今日、日本国の政権与党である自由民主党の総裁選が行われ、福田康夫君が麻生太郎君を破り、自民党の新総裁となった。
福田君がまだ日本国内閣総理大臣になったわけではないのだが、事実上の新首相に朕もネタラン国王として福田君に祝電を打っておいた。
それにしても、国会会期中に首相の安倍晋三君が突然辞任し、国会そっちのけで結果のわかりきった総裁選を優先した自民党だったが、麻生君の意外な健闘が光った。
福田君の得票数330に対し、麻生君は197。
麻生君もまさかここまでの票を得るとは思っていなかったのではないか。
総裁選前に麻生君は「劣勢が予想されているが、負けたあとはどう行動するつもりですか?」という記者団の問いかけに対し、「負けを想定した質問には答えられない」と語っていた。
まるでアントニオ猪木がタッグマッチで二世代下の橋本真也&蝶野正洋組と対戦する試合前、インタビューで「もし負けたら不運では済まされないと思いますが……」という問いかけに「負けるつもりでリングに上がるヤツがいると思ってんのかぁー!!」とインタビュアーをブッ飛ばしたようなものだ。
ところが麻生君は負けたにもかかわらず、総裁選後の記者会見では終始ニコニコ顔。
記者連中の一人一人を指差し「アンタ、俺がこれだけ票を得ると予想した?」と得意気に語りかけていた。
なにしろ200票近くも獲得したのだから、新総裁の福田君も麻生君を無視することはできず、重要ポストに登用せざるを得ないだろう。
そして記者団からの「次期総裁に近づいたのでは?」という質問に対し、「そりゃあ、気が早すぎるよ」と満面の笑みで答えていた。
総裁選に負けた麻生君は今頃、ダルマに目を入れて赤飯を食っているかもしれない。
そんな日本国政権与党である自民党の総裁選は、もちろん海外メディアも注目していた。
フランスの主要紙「フィガロ」はこの総裁選を大々的に報じ「福田優勢」を伝えていた。
そこで福田君を紹介する記事にデカデカと載っていたのが、麻生君の写真。
白人にはイエローモンキーなど、みんな同じ顔に見えるのか。
さらに福田君を「元首相」と紹介している。
まるでジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュと、ジョージ・ウォーカー・ブッシュが同一人物だと思い込んでいるようなものだ。
ヨーロッパの国にとって、極東の国の首相人選など、この程度の認識なのだろうか。