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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

大学選手権

昨日、第45回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の組み合わせ抽選があった。
http://www.rugby-japan.jp/national/college/2008/img_c/1207/univ_draw1208.png
去年度までは組み合わせ抽選が行われず、各リーグ戦の順位によってシード順が決まり、初戦からの優勝候補対決というのが望めなかった。
しかし、今年度から方式が変わり、各リーグ1位校の4校(関東対抗戦、関東リーグ戦、関西、九州)のみシードされ、それ以外は抽選となった。
その結果、ここ数年優勝の座を分けあっていた早稲田大と関東学院大が初戦でぶつかるという、いきなり目の離せないカードが実現した。


ところで、他の各球技にも当然のことながら大学の全国大会があるわけだが、そのスポーツによって制度が随分違う。
例えば、先日行われた第60回全日本大学バスケットボール選手権(インカレ)には男女各32チームが集まり優勝を争った。
男子では優勝が関東7位の慶応義塾大、準優勝が関東11位の国士舘大であり、両校とも今季は関東2部に所属している。
ちなみに男子の地域別出場校は、北海道2、東北2、関東13、北信越2、東海2、関西5、中国2、四国1、九州3となっており、ベスト4は関東の大学が独占した。


やはり最近行われていた、第61回全日本バレーボール大学選手権大会はもっと凄い。
男子だけでなんと123校も参加。
全国大会というより、まるで高校野球の地方大会のようだ。
こちらは地区リーグは関係なく、連盟に所属している大学全てが大会に参加する。
男子の地区別出場校は、北海道4、東北8、関東49(棄権1)、北信越5、東海17(棄権1)、関西25(棄権1)、中国5、四国2、九州11となっていて、やはり関東のチームがベスト4全てを占めた。


全日本大学サッカー選手権(インカレ)はどうか。
今年の場合、ラグビーと同じく16校参加で、内訳は北海道1、東北1、関東4、北信越1、東海2、関西3、中国1、四国1、九州2と、比較的バランスが取れている。
また、ご多分に洩れず同大会も関東勢が有利だが、大学サッカーにはもう一つ「総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント」という大会もあって、こちらは関西をはじめ他地域の大学も健闘している。


日本の大学スポーツでメジャーな大会と言えば、前述のラグビー以外では野球とアメリカンフットボールだろう。
これらは大学の大会でありながらシニアレベル(プロや社会人)に勝るとも劣らない人気と伝統がある。
大学野球は現在でこそプロ野球人気に大きく後れを取っているが、かつてはプロ野球をも上回る人気を誇っていた。
全日本大学野球選手権は、他のスポーツのように2位校などは出場できず、全国26連盟の優勝校がトーナメント戦で日本一を争うという、高校野球に似たシステムを採っている。


話は逸れるが、最近のプロ野球では3位チームまで日本シリーズ出場の可能性があるクライマックス・シリーズを導入しているが、この制度に反対するファンは多い。
これは「2位以下のチームにも日本一のチャンスがある」という制度に、野球ファンが馴染んでいないからではないか。
昔からセ・パ両リーグの覇者同士が日本一を争うのが日本シリーズであり、リーグ優勝しなければ日本一の可能性はなかった。
高校野球では各都道府県の優勝校が集い、日本一を決めるのが夏の甲子園大会であり、一度でも負けると優勝できない。
また、メジャーリーグでも現在でこそ地区2位のチームにワイルドカードによるディビジョンシリーズ進出が可能だが、かつては地区優勝しなければワールドチャンピオンには絶対になれなかった。
レギュラーシーズンで1位になれなくても優勝の可能性が低くないNBAやNFLとは対照的だったわけだ。
つまり、野球関係者はレギュラーシーズンに対して非常に重要な位置づけをし、それに優勝できなかったチームには日本一の資格はない、と考える人が多いのかも知れない。
もちろん、そこにはプロ野球のレギュラーシーズン試合数が150試合前後と多いため、優勝チーム以外が日本シリーズに出場すると長いシーズンの価値が薄れる、という考え方もあるだろう。
前述したとおり、他のスポーツではリーグ戦で優勝できなかったチームが上位大会に進出して優勝することも珍しくなく、野球関係者との意識格差があるとも考えられる。


そして大学野球日本一を決める大会にも、基本的には各連盟の優勝校しか出場が認められていない。
これは全国大会よりも、東京六大学などのリーグ戦が重要視されたことも無縁ではあるまい。
なお、大学野球にはもう一つ「明治神宮野球大会」という全国規模の大会があり、こちらは大学選手権に比べると出場校が少ないが、やはり各連盟での優勝が最低条件である。
ただし、明治神宮大会東京六大学が異常に優遇されたことが過去にあったのは、以前ここでも書いたとおり。
http://d.hatena.ne.jp/aigawa2007/20081113



日本のアメリカンフットボール大学日本一は、もっとシビアに決められる。
東西大学王座決定戦という、事実上日本一を決める試合に出場できるのは僅かに2校。
関東と関西の優勝校、各1校ずつのみだ。
これがいわゆる毎日甲子園ボウルで、毎年12月に阪神甲子園球場で行われる(今年は甲子園改修工事のため、長居スタジアム)。
アメリカンフットボールは、関西が関東に対して互角に戦える唯一の大学メジャー球技と言っていい。
そして、学生チャンピオンはライスボウルと呼ばれる日本選手権に進出し、社会人チャンピオンと日本一の座を争う。
大学王者が社会人王者と一騎打ちで日本一を賭けるのも、一部例外を除いて今やアメフトだけになった。
アメフトでは未だに大学と社会人では互角に戦うことができる競技だという証拠だろう。
ただし、甲子園ボウルに出場できるのは関東と関西の連盟に所属している大学だけである。
2006年度からは東日本学生王座決定戦(シトロンボウル)および西日本学生王座決定戦(ウエスタンボウル)の勝者と、甲子園ボウルの勝者でライスボウル出場を決めるという制度になり、関東と関西の連盟以外でも学生王者への門戸が開かれるようになった。
しかしそれは、大学日本一決定戦が行われるわけではなく、あくまでも学生代表決定委員会による選抜方式である。
実際には甲子園ボウルと他のボウルゲームにはレベルの差がありすぎて、甲子園ボウル優勝校が無条件で選ばれるのが実情だ。
たとえばウエスタンボウルの場合、中国・四国・九州の代表チームが関西6位のチームと対戦するが、関西6位が大勝するケースが続いている。
ただでさえ地域格差が激しいアメフト界にとって最大の課題だろう。


全国大学ラグビー選手権の出場校は上記のように16校。
今年度の内訳は、関東対抗戦4+1、関東リーグ戦5、関西4+1、九州1となっている。
関東対抗戦の「4+1」とは、関東対抗戦Aの5位と、北海道・東北代表が対戦して、勝った方が関東第5代表となる。
ちなみに、関東第5代表決定戦は、関東対抗戦と関東リーグ戦が隔年で交互に5位のチームが出場し、北海道・東北代表と対戦する。
関西の「4+1」は、関西Aリーグ5位と、東海・北陸・中国・四国代表が戦い、関西第5代表を決定する。
だが、関東も関西も第5代表はそれぞれ関東および関西の5位が勝つケースが圧倒的に多く、アメフトほどではないにせよ地域格差は大きい。
また、全国大会でも関東が有利で、去年度はベスト4を関東勢、それも対抗戦グループが独占し、ベスト8に残った関西勢は1校で東高西低が如実に表れた。
関西勢の優勝は1982〜84年度の同志社大3連覇以来遠ざかっており、今回シードされた九州勢は1967年度に1勝して以来、1度も勝ったことがない。
格差は縮まらないように見えるが、今年度に限って言えば、関東リーグ戦で東海大が2連覇を果たし、関東対抗戦で帝京大が初優勝、関西では関西学院大が51年ぶりの優勝を果たすなど、早慶明同の伝統校に代わり新興勢力が台頭してきた。


現在の16校制になったのは1993年度からだが、それ以前は半分の8校出場で、北海道、東北、北陸、中国、四国の大学には全国大会出場の可能性がなかった。
それが現在では一応、制度の上では全国の大学に日本一の可能性が出てきた。
だったらそれを推し進めて、せめて各地のリーグ戦優勝校は選手権に出場できるように門戸を開いたらどうか。
最初のうちは試合にならないほど大差がつくゲームが多発するだろうが、今のままではいつまでたっても地域格差は縮まらない。
ラグビーを全国に普及させるためにも、ラグビー協会にはぜひ地方のレベル向上に尽力してもらいたい。


少なくとも高校ラグビーでは、東北や東海、九州のレベルは高い。
社会人ラグビーだってかつては、新日鉄釜石が地元の東北出身の高校生をかき集めて、最強軍団を作り上げたではないか。
いつまでも伝統校に頼った強化をするのではなく、日本のラグビー全体の活性化をしてもらいたいものだ。
今年度の新興勢力による躍進は、地道な努力により長い年月をかけても強豪校に勝てることを示した。
地方の大学にも出来ぬわけはない。
ただ、今みたいに最初から門戸が狭すぎると、地方に人材が集まらず、当然リーグのレベルも低いままなので、伸びる選手も伸びなくなってしまう。


野球の大学選手権が始まった当時も、最初は東京六大学、東都大学、関西六大学(現在の関西六大学とは違う)の三連盟の力が圧倒的で、他の連盟代表校は歯が立たなかった。
しかし、それでも全国各連盟の優勝校で日本一を争う形式を続け、全国に逸材が散らばるようになり、現在では他の連盟から優勝校が出ることも珍しくなくなった。


すぐに現行制度を改めるのは無理だろうが、アメフト界やラグビー界は他山の石とするべきだろう。