今日、京都のわかさスタジアムで巨人×横浜戦が行われた。
わかさスタジアムとは、かつては西京極球場と呼ばれていた球場で、「わかさ生活」のネーミングライツによって名称変更された。
「わかさ生活」と言えば、朝日放送の高校野球中継のスポンサーとしても知られ、今月23日に開幕する女子プロ野球のメインスポンサーでもある。
野球に興味を持っている企業なのだろう。
それにしても、巨人がわかさスタジアムで公式戦を行うのには驚いた。
現在はどの球団も、メジャーに負けぬ設備を持つ本拠地球場を備えているが、わかさスタジアムはハッキリ言ってプロの一軍公式戦を行う球場としてはかなりお粗末。
それを大巨人軍がホームゲームとして開催するのだから、時代も変わったものだ。
西京極球場と言えば、かつては阪神が夏の「死のロード」中に使用していたが、大阪ドーム(京セラドーム大阪)がオープンしてからは使用が激減していた。
2年前、高校野球の秋季近畿大会で訪れた際には、
「こんな球場でプロ野球の公式戦が行われていたのか……」
と思ったものである。
この時、ネット裏後方から歓声が上がり、スタンド上部に行ってみると、西京極競技場が見えた。
スコアボードを見ると「関西学院大学×京都大学」の表示が見えた。
アメリカン・フットボールの名門対決「間京戦」である。
高校野球そっちのけで、西京極競技場に移動した。
大巨人軍が地方のファンに目を向けたのは喜ばしいが、なぜ京都なんだろう?
どうせ行くなら、東北(宮城以外)や北陸、山陰など、いくらでもありそうだが。
巨人および横浜は、昨日は京セラドーム大阪、今日は京都・わかさスタジアム、明日は岐阜・長良川球場に移動する。
大阪から京都への移動は大したことはないだろうが、岐阜へは大変な労力を要する。
阪神の通訳をしていた人に聞いたことがあるが、北陸シリーズでの移動は大変らしい。
今日は福井、明日は金沢、明後日は富山なんてスケジュールになると、ナイトゲームが終わってもホテルで一泊できず、シャワーも浴びずにユニフォーム姿のまま、次の試合地への夜中のバス移動となる。
巨人の選手たちも、いよいよこの過酷な地方遠征をこなさなければならない時代になったということか。