テレ朝でやっていたマジックショーを見た後、TBSにチャンネルを替えて「ぴったんこカンカン」を見ました。
宮根誠司を見たかったからですが、宮根誠司とTBSアナの東京の店案内は間もなく終わり、宮根誠司とは関係ないスタジオ収録に切り替わりました。
そこに出てきたのは、ユリ・ゲラーの後継者という超能力者。
この男は次々に超能力を見せますが、一流マジシャンの凄い技を見た後とあっては、全然驚きません。
フォークを折る奇跡なんて、「ハンドパワー」を名乗っていた頃のMr.マリックが散々やっていた技です。
もちろん、現在のMr,マリックはハンドパワーを否定し、純然たるマジックだったとカミングアウトしています。
元々「ハンドパワー」「超魔術」と言っていたのは、従来のマジックとは一線を画す、という営業的戦略があったのですが。
ハンドパワーを駆使していた頃のMr.マリックは、テレビ局と組んでヤラセをし、「法の華」の福永法源のインチキをを祭り上げたことがありました。
福永法源は後に詐欺罪で逮捕、懲役12年の実刑判決を受けています。
テレビ局で相変わらず超常現象を流し続ける姿勢には、正直言って背筋が凍りつきます。
視聴率至上主義で超常現象を大きく煽って、起きてしまった未曾有の大事件が、1995年の「オウム事件」だったのではないですか。
一番怖いのは、こういう超常現象を盲目的に信じることです。
一流のマジシャンに言わせると、全ての超常現象はマジックで再現できるそうです。
去年、マジシャンのプロデューサーの方ともお会いしましたが、奇跡はトリックによって実現できる、と言っていましたね。
いずれにせよ、全てのことを鵜呑みにせず、自分の頭で考えることが必要だと思います。