先日、武田鉄矢がテレビ番組で「大阪人はヘンなんだよ!」と力説していた。
曰く「大阪人は数を数えるとき『イチ、ニィ、サン、シィ、ゴー、ロク、ヒチ、ハチ、クー、ジュー』と妙なメロディをで歌うんだよ!」と憤慨していた。
このブログでそのメロディを再現することはできないが、全ての大阪人はこの「数え歌」のメロディが想像できるだろう。
武田鉄矢によると、一から十まで数えるのに、いちいちメロディをつけるのは、日本広しと言えども大阪人だけだそうだ。
なんで数を数えるのにメロディをつける必要があるのか!?武田鉄矢はそれが最大の疑問らしい。
実は、関西の人気番組「探偵!ナイトスクープ」でも、この話題が取り上げられたことがある。
大阪に出てきた田舎の若者を大阪に馴染ませるため、トミーズ雅が彼らに大阪弁教育を施した。
その教育の一環として、大阪流の「一から十までの数え歌」を叩き込もうとしたのである。
しかし、田舎の若者たちは、大阪人がそんなメロディをつけて数えるなんて、全く信用していなかった。
だが大阪人が一から十まで数えるとき、メロディをつけるのは常識である。
大阪人はヘンなのか!?
ちなみに上の数え歌で、「七」の部分を僕は「ヒチ」と書いている。
僕はずっと「七」の音読みを「ヒチ」だと思っていた。
ところがパソコンで「ヒチ」と書いても「七」には変換できない。
「七」の音読みはなんと「シチ」だったのだ。
江戸っ子は「ヒ」を「シ」と発音するというのは有名であるが、逆に浪速っ子は「シ」が「ヒ」になってしまうのだろうか。
それとも「七」の音読みは元々「ヒチ」だったのだが、「ヒ」が発音できない江戸っ子のために「シチ」を標準語にしてしまったのだろうか。
だとすれば、「七」の音読み詐称疑惑は、紛れもなく東京中央集権国家による横暴である。
それはともかく、大阪にはまだまだ謎がある。
大阪では「ジャンケン」のことを「ジャイケン」「インジャン」などという。
「ジャイケン」はなんとなくわかるが「インジャン」とはどこから派生した言葉か?
ジャンケンの際に「インジャンでホイ」と言う大阪人でも、この質問に答えられる人はいまい。
この大阪社会の謎については今後も検証し、追って報告する。