生前、パンチョ伊東さんがこんなことを言っていたことがある。
「私が初めてホットドッグとコーラを口にしたのは戦後間もない神宮球場、日米野球でのことだった。両方とも私の口には合わず、コーラなどはセッケン水じゃないかとさえ思った。ところがその後、野球を観るときは必ずホットドッグとコーラを手にする。この二つはボールパークによく合う飲食物なのだろう」
上の写真は京セラドーム大阪名物の「いてまえドッグ」である。
名物と言っても、僕が食べるのは初めて。
どこで売っているかわからなかったからだ。
それが今日、初めてわかった。
外野席のコンコースでただ一件、売っている店があったのである。
名物なのなら、球場のいたるところで売ればいいのに。
店の名前は「ホットドッグおおさわ」で、個人商店だからそう多く店舗を出せないのかも知れない。
いつもならビールを呑むところだが、今日はパンチョさん流にコーラ、そしていてまえドッグを食べた。
写真を見るとわかると思うが、とにかくデカイ!
座席の幅とほぼ同じである。
1個というには大きすぎる、2個というと数が合わない、といったところか。
いや、2個どころか普通のホットドッグ(350円)の三倍はあろうかという大きさながら、それより200円高いだけというのは非常にリーズナブル。
ただし、片手ではとても食えないので、手に持ちながら野球観戦をしたい人は普通のホットドッグのほうがいいかも知れない。
でも、味のほうはなかなかのもので、ソーセージに硬めのパンというコラボは絶妙だった。
いかにも冷凍食品という感じの、甲子園のホットドッグとはえらい違いだ。
その甲子園にも、今年から本格的なホットドッグが復活するようなのでなにより。
さて今日は、欽ちゃん球団の茨城ゴールデンゴールズと、ABCのおはようパーソナリティ、道上洋三率いるABCドジョーズの対戦。
ドジョーズにはABC解説者の吉田義男、真弓明信、福本豊、有田修三、村上隆行と、阪神OBの江夏豊、田淵幸一、掛布雅之、川藤幸三が助っ人。
掛布と川藤なんてABCのライバル、よみうりテレビ系列の解説者なのに、出てもいいのだろうか。
それともうひとつスゴイのは、江夏とムッシュ吉田が同じベンチにいること。
二人はもう和解したのかな。
試合は当然ながら欽ちゃんと道上洋三の罵り合い。
ドジョーズのほうは、最初はプロ野球OB主体だったが、後半は社会人野球のニチダイの選手が多く登場した。
ニチダイとは、阪神で左の代打として活躍した桑野議が監督を務めているチームである。
例によってバカバカしさと真剣さを兼ね備えたゲームは、ゴールデンゴールズが8−0で完勝したが、これはどーでもいいことだろう。
試合が終わると、エキシビジョンでドジョーズ(ABCアナ主体、妹尾和夫も出場)とプロ野球OBとの1イニング、アウトカウント関係なしの9人打者対決。
柴田アナがまさかのランニングホームランを打つなど、5−2でドジョーズの勝ち。
ゴールデンゴールズでただ一人残っていた欽ちゃんが道上洋三に向かって、
「アンタ、なんでその力がさっきの試合で出んの!?」
とヤジを飛ばしていた。