今日、アメリカンフットボール日本社会人選手権（ジャパンＸボウル）が京セラドーム大阪で行われた。
以前は「東京スーパーボウル」と呼ばれ、東京ドームで開催されていたが、「ジャパンＸボウル」と改称されてからは東と西で交互に開催されているようだ。
今年はパナソニック電工インパルス（西地区２位）×鹿島ディアーズ（中地区１位）の対戦である。
例によって我が国きっての敏腕記者・えむすぽ記者と共に観戦した。
京セラドームで野球以外の試合を見るのは初めて。
アメフトの場合、ホームとバックスクリーンがゴール側ということになる。
試合開始間際にスタンドに入ったが、思ったよりも満員だった。
写真に写っているのはパナソニック側の応援席で、二階席は一般には開放されていないものの、地元だけあって満員だったのは当然。
しかし、三塁側の鹿島応援席もパナソニック側に負けず劣らずの満員で、東京から大挙社員たちが応援に駆け付けたようである。
おそらく、場内には１万人以上は入っていただろう。
両サイドは満杯だったので、やむなくゴール側、野球で言えばバックネットに近い方で観戦した。
だが、意外に見易い席で、臨場感を考えれば、去年行った長居スタジアムよりもよほど見易かった。
むしろ、外野席に近い内野席の方がグラウンドから遠ざかって、見にくかったかも知れない。
試合は第１クォーターから鹿島のペース。
鹿島のディフェンスがパナソニックの攻撃を完全に封じ、ファーストダウンすら許さない。
逆に鹿島のオフェンス陣はグラウンドを縦横無尽に駆け回り、タッチダウンを二つ奪い、１４−０と完璧な試合内容。
ところが第１クォーター終了間際、パナソニックの攻撃はフォースダウンで残り１ヤード。
パナソニックはギャンブルを選択したところで第１クォーター終了。
ここで間ができたことがパナソニックに流れを引き寄せたのかも知れない。
第２クォーター開始早々、パナソニックは確実にファーストダウン。
パナソニックのギャンブルが成功した。
そのままパナソニックが攻め続け、タッチダウンを奪って７−１４と攻め寄る。
第１クォーターではショットガンからのパス攻撃が完全に読まれ、ことごとく鹿島のディフェンスに潰されていたが、第２クォーターに入った時の「間」がパナソニックの攻撃パターンを変えたらしい。
パスすると見せかけてラン攻撃を仕掛け、確実にゲインを奪う。
と思えばショートパスを決めて、鹿島ディフェンス陣を混乱に陥れた。
派手なロングパスはないものの、着実にファーストダウンを奪って、それをタッチダウンに結び付けた。
結局、第２クォーターではパナソニックが３タッチダウンを奪い、２１−１４と逆転。
こうなったら完全にパナソニックペースだ。
鹿島はリズムに乗れず、攻撃ではファーストダウンを奪えない。
第１クォーターとは逆になった。
それでも、鹿島にとって惜しいプレーもあった。
パントリターンからＯＢラインすれすれを快走、巧みなブロックもあって一気にタッチダウン！
と思いきや、イエローフラッグが飛び、このブロックがペナルティを取られて、タッチダウンならず。
このタッチダウンが決まっていれば、また流れは変わっただろう。
結局、第４クォーターでもタッチダウンを奪ったパナソニックが２８−１４のダブルスコアで社会人チャンピオンとなった。
次は甲子園ボウルinＮＡＧＡＩで大学王者が決まる。
立命館大×法政大の勝者が、大学王者となる。
年明けの１月３日は、東京ドームでパナソニック電工×大学王者のライスボウル（日本選手権）が行われる。
その勝者が、今年度のアメフト日本一チームとなる。
日本のアメフトもいよいよ大詰めを迎えた。
