ある人と京阪電車の光善寺駅で待ち合わせをした。
光善寺駅とは、ひらかたパークがある枚方公園駅より1駅、大阪市側にある駅である。
僕はおけいはんには縁がないため、京阪電車にはほとんど乗らない。
そもそも、京阪電車はちょっと変わっている。
京阪電車には準急と区間急行があるが、準急の方が優等列車で、停まる駅が少ない。
南海電車や近鉄電車は全く逆で、区間急行の方が準急よりも優等列車だ。
だから英語表記でも、京阪電車は準急がSub-Express(南海や近鉄はSemi-Express)、区間急行がSemi-Express(同・Sub-Express)となっている。
全国的にも京阪電車のような例は特殊なようだ。
だが、慣れない京阪電車でも一応は下調べをしておいたので、迷うことなく時間通りに光善寺駅に着くことができた。
ちなみに光善寺駅は準急以下の車種、つまり準急、区間急行、普通の停車駅である。
駅で待っていると、その人からメールが来た。
15分ぐらい遅れる、と。
15分ぐらいなら仕方あるまい。
駅で待っていたら、またもやメールが来た。
なんと、光善寺駅で停まらない列車に乗ってしまったので、枚方市駅まで行って、そのまま折り返して光善寺駅に行く、と。
あらら、見事な大ボケ。
結局その人は、30分遅れでやっと光善寺駅に着いた。
その人に聞くと、守口市駅から電車に乗ったけど、それが光善寺駅を通過する電車だと気付いて、慌ててメールを送ったと言った。
おそらく快速急行に乗ってしまって、寝屋川市駅を出たところで
「次は〜、枚方市〜」
なんて場内放送を聞いて、間違いに気付いたのだろう。
でも、守口市駅から乗ったということは、守口で用があったのかと聞くと、そうではない、自宅から来たと言う。
へ?それなのになんで守口市駅から??
その人の自宅は、大阪市内の地下鉄谷町線沿いにある。
谷町線から京阪電車に乗り換えるのは簡単だ。
谷町線で天満橋駅に行って、そこから京阪電車に乗り換えるのが一番手っ取り早い。
ところがその人は、谷町線で天満橋駅へは向かわずに、はるばる守口駅まで行って、そこから京阪の守口市駅へ歩いて行ったというのだ。
谷町線の守口駅と京阪電車の守口市駅は乗り換え駅とは指定されておらず、テクテク歩いて行くと10分以上はかかるらしい。
京阪電車に滝井駅と土居駅が並んでいるが、守口駅と守口市駅の距離はその1駅間とさほど変わらない。
なんでそんな面倒くさいことをしたのかと聞くと、ヤフーで検索するとその道順が出たらしい。
なんでヤフーがそんな大ウソ情報を流すのか不思議だったが、検索したのが夜中だったのだそうだ。
つまり、日時を設定せずに検索すると、その時間に出発する最短ルートを表示する。
夜中の時間帯では、谷町線から守口に行くのが最速ルートだったらしい。
いずれにしても、プチ鉄ちゃんの僕には考えられない大ボケぶりだ。
いや、かえって本物の鉄ちゃんがしてみたい乗り鉄かも。
《追記》
京阪電車の駅名はどうして、
「守口市」
「門真市」
「寝屋川市」
「枚方市」
「交野市」
と、ことごとく「市」が付くのだろう?
「守口市駅」のように谷町線の「守口駅」と区別するのならわかるが、それ以外の駅は区別する必要のない駅名ばかりである。
誰か、この疑問に答えて下さる方はいないだろうか。