24日未明、東大阪市内でパトカーに追跡されたバイク二人乗りのうち、後ろに座っていた17歳の少女が乗用車と激突し、意識不明の重体となる痛ましい事故が起きた。
少女の無事を願わずにはいられないが、それでもあえて厳しい言い方をすると、この事故は自業自得だと思う。
運転をしていたのは無免許の16歳少年で、ノーヘルメット、ベタ記事なので詳しくはわからないがニュースで見る限りおそらくこのバイクは原動機付自転車だったのだろう。
無免許運転の原付で二人乗り、しかもノーヘルで公道を走るという行為は「どうぞ、私たちを殺してください」と言っているに等しい。
我々ドライバーの立場からすると、こんな輩は迷惑至極である。
こんなヤツらが間違えて自分の車に接触し、ケガでもしたら責任を負わされるのではないかと、余計な神経を使わされる。
パトカーの追跡から逃走したバイクは信号無視し、右側から来た乗用車に衝突して少女が投げ出された。
でも、重体の少女よりもこの事故に巻き込まれた乗用車の運転手の方が気の毒だ。
しかも、バイクを運転していた少年は、バイクから投げ出された少女を見捨てて、そのまま逃走したという。
この少年にとって、少女に対する想いはその程度だったのか。
逃走した理由は「無免許であり、バイクを盗んだことがバレるのが怖かったから」らしい。
「盗んだバイクで走り出す」なんて歌があったが、こういう輩はそんな行為をカッコイイと思うのだろうか。
「盗んだバイクで走り」出したら、それは立派な窃盗罪である。
こういう輩はよく「大人は俺のことをわかってくれない」というが、ではバイクを盗まれた人のことを考えたことがあるのか。
この人にとってバイクは生活の手段として欠かせないのに、バイクを盗まれたことによって通勤、通学、買い物などの日常生活に支障をきたすのである。
こういう輩は「そんなこと、俺には関係ねーよ!」と言うのだろうが、だったら社会はお前らの言うことなんか関係ない、それだけの話である。
相手のことを考えずに、自分のことを理解しろ、などというのは稚拙すぎる考え方である。
この少年は、バイクを盗まれた人に迷惑をかけ、公道を無免許で、しかも二人乗りで走り多くのドライバーに迷惑をかけ、パトカー出動した警察に迷惑をかけ、衝突した乗用車のドライバーに迷惑をかけた。
非が無いとはいえ、パトカー及び乗用車を運転した人は、少女を重体させる事故を起こした、とトラウマになるかも知れない。
そして、少女とは親密なはずの少年は、重体の少女を見捨てて逃げ「自分さえよければいい」と思っていただけである。
結局この少年は、周囲に迷惑をかけまくった末に逮捕された。