ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

ラグビーの決着

2月7日、近鉄花園ラグビー場でラグビー日本選手権一回戦、サントリーサンゴリアス(トップリーグ2位)×NECグリーンロケッツ(同10位)の試合が行われた。
トップリーグの成績には差がある両チームだが、予想に反して大接戦になり、結局は10−10の引き分けに終わった。
リーグ戦なら引き分けでも問題はないのだが、ノックアウト式トーナメントでは、どちらのチームが上位に進出するかを決める必要がある。
普通なら、延長戦を行って雌雄を決するべきだろう。
しかし、ラグビー日本選手権に延長の規定はない。
同点の場合、トライ数の多い方が進出する規定になっているが、この試合ではトライ数が両チームとも同じであった。
結局、規定により両チームによる抽選が行われ、NECが「抽選勝ち」して二回戦に進出した。


トップリーグ2位のサントリーが同10位のNECと引き分けて、抽選という不透明な結果で二回戦進出できないというのは、何とも理不尽に思えるだろう。
だが、これは仕方がない。
トップリーグと日本選手権は別のカテゴリーになるわけだから、トップリーグの成績を反映するわけにはいかないのである。
日本選手権にはトップリーグ上位4チーム(サントリーがこれに当たる)およびワイルドカード勝者(NECがこれに当たる)、そしてトップリーグの下部組織のリーグを勝ち抜いたチーム、クラブ選手権優勝チーム、大学選手権決勝進出チームによって争われる。
これだけ違うリーグからの進出チームによって争われる戦いなら、トップリーグだけの成績を反映するわけにはいかない。
たとえば、トップリーグ上位4チームによって争われるプレーオフならば、同点でトライ数も同じ場合はレギュラーシーズンの成績を考慮に入れることはできるが、日本選手権で同様のことが起きると「トップリーグのプレーオフで優勝したけど4位通過のチームと、トップリーグ1位通過でプレーオフに敗れたチームはどちらが上か」という問題も生じる。


プロ野球では現在、ペナントレースのセ・パ両リーグ上位3チームにクライマックス・シリーズ出場権が与えられているが、この方式に関して未だに賛否両論が絶えない。
賛成派はもちろん、最後まで緊迫した優勝争いが見られるので面白いし、無意味な消化試合を見なくて済むというものだ。
反対派は、長いペナントレースが無意味になってしまう、という意見である。
3位チームがクライマックス・シリーズを勝ち抜いてリーグ代表になる可能性は充分にある。
しかも、3位チームが勝率5割に満たない可能性だってあるのだ。
もしかすると、ペナントレースで半分も勝っていないチームが、短期決戦のタナボタで日本一になる可能性だってあるのだ。


大相撲では8番勝って勝ち越すことを「給金が直る」と言って、給料が上がり、番付も上がる。
逆に7番以下しか勝てずに負け越すと、番付が下がってしまう。
大相撲では8番勝つのと7番しか勝てないのでは、僅か1勝違いなのに天国と地獄の差なのだ。


ちなみに、NECはトップリーグ14チーム中10位。
プロ野球でいえばBクラスどころか、ABCで分けるとCクラスにもなりかねない。
勝敗では4勝9敗0分と、勝率に直せば約3割8厘。
トップリーグの場合は勝率で順位を決めるわけではなく、引き分け数やトライ数を含む勝ち点で順位が決まるため、勝率絶対主義ではないのだが、それでも3割そこそこの勝率は決して胸が張れる数字とは言い難い。
ましてや、14チーム中10位という成績である。
二回戦は学生王者の帝京大との対戦だが、実力的に見てNECが圧倒的に有利だろう。
つまり、順当ならトップリーグ10位のチームが、日本選手権でベスト4に入るのである。


しかし、こんなことは他のスポーツでもよくあることである。
たとえばサッカーの天皇杯では、Jリーグの最下位チームが優勝する可能性だってある。
2009年度の天皇杯は、Jリーグ18チーム中9位の名古屋グランパスが準優勝に輝いた。


それはともかく、ノックアウト式トーナメントの場合、同点になった時にどう対処するかが問題だ。
リーグ戦なら引き分けにしてもよいが、ノックアウト式トーナメントでは雌雄を決さなくてはならない。


野球の場合は簡単である。
野球では延長戦で1イニングずつ区切ることができるので、勝敗を決しやすい。
それでも、最近では時間がかかるという理由で、タイブレークという方式をとる場合もある。
つまり、9回終了時点で同点だと、無死一、二塁という点が入りやすい状況から試合をリスタートさせて、早期決着を図るというものだ。
しかしこれは野球というスポーツ文化を破壊する以外、何物でもない。
野球は時間制ではないので、勝負を決しやすいスポーツなのだ。
ところが、それでも時間がかかる可能性があるという理由だけで、上記のようなバカげたタイブレークなどというルールを採用する。
野球を知っているのか、と言いたい。


サッカーは時間制の上、ロースコアゲームの場合が多い。
そのため、引き分けの可能性もかなり高い。
ノックアウト式トーナメント戦の場合は雌雄を決さなければならないので、前後半10分程度の延長戦が行われる場合がある。
しかし、ロースコアが多いサッカーでは、前後半合わせて20分では、両チーム無得点で再び引き分けになるケースが多々ある。
だが、サッカー界にも知恵者がいた。
それが、サドンデス方式である。
一応は前後半10分ずつとなっていても、先にゴールを決めた方が勝ちという制度である。
これなら勝敗を決しやすい。
それでも勝敗が着かなかった場合は、PK戦の出番である。
PK戦で勝敗を決するのはいささか心苦しいが、サッカーの性質からすると、それも仕方あるまい。
何よりも、ゴールを決するのがサッカーの勝敗を決めるのだから。


ラグビーはサッカーよりも、もっとタチが悪い。
ラグビーはサッカーほどロースコアではないので、引き分けになる可能性は低い。
でも、引き分けになった場合に、対処に困るのである。
とはいえ、ラグビー界にも知恵者がいて、同点の場合はトライ数が多い方を上位進出させればいいと提案し、それが現在でも採用されている。
だが、それでも同点でしかもトライ数が同じ、という場合もある。
その場合、ラグビーでは極めて勝敗を決しにくいのである。


たとえば前後半10分ずつの延長戦を行った場合、その短い時間で勝敗が決まればいいが、決まらない場合だってある。
ラグビーはかなり体力を消耗するゲームなので、あまり選手に無理強いはさせられない。
そこで考えられるのが、サッカーのPK戦に似た、ゴールキック合戦により勝敗を決する方法である。
実際にこの方式は海外でも採用されている。
だが、ラグビーとはゴールキックで勝敗が決するわけではない。
あくまでもトライを取り合う競技である。
となれば、ゴールキックで勝敗を決するのはナンセンスと言わざるを得ない。


そもそも、ラグビーに延長戦だのサドンデスだのという概念はなかった。
なぜなら、ラグビーとは一つの大会で優勝チームを決するというスポーツではなく、定期戦によってライバルチームと技を磨き合う、というものだったのである。
有名なのがイギリスのオックスブリッジ戦。
オックスフォード大学とケンブリッジ大学との定期戦である。
バーシティマッチと言われる両校の試合に出場するのは最高の栄誉とされ、この試合に出場した選手には「ブルー」という称号を授かるのだ。
したがって、引き分けでも雌雄を決する必要はなし、というのがラグビーの伝統だった。


その伝統は日本にも伝わり、それが現在の関東大学ラグビー対抗戦である早明戦早慶戦である。
早慶戦は11月23日、早明戦は12月第1日曜日に行われ、これらの試合は定期戦となっており、それが対抗戦の戦績に組み込まれているに過ぎない。
現代の感覚でいえば、早明戦早慶戦は単なる総当たり戦の一試合と思うかも知れないが、定期戦とはもっと重い意味があるのだ。


だが、定期戦を重んずるラグビーに選手権制度を導入したのは、他ならぬ日本である。
日本ラグビー界は、イギリスの伝統あるラグビー定期戦を取り入れつつも、日本一を決める選手権制度を取り入れたのだ。
それが大学日本一を決める大学選手権であり、社会人日本一を決める社会人選手権であり、大学・社会人日本一を決める日本選手権であり、高校日本一を決める花園大会であった。
これらの試合は全て、ラグビー伝統の定期戦とは無縁の、ノックアウト式トーナメント戦で行われたのである。
当然、ノックアウト式トーナメントによる試合では、雌雄をハッキリ決めなければならないが、ここで奇妙な「ラグビーの伝統」が用いられたのである。


僕が初めてラグビーを見たのは、小学生の時。
1979年度の、全国高校ラグビー準決勝だった。
ちなみに、この試合が実際に行われたのは1980年のことで、ラグビーシーズンは正月をまたぐので前年表記で「○○年度」となるのである。
近鉄花園ラグビー場で繰り広げられていた試合は、国学院久我山×大阪工大高という、東京×大阪決戦。
その頃、野球とサッカーぐらいしかスポーツを知らなかった僕にとって、初めて見たラグビーを、
「世の中に、こんなに面白いスポーツがあるのか!」
と感嘆したものだった。


久我山×大工大の試合は、双方ノートライのまま3−3で試合終了。
当然、延長戦があるのかと思っていたら、抽選で決勝進出を決めるという。
抽選の結果、国学院久我山が勝って決勝進出を決めた。


こんなバカな話があるか!
なんで正々堂々と、延長戦で決着を着けない!?
大阪びいきの僕は、未だにこの時の理不尽さを憶えている。
大体、なんで勝敗の決着を抽選なんかで決める必要があるのか?


ちょうどこの半年前、僕は甲子園での大熱戦に酔いしれていた。
1979年の夏の甲子園三回戦、箕島×星稜戦である。
1−1のまま延長戦となり、延長12回表に星稜が1点を奪うも、その裏に二死無走者から嶋田のソロホームランで箕島が同点に追い付く。
さらに2−2から星稜が16回表に1点を取って再びリードを奪うが、その裏にまたもや二死無走者から森川のソロホームランで同点に追い付いた。
水島新司でも描かないような「できすぎた」試合展開の末、規定一杯の延長18回の大熱戦の末、箕島がサヨナラ勝ちした。
もし延長18回で決着が着かなければ、翌日再試合となっていたところである。


そんな高校野球の死闘を見ていただけに、高校ラグビーの抽選による決着の付け方は、実に理不尽に思えた。
その後も、日本ラグビーでは花園大会以外でも、抽選による決着が何度かあった。


当時の日本のラグビー教本にはこう書かれていた。


「ラグビーの精神は勝者も敗者もないのですから、抽選で勝敗を決しても、それを悔しいと思う選手はいないはずです」


本当にそうなのだろうか?
そんなのは詭弁に過ぎないとしか思えない。
ラグビー先進国たる英国などには選手権制度はなかったから、同点で試合が終わっても雌雄を決する必要がなかっただけだろう。
イギリスのアマチュアリズム聞きかじっただけの、日本ラグビー役員の戯言にしか聞こえない。


1987年、南半球(ニュージーランド、オーストラリア)の主張により、英国ホームユニオン4ヵ国(イングランド、スコットランド、ウエールズ、アイルランド)の反対を押し切って、第1回ラグビーワールドカップが行われた。
この大会は夏季オリンピックサッカーワールドカップに次ぐ第三のスポーツイベントに成長した。
が同時に、アマチュアリズムは崩れてラグビーユニオンはプロ化に進んだのである。
そして、テストマッチを中心とした定期戦志向も崩れつつある。


ラグビーがここまで変化した以上、ノックアウト式トーナメントの大会で、引き分け抽選制度はいい加減やめるべきではないか。
同点の際に、トライ数が多い方を優遇するのはいい。
リーグ戦の成績を優先するのも一考だろう。


だが、両チームが同じ条件の場合、延長戦をやるべきではないか。
ただ、サッカーのようにサドンデスで決めるのは、あまり得策ではない。
サッカーはあくまでもゴールを決めて1点、という以外に、得点方法はないからだ。
しかし、ラグビーにはトライやドロップゴール、ペナルティゴールなど、選択肢が多い。
サドンデスにしてしまうと、安易にドロップゴールばかり狙う可能性がある。


そこで、前後半10分ずつを戦って引き分けた場合は、タイブレークを行う。
敵陣5メートルスクラムで、攻めるのである。
得点方法はトライ(&CG)、DG、PGいずれでもよい。
ただし、攻撃が途切れるとそこまで、攻撃権は相手チームに移り、相手ボールの5メータースクラムとなる。
攻撃権が途切れると言っても、相手の反則により途切れた場合は(たとえ、ノックオンのような軽い反則でも)、攻撃は続けられる。
もし守備側が阻止してプレーが止まれば、守備側ボールの敵陣5メータースクラムとなるわけだ。


このタイブレーク合戦で、勝った方が次の試合に進めるとなれば、抽選よりもずっとスッキリするだろう。