先週からクシャミと鼻水が止まらなくなった。
季節は春、遂に僕も人生初の花粉症か!?と思われた。
しかし一昨日ぐらいから喉が痛み出し、悪寒が走り、肩の関節は1試合完投したかのように痛い。
要するに風邪じゃないか。
中でも一番辛いのが鼻づまり。
鼻が気になり、息苦しくて何事にも集中できない。
僕は子供の頃から鼻づまりが酷かったのだ。
子供の時、僕は鼻づまりの原因をこう考えていた。
つまり、大量の鼻水が固まってしまったんじゃないか、と。
鼻水が固体になったので、鼻が詰まって息ができなくなると思っていたのだ。
それじゃあデッカイ鼻クソじゃないか、と今ならわかるが、当時は真剣にそう考えていたのである。
そこで、鼻づまり解消法を思い付いた。
固形物になってしまった鼻水を、そっくり出してしまえば鼻づまりは収まるはずだ、と。
固まった鼻水を鼻から取り出すと、鼻の中と同じ形のパラソルチョコのような円錐形をした鼻水(鼻クソ?)が出て来ると思っていたのだ。
もちろん、鼻からパラソルチョコが出て来ることはなかった。
この時の僕は、パラソルチョコになった鼻水が、鼻の穴の側面にへばりついていると考えていたのである。
子供の頃は鼻づまりを解消するために、直接鼻に差す点鼻薬を使用していた。
でも僕は、点鼻薬を差すと喉にイヤな味の液体が流れて来るので嫌いだったのである。
それでも、点鼻薬の効果は抜群で、使用せざるを得なかった。
この頃の僕は、点鼻薬でパラソルチョコが溶けて液体に戻り、鼻水が流れ出るようになるので鼻づまりが治ると本気で思っていた。
今では、鼻の中で炎症が起こり、血液が溜まって血管が膨らみ、鼻腔を塞いでしまうので鼻づまりになると理解しているが、何のためにそんな現象が起きるのだろう。
ネットで調べてみると、菌をこれ以上体内に入れないために血管によって鼻腔を塞ぐらしいが、そんなことをしたところで結局は片方の鼻か口で息をするのだし、あまり効果はないと思うが。
それに、血管を膨らませて鼻腔を塞ぐのには限界がある。
いっそのこと、鼻水をパラソルチョコのように固めてしまった方が有効ではないだろうか。
それはともかく、子供の頃に風邪をひいて鼻づまりに苦しみながら布団に入っていた時のことを思い出す。
鼻の中では鼻水が、パラソルチョコのように固まっている図を想像しながら、ただただ早くパラソルチョコが溶けてくれと、それだけを願っていた。