでTVKアナは言った。
「今日、たとえ大洋が負けても、ここで田代がホームランを打てば、浜っ子のファンは家に帰って『お母ちゃん!今日、田代がホームランを打ったよ!』と言えるわけです」
しかし、田代はあえなく凡退。
次のバッターは、この年にロッテから移籍してきたレオン。
TVKアナウンサーは続ける。
「今年の浜っ子ファンは『田代がダメならレオンがいるさ』と言うこともできるわけです」
映画「メジャーリーグ」でも演じられていたヒイキ実況、地元放送局によるヒイキとはこうありたいものです。