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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

非日常の体験

先日、僕はここでこんな内容の日記を書いた。↓
http://d.hatena.ne.jp/aigawa2007/20090414
ここで描かれている人物のモデルは何人かいるが、その内の一人を紹介しよう。


今から5年以上前、おそらく7,8年ぐらい前だと思うが、同年代のN子という女性から、Tという人の勉強会に来ないか、と誘われた。
勉強会、という時点で既に胡散臭いが、他に用事もなかったので参加することにした。


Tは50代ぐらいの男性で、空手界の大物らしく、S会館の裏のボスだと豪語していた。
日本でいちばん有名な格闘技イベントを成功させたI館長(当時はまだ逮捕前)など、俺の前ではペコペコしている、と自慢していた。
ただし、Tの名前をググってみると、4件しかヒットせず(その内、S会館絡みは1件のみ)、どの程度の大物なのかはわからない。


この「勉強会」とやらはN子のマンションで行われたが、Tを信奉する10人程度が集まっていた。
そして「勉強会」ではTの大言壮語が出るわ出るわ。


なんでもこのTは、テレポーテーションができるそうである。


ある日、N子がTの事務所に電話したとき「今から20分でそっちに行く」とTが答えた。
Tの事務所からN子のマンションまで、車で1時間はかかる。
それなのに本当に20分でTはN子のマンションに来てしまった。
まあ、Tにテレポーテーション能力があると信じ込んでも無理はない。


しかし、冷静に考えてみると、Tの言っていることがおかしいことに気付く。
テレポーテーションできるヤツが、なんで20分もかかるのか?
瞬間移動できるのなら、1秒で来れるはずじゃないか。


こんなトリックは簡単で、事務所の電話からTの携帯電話に転送されていただけの話である。
たまたまN子のマンションから20分程度の距離にいたTが、携帯電話を受けたのだろう。


だが、こんな簡単なトリックも見抜けず、Tの信奉者たちはTを現人神のように崇め奉る。
これがいちばん怖いところで、盲目な信者たちは自分で思考することは一切せず、自ら信じる人を無条件で受け入れる。
そして自分達は迫害されているという自意識があるから、一般の人にはわからない、私たちだけがわかっている、と思い込むのだろう。
だから、自分が信奉する人がどれだけ傍若無人な振る舞いをしても、すべて許す、というよりもその振る舞いに酔いしれることすらある。
まさしく新興宗教の図そのものだろう。


Tは「2年後、九州に大地震が起こる」と予言していた。
もちろん、そんなものは起こらなかった。
Tや信者たちは2年後、この予言を憶えていたのだろうか?


昼過ぎから始まったこの「勉強会」は、夕方まで延々と続いていた。
5時頃に終了するはずだったが、Tは「俺は忙しい身やから、もう帰るで」と何度も繰り返しながら、実際は何度も同じような下らない説教を繰り返していた。
そしてようやく帰ったのが、なんと夜9時!
忙しいはずじゃあなかったの?


「下らない説教」と書いたが、実はいいことも言っていた。
「人のためになるにはどうすればいいか?それは、まず目の前の物を片付けろ!」
これは至極名言であり、他人のことをどうこう言う前に、自分の目の前にある皿を片づけよ、ということである。


この名言を吐いたTは、夜9時になると料理の後片付けをしている他の人を尻目に、それを手伝おうともせずさっさと帰って行った。
「他人に厳しく、自分に優しい」典型的な人物である。
もちろん、そんなTを非難する人は一人もいなかった。
どうやら、Tは何をやっても許されるようである。


「二度とこんな会合には誘ってくれるな!」とN子に言い、それ以来さすがにN子は僕を誘うことはなかったが、それでもN子がTに心酔していることに変わりはなかった。
そして、N子の本性がだんだんわかってきて、次第に距離を置くようになり、遂には会わなくなった。


しかしその数年後、ひょんなことからN子と再会したが、その時にはTのことも触れなくなり、以前に感じていたウザさもなくなっていたので、もう以前のような仲違いはないだろうと思っていた。


しかしこれが大間違いで、更なる被害が僕を待ち受けていたのである。