ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

カーワン・ジャパン待ったなし!

ニュージーランドで開催されるラグビーワールドカップ2011が9月9日に開幕する。
今回で第7回を迎えるこの大会は、始まったのが1987年と歴史は浅いが、今や夏季オリンピックサッカーワールドカップに次ぐ世界第3のスポーツイベントに成長した。
前回(2007年)フランスで行われた同大会では総入場者数224万人(2008年北京五輪が646万人、2006年サッカーW杯が336万人、2006年トリノ五輪が90万人)、テレビ視聴者は全世界で42億人を数えるビッグイベントだ。


サッカーに比べ、ラグビーでワールドカップの実現が遅れたのにはわけがある。
19世紀頃、イングランドのパブリックスクール各校で行われていたフットボールが、ラグビー校を中心とするラグビー・フットボールと、イートン校が旗振り役となったアソシエーション・フットボール(サッカー)に分かれていった。
サッカーでは手の使用を禁止してルールを簡素化し、選手権制度をいち早く取り入れ、あっという間に世界に広まっていった。
第1回サッカーワールドカップが開催されたのは第二次世界大戦前の1930年だったが、世界大会を行う土壌が既に出来上がっていたのである。
それでも、この頃は宗主国のイングランドが参加しないなど、まだまだ弊害も多かったのだが……。


一方のラグビーは、伝統的なフットボールを守るべく手の使用を認め、また選手権制度も取り入れなかった。
そのため、世界にラグビーが広まってからも世界的な大会は行われず、国代表レベルでは定期的な対抗戦(テストマッチ)しか行われてこなかった。
世界一を決める大会がなかったため、どの国が一番強いか、ということはわからなかったのである。
旧IRB(インターナショナル・ラグビー・ボード)加盟8ヵ国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ)が各国同士でテストマッチを行い、その結果で今はどの国が一番強い、程度のことしかわからなかった。
やがて、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカなど南半球の国が、イングランドをはじめとする北半球の国をテストマッチの戦績で大きく上回り、ワールドカップのような世界一決定戦を行うべきだという機運が南半球で高まった。
しかしイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドのホームユニオン国は「ラグビーは一つの大会で優勝を決する種類のスポーツではない」と大反対。
その他に反対する理由として、英連邦の南半球の国に負ければ宗主国としてのプライドが傷つくという本音と、世界大会を開催すればプロ化が一気に進んでしまうという危惧があった。
いち早くプロ化したサッカーに対し、ラグビーは頑固なまでにアマチュアリズムを守ろうとしたのだ。
しかし時代の流れはワールドカップ開催に傾き、遂に1987年、サッカーに遅れること57年目にして第1回ワールドカップが開催されたのである。
そしてホームユニオン国の懸念は当たり、ずっと南半球の優勢が続いて、さらにプロ化が容認されアマチュアリズムの牙城は崩れた。


では過去のワールドカップ優勝国を見てみよう。


第1回(1987年) ニュージーランド (開催国:ニュージーランド、オーストラリア)※
第2回(1991年) オーストラリア (開催国:イングランド他)※
第3回(1995年) 南アフリカ (開催国:南アフリカ)
第4回(1999年) オーストラリア (開催国:ウェールズ他)
第5回(2003年) イングランド (開催国:オーストラリア)
第6回(2007年) 南アフリカ (開催国:フランス他)

※第1回および第2回大会では、南アフリカはアパルトヘイト政策のため出場が認められていない。また第1回大会では地域予選は行われず、参加国全てが推薦出場だった。


優勝は旧IRB加盟国が独占している。
そして第5回大会優勝のイングランド以外は、全て南半球の国が優勝しており「南高北低」の図式がくっきりと浮かび上がる。
ただ、世界最強の名を欲しいままにしているニュージーランド(オールブラックス)は第1回大会を最後に優勝はなく、本番ではいつも脆さを露呈しており「万年優勝候補」と揶揄されている。
逆に、大会前の下馬評では高くなくても、オーストラリア(ワラビーズ)や南アフリカ(スプリングボクス)は優勝各2回と安定した実力を誇る。
イングランドは別にして、南半球の3ヵ国がまるでヤミ談合のように優勝をタライ回しにしているのが実情だ。
しかし、前回の第6回大会ではニュージーランドがフランスに敗れて初めて4強入りならず、オーストラリアも準々決勝でイングランドに敗れ、さらにアルゼンチンが旧IRB加盟8ヵ国以外で初めての4強入り、おまけにホームのフランスを2度も破って3位に輝くなど、世界の勢力図も大きく変わってきた。


日本は第1回大会からずっと出場しており、今回ももちろん出場する。
というよりも、アジアでワールドカップ出場経験があるのは日本だけだ。
しかしその戦績は1勝18敗1分と、世界の厚い壁に大きく跳ね返されている。
1勝というのは第2回大会でのジンバブエ戦(52対8)で、明らかに格下の相手だった。
1分は前回の第6回大会でのカナダ戦(12−12)で、勝ち点の差でかろうじて予選プール最下位を逃れた。


今回、ジャパンが予選プールAで戦う相手は以下の通り。
フランス(9月10日)―ニュージーランド(9月16日)―トンガ(9月21日)―カナダ(9月27日)


前回の第6回大会からジャパンの指揮を執る、元オールブラックスジョン・カーワンは今回の目標を「4戦のうち最低2勝、あわよくば3勝」としている。
本気で言っているのか、リップサービスなのかはわからないが、これはかなり厳しい(というより楽観的な)目標設定だ。
正直言うと、2勝に目標を置くのはいいが、現実的には1勝できれば大収穫だろう。
もちろん、最初から1勝を目標にすると1勝もできないのがオチなので、2勝を目標とするべきなのだが。


まずは第1戦のフランス戦。
3勝するには絶対勝たなければならない相手だが、ハッキリ言ってその可能性は極めて薄い。
先日、「仮想フランス」としてイタリアとテストマッチを行ったが、敗れたとはいえ24−31と善戦した。
しかしこれは数字の上での善戦で、3トライも獲れたのはイタリアの防御が甘かったからで、本気モードのフランスディフェンス陣を破るのは容易ではあるまい。
しかもこの試合ではモールで押しまくられ、スクラムは潰され、ラインアウトは獲れないという、FW戦で完敗した。
それでもヨーロッパ六ヵ国対抗メンバーであるイタリアに善戦したのだから収穫と言えるが、フランスに勝つというのは現実的ではなかろう。
フランス戦1試合のみならば玉砕覚悟で挑めるが、まだ3戦も残っているのだ。
世界ランキング4位のフランスは、同13位のジャパンにとって荷が重すぎる相手と言えよう。


次は第2戦のオールブラックス戦。
日本のラグビーファンにとって二度と思い出したくない惨劇が第3回大会で起こった。
オールブラックスと対戦したジャパンは17−145という屈辱的な大敗。
この失点は未だにワールドカップのワーストレコードとなっている。
もちろん現在でも、オールブラックスは堂々たる世界ランキング1位。
先日のトライネーションズでもワラビーズスプリングボクスを蹴散らした。
今大会は「万年優勝候補」という有り難くないレッテルを剥がす絶好のチャンスだろう。
いくらジャパンが頑張っても、とても勝てる相手ではない。
正直言って、第3回大会のような3桁失点をしないように祈るばかりである。


第3戦のトンガ戦が、ジャパンにとって今大会最大の目標になると言っても過言ではない。
2勝するには絶対に落とせない相手だ。
先月、パシフィックネーションズカップ(PNC)で対戦した時は、28−27の1点差でジャパンが勝ったのは明るい材料だ。
本番直前の直接対決で勝てたのは大きい。
世界ランキングでもトンガは15位とジャパンより下位に沈んだが、それでも実力はトンガの方が上とみる。
PNCでは一応ジャパンの優勝となったが、得失点差ではジャパンの−7点に対し、トンガは+33点と出場国中ではダントツの成績を残した。
それにトンガは本番でさらに精度を上げてくるだろうし、一度勝ったとはいえかなり厳しい戦いが予想される。
しかも、オールブラックス戦の僅か5日後での対戦であり、体力とモチベーションが維持できているかが心配だ。
ジャパンはトンガ戦に照準を合わせる必要があるだろう。


最終戦の第4戦はカナダ戦。
世界ランキングではジャパンより一つ下の14位である。
前回の第6回大会では引き分けており、ジャパンにとっては比較的相性のいい相手だ。
とはいえ、もちろん侮れぬ相手には間違いなく、相当な苦戦が予想される。
先日のテストマッチでカナダはアメリカを28―22で破っており、チーム力も上がっているだろう。
8月21日にジャパンは秩父宮でアメリカとテストマッチを行うが、カナダとの実力を測るには格好の相手となる。
ジャパンにとってはアメリカ戦がW杯前の最終テストマッチとなるので、ここで勝って弾みを付けたい。
W杯のカナダ戦では、カーワン・ジャパンの集大成を見せてもらいたいところだ。


ラグビーとは、不確定要素の多い野球や、ロースコアゲームのサッカーと違って、実力差がそのまま残酷にまでゲームに現れやすいスポーツだ。
甲子園では番狂わせなど日常茶飯事だが、花園では大抵は下馬評の高い高校が勝つ。
ジャパンにとってほとんどが格上相手となるワールドカップでは、今回も苦戦は免れないだろう。
だがジャパンは常に格上と戦うことが永遠のテーマであり、独創的なラグビーで強豪国に善戦、あるいは金星を挙げることによって世界に認められてきた。


前回は3敗1分で終わったカーワン・ジャパンは、どんなゲーム、どんなプレーを世界に示してくれるのだろう。
9月にニュージーランドの地で、この4年間の答えが出る。