球界に激震が走った。
プロ野球随一の人気球団である阪神タイガースが本拠地移転を発表した。
プロ野球の球団が、開幕直後に本拠地を移転するのは極めて異例のことである。
事の経緯は、昨季5位と低迷したために和田監督の指揮能力が問題となり、さらに今季の開幕シリーズで東京ヤクルト・スワローズに1勝2敗で負け越したことを受け、中村勝広GMの、
「彼の采配はスカタンですな」
という一言により、和田監督の解任が決定。
急遽、阪神甲子園球場にある球団事務所で、新監督選出のコンクラーベが行われることになった。
午前0時から始まったコンクラーベでは、2度の黒い煙が上がったあと、開始から9時間経った本日午前9時6分に白い煙が上がり、球団事務所の外では大歓声が上がった。
中村GMは新監督に、球団OBの川藤幸三氏を選出したと発表。
新監督の要請を受けた川藤氏は、
「野球は気合や。ワシが監督に就任したら、気合でペナントレースを勝ち抜くで。それに、野球選手はもっとメシを食わなあかん。ワシが選手にどんどんメシを食わせて、勝った日にはカマスのペケマル(CAMUS(カミユ) XO)を呑ませたる」
と抱負を語った。
さらに川藤氏は監督就任にあたり、一つの条件を提示した。
それが阪神の本拠地移転である。
川藤氏は本拠地を、故郷の福井県に移転することを要求。
阪神電鉄本社も川藤氏の申し出を了承、甲子園球場から福井県営球場への本拠地移転を発表した。
従って、今季予定されている甲子園での試合は、全て福井県営球場に変更される。
また阪神電鉄は、大阪市の梅田駅から福井市まで路線延長を決定。
これにより、阪神電鉄は大手私鉄の中で2番目に短い路線だったのが、近畿日本鉄道(近鉄)に次ぐ、大手私鉄2位の長距離路線となる。
【4月1日=USO通信】