夏と言えば鰻。
ホントは、鰻の旬は夏ではなく秋で、江戸時代に鰻を夏に売るために平賀源内さんが「鰻は土用の丑の日」というキャッチコピーを考え、それが広まったのだそうですが。
そんな御託はともかく、鰻重を食べに行きました。
もっとも国王なのだから、この程度の豪華な食事は当たり前じゃがのう(実は奢ってもらったのでした)。
鰻で思い出すのは、子供の頃に読んだ漫画「プレイボール」(作:ちばあきお)で、野球部OBの田所さんが、夏の東京大会(物語の中では、東京大会は東西に分かれてなかった)で五回戦(ベスト16)に進出したご褒美として鰻丼を奢るはずだったけど、あまりにも高すぎたため鰻丼を諦めて、別の店でカツ丼を奢ることになったシーンです。
鰻丼の“梅”が1,200円(“松”が1,800円)、カツ丼の“上”が500円だったから、鰻丼とカツ丼ではそんなに差があるのかと子供心に思ったものです。
以来、鰻丼は僕にとって憧れの料理でした(カツ丼はカツ丼で美味そうだったけど)。
それはともかく、我々が行ったのは奈良県大和高田市にある「うな源」。
ちなみに、大和高田市にはJRの高田駅以外にも、近鉄大阪線の大和高田駅や、近鉄南大阪線の高田市駅があるため、非常にややこしいので行く際には充分お気を付けください。
▼「うな源」の前から撮影。奥に見える建物がJRの高田駅
1階では食事もできますが、持ち帰り用の鰻も販売していました。
さらに、元メジャー・リーガーの上原浩治と建山義紀のユニフォームが飾られています。
実は「うな源」の店主は東海大仰星(現:東海大大阪仰星)の野球部出身で、上原や建山とは同期だったのです。
元ラグビー日本代表の大畑大介も同級生で、よく「うな源」の宣伝をしていました。
かなりの人気店で、階段には有名人のサイン色紙も飾られています。
▼「うな源」の1階に飾られている、上原浩治と建山義紀のユニフォーム
▼錣山(しころやま)親方(元関脇:寺尾)のサイン。錣山部屋は春場所中、大和高田市に部屋を構えています
▼コロコロチキチキペッパーズ(ナダル、西野)のサイン。全くの偶然ですが、奢ってくれた人とコロチキ西野の親とは友人同士
時はお盆、午前11時半の開店時間には、2階にある座敷(畳だけどテーブルに椅子)は既に予約客で埋まっていました。
さらに、3階まであるらしく、客が続々入ってきます。
もちろん、テーブル間のソーシャル・ディスタンスは保たれていました。
鰻は毎日、産地である愛知県豊橋市から生きたまま直送されてくるそうです。
機械焼きではなく、1尾1尾を丁寧に焼き上げるため、外はカリっと中はフワフワ。
さらに、濃厚なタレが白飯にまで染み渡ります。
う~ん、これぞ鰻重。
さらに、白焼きの鰻もあり、こちらは岩塩、ワサビ醤油、バターで食べるという、独特の鰻でした。
それでは、実際の写真を見ていただきましょう。
値段は全て税抜き、肝吸いおよび漬物付き、午後2時までならコーヒー付きです。
▼うな重(並)。1/2尾。2,700円
▼うな重(上)。2/3尾。3,400円
▼紅白重。蒲焼、白焼が1/2尾ずつ。3,900円
他にも、うな重の“特上”(1尾)が3,900円、リーズナブルなメニューではレディースセットが2,300円などもあります。
奈良へお越しの際には、立ち寄られてはいかが?