今日は海の日。
そこで、今日の海の画像を堪能していただきましょう。
▼向こうに見えるのは淡路島
▼関西国際空港と空港連絡橋。その向こうに見えるのは淡路島
▼萩谷整形のCMではありません
▼関空の滑走路の着陸しようとする飛行機
「海」「栞のテーマ」/SOUTHERN ALL STARS
第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。
今日は海の日。
そこで、今日の海の画像を堪能していただきましょう。
▼向こうに見えるのは淡路島
▼関西国際空港と空港連絡橋。その向こうに見えるのは淡路島
▼萩谷整形のCMではありません
▼関空の滑走路の着陸しようとする飛行機
「海」「栞のテーマ」/SOUTHERN ALL STARS
もしタイムマシンが存在するのなら、自分が生きてきた時代に戻って、未来はこうなっているんだぞ、と昔の自分に教えたいと思ったことはないだろうか。
たとえばラグビー・ファンなら、2019年にラグビー・ワールドカップが日本で行われて、日本代表が決勝トーナメントに進出するという大躍進、日本中にラグビー・ブームを巻き起こした、と過去の自分に教えてあげたいだろう。
1995年、南アフリカで行われた第3回ラグビー・ワールドカップで日本代表は、ニュージーランド代表(オールブラックス)に17-145という大惨敗を喫して、日本のラグビー人気は最低限に落ち込んだ。
その後もラグビー日本代表は低迷を続け、ワールドカップでは全く勝てない時期が続いたが、2015年のワールドカップでオールブラックスと並ぶ強国の南アフリカ代表(スプリングボクス)を34-32で撃破したのである。
スプリングボクスと言えば、日本代表が17-145と大惨敗した年のワールドカップで、そのオールブラックスを決勝で破って優勝した世界最強チームだった。
そんなスプリングボクスに、日本代表が勝つなど、誰も信じてなかったのだ。
そして日本代表は4年後の自国開催で、堂々のベスト8入りを果たした。
こんなこと、1995年当時の自分に話しても、全く信じないだろう。
同じ現象が、2021年の野球界にも起こっている。
言うまでもなく、メジャー・リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平のことだ。
今でこそ日本人メジャー・リーガーは珍しくもないが、かつては日本人がメジャーに通用するわけがないと思われていたのである。
1985年、日本最高のクローザーだった江夏豊がメジャーに挑戦、ミルウォーキー・ブルワーズのキャンプに参加したが、開幕直前に解雇を言い渡され、メジャー昇格はならなかった。
翌1986年にはMLBオールスター・チームが来日、日本(NPB)オールスター・チームと対戦したものの、日本はMLBに1勝6敗と大惨敗を喫したのだ。
この時の日本の四番打者は、この年に2年連続3回目の三冠王を達成した落合博満。
投手の江川卓、打者の落合を中心とする全日本はメジャーにもかなり善戦するのではないかと期待されたが、実際には全く歯が立たなかったのである。
落合がメジャーの投手から放たれた投球を完璧に捉え、打球は一直線にスタンドを目がけるかと思われた。
落合もホームランを確信してベースを一周しようと思ったが、打球は失速し、単なるセンターフライに終わったのである。
このシリーズで使われていたボールは、NPBとMLBの間を取った中間球。
MLBの公式球よりも小さくて飛びやすいボールだったにもかかわらず、そして当時の日本の球場はアメリカのボールパークよりも遥かに狭かったにもかかわらず、2年連続三冠王の落合はスタンドにボールを運ぶことはできなかった。
ちなみに、この年の落合のレギュラー・シーズン成績は、50本塁打、打率3割6分、打点116という、堂々たる三冠王。
しかし、このシリーズのMLBとの対戦では、ホームランは打てず、打率も2割台に低迷したのである。
このシリーズでのMLBのホームランは19本、日本は僅かに2本と、圧倒的なパワーの差を見せ付けられた。
落合は、「日本野球がメジャーに追い付くのは半永久的に無理」と完全にシャッポを脱いだのである。
別の日本人選手は「肉を食っている連中と、米を食っている日本人では、パワーが違いますね」と諦め顔だった。
さらに翌1987年には、アトランタ・ブレーブスで四番打者だったボブ・ホーナーがヤクルト(現:東京ヤクルト)スワローズに入団。
それまで、日本の球団にやって来る外国人と言えば、3Aクラスのマイナー・リーガーか、メジャーで実績があると言ってもとっくの昔に盛りを過ぎたロートルというのが相場だった。
しかしホーナーは、30歳前後で脂がのり切った、まさしくバリバリのメジャー・リーガーだったのである。
ホーナーの日本デビューは鮮烈だった。
開幕から遅れて来日したホーナーは、5月5日の初試合、阪神タイガース戦の第3打席で早くもホームラン。
翌日の5月6日の阪神戦では1試合3ホーマーを記録して、日本にホーナー・フィーバーを巻き起こしたのである。
今では想像できないほど、プロ野球が注目されていた時代だったが、それでも外国人選手が野球ファン以外の人も巻き込んで大ブームを生んだのは極めて異例だった。
ホーナーは、シーズン途中の入団だったため、タイトルには手が届かなかったものの、僅か93試合で31ホーマーを放ち、ホームラン率ではダントツだった。
ちなみに、この年の落合のホームラン数は125試合で28ホーマーである。
しかしホーナーは、たった1年で日本を去り、MLBの世界へ戻った。
「日本のベースボールは『野球』という名の、別のスポーツだ」
という捨て台詞を残して。
つまりホーナーは「日本の野球は、アメリカのbaseballとは全く異質の、レベルの低いスポーツ」と感じたのである。
ところが、MLBのセントルイス・カージナルスに移籍したホーナーは、60試合の出場に留まり、僅か3本のホームランしか打てなかったのである。
この惨憺たる成績に、ホーナーはメジャー復帰後、たった1年で引退を余儀なくされた。
日本の「レベルの低い野球」に慣れてしまったホーナーは、メジャーのベースボールで通用しなくなったのである。
そもそも、来日以前のホーナーだって、ブレーブスの四番打者だったとはいえ新人王以外のタイトルとは無縁の選手だった。
地元のアトランタではスターだったものの、全米で見ればさして有名な選手ではなかったのである(同僚のデール・マーフィーはまさしく全米のスーパースターだった)。
そんなホーナーでも、レベルの低い日本野球では大フィーバーを巻き起こした。
落合が言うように「日本野球はメジャーには半永久的に追い付けない」と思われていたが、その壁をブチ破ったのが1995年にロサンゼルス・ドジャースへ移籍して奪三振ショーを繰り広げた野茂英雄である。
投手では日本選手でもメジャーで通用すると証明した野茂だったが、野手では2001年にシアトル・マリナーズへ移籍したイチローが首位打者を獲得した。
だが、日本人選手がメジャーで通用したのは、投手かアベレージ・ヒッターである。
日本人のパワー・ヒッターがメジャーで通用するのかどうかは、判らずじまいだった。
日本からホームラン打者がメジャーに殴り込んだのは、2003年にニューヨーク・ヤンキースへやってきた松井秀喜。
しかし前年、日本では50本塁打を放ってホームラン王に輝いた松井も、メジャー1年目では僅か16本塁打に留まった。
期待外れの成績に、アメリカのメディアからは「ゴロキング」という有り難くないニックネームを頂戴している。
翌年はメジャーの水に慣れて31ホーマーを放ったが、タイトル争いとは縁遠かった。
それでも筆者は「日本人でもメジャーで30本塁打を放つ選手が現れたか」と感嘆したが、日本ではダントツの長距離砲だった松井でさえ、メジャーでは中距離砲に過ぎなかったのである。
そこへ、大谷翔平が現れた。
現時点(2021年7月11日現在)での大谷は、約半分の83試合で松井を超える33ホーマーを放ち(松井の最高記録は162試合で31ホーマー。ちなみにホーナーは『レベルの低い日本野球』で93試合の31ホーマー)、投手としても4勝1敗、防御率3.49の成績を残している。
「レベルの低い日本野球」でも、投手と打者の二刀流なんて既にマンガだが、かつては日本人選手が手の届かなかった「メジャーのベースボール」でも、大谷は二刀流を実現してしまった。
日本人では到底かなわないと思われたパワー部門でも、ホームラン王争いで大谷が首位独走、さらに投手としては奪三振ショーを繰り広げている。
もし、筆者がタイムマシンに乗って、1986年頃の自分に会い、この事実を伝えたら、当時の筆者はどう思うだろうか。
「俺って、未来ではトンデモないホラ吹き野郎になっているのか」
と幻滅するに違いない。
hitomi/プラスティック・タイムマシーン
近年、筆者は老眼のせいで近くの物が見えにくくなっていた。
近視のため、元々はずっとハード・コンタクトレンズを装用していたのだが、ここ5年以上は専らメガネに頼っていたのである。
細かい字などが見えない場合、メガネだとすぐに外せるからだ。
しかし、この頃はパソコンと書類を交互に見ることが増えてきた。
パソコンを見るときはメガネで、書類を見るときはメガネを外すのだが、これを繰り返すのが面倒になってきたのである。
遠近両用メガネの使用も考えたが、こちらはレンズの上半分が近視用、下半分が老眼用ということで、違和感があるという意見をネット上で多く見掛けたので、遠近両用コンタクトレンズを試してみようと思い付いた。
ちょうど親から、かかりつけの眼科に連れて行って欲しいと頼まれたので、ついでにコンタクトレンズを作ろうと思ったのである。
この眼科は小さな医院だが、ドクターは女医さんでスタッフも全員が女性。
近所では結構評判の眼科らしく、行った日が土曜日ということもあって超満員、2時間以上も待ってようやく検査を受けることができた。
筆者は近視だけではなく乱視も入っており、乱視に対応できて、しかも慣れたハードにしたいと考えていたが、女医さんが言うには遠近両用のハードは値段が高いだけで評判は良くない、ということで使い捨てのソフト・コンタクトレンズを勧めてきたのだ。
普通、乱視への対応はソフトよりもハードの方が優れており、特に遠近両用では乱視も兼用できるソフトはないのだが、女医さんはしきりにソフトを勧める。
後から考えれば、要するにこの眼科は使い捨てソフトの専門で、ハードを取り扱っていなかっただけの話だったのだが。
しかし、診察を受けている最中はそんなことを考える余裕もなく、勧められるがままソフトを試してみた。
ソフトを装用するのは初めてだが、ハードとは勝手が全く違う。
眼に装着するとき、ハードだと眼球にそっと乗せるだけでいいのだが、ソフトだとそれだけでは眼球に着いてくれない。
結構、強めにコンタクトレンズを眼球に押し当てなければならないのだが(もちろん、強過ぎると眼を傷めてしまう)、コツが判らない上に指を眼に当てる行為は思ったより怖かった。
さらに、コンタクトレンズを外すときも、ハードだと指で目尻を上に引っ張ると簡単に外れるのだが、ソフトではコンタクトレンズを人差し指と親指でつまむ必要がある。
眼球の上でコンタクトレンズをつまむというのも勇気の要る行為で、なかなか上手く外せなかった。
何しろ、目の中を指でかき回している感覚に陥ってしまうのだ。
さらに、ソフトではレンズが裏返ることもある。
ハードだとレンズが裏返ることなどないが(裏返る前にレンズが割れてしまう)、ソフトはレンズがフニャフニャなので簡単に裏返るのだ。
レンズが裏返っているか否かを判断するのも結構難しい。
レンズがお椀のようになっていれば表、レンズの縁が尖ったようになっていれば裏返っているということだが、ソフト初心者では判別がつかなかった。
ソフトを正しく装着してしまえば、ハードと違って柔らかいため初めてでも全く違和感はない。
筆者が初めてハードを装着したときは、目が痛くて痛くて、何でこんな硬い物を目の中に入れてみんな平気なんだろう、と不思議に思ったものだ。
しかし、ハードも慣れてしまえば、目にゴミが入ったときを除いて痛さを感じなくなる。
ソフトでは、初めて装着する際にハードのような痛さの試練はないが、眼に良いのはハードの方だ。
ハードのレンズは黒目よりも小さいため、空気に触れる面積が広いのだが、ソフトではレンズが白目にもかかってしまうので、眼への負担は大きい。
おまけに、ソフトはデリケートなのでハードと違い水洗いはできず、ケアにはかなり神経を遣う。
筆者はソフトの着脱に手間取ったので、慣れるまでは1日使い捨てタイプを使い、慣れれば2週間使い捨てタイプに切り替えればいいでしょう、と勧められた。
また、この眼科では処方箋をくれないので、コンタクトレンズを買うならばここで購入しなければならない。
そこで、とりあえずは1ヵ月分の使い捨てレンズを購入して、3日分の無料お試しレンズを渡すので、それを試してもし合わなければ交換もしくは返品すればいい、と言われた。
コンタクトレンズの在庫がないため、商品は宅配便での配達となるが、初めてとなるソフト・コンタクトレンズを買うことにしたのである。
まずは診察代を払う。
約2千円だったが、これは仕方がない。
コンタクトレンズ代は別の場所で支払うのだが、料金を聞いたとき、思わず眩暈がしそうになった。
「両目を合わせて30日分で合計8,160円になります」
い、1ヵ月で8千円超え!?
仮に1年間、1日使い捨てのソフトを使い続けると、10万円近くになる。
ハードは高いって、ソフトの方がよほど高いじゃないか。
もっとも、ソフトに慣れて2週間使い捨てタイプに切り替えると、ランニング・コストは少しマシになるが、それにしても高い。
この時点で、筆者は返品する気マンマンになった。
▼お試し用で貰った1日使い捨てソフト・コンタクトレンズ
翌日からお試しの使い捨てソフトを使ってみたが、やはり乱視には対応していないので近くは見づらい。
とても月8千円の費用対効果があるとは思えなかった。
数日後、コンタクトレンズが自宅に届き、ソッコーで眼科へ返品に行く。
「すると、度数を変えられるのですか?」
「いえ、返品です」
有無を言わさず即答し(曖昧に答えていると度数が違うタイプを買わされそうだから)、8,160円を受け取って、ハードを買いに行ったのである。
件の眼科を後にして、筆者が向かったのは郊外にある大型ショッピングセンター。
ここには大手コンタクトレンズ専門店のアイシティがある。
早速、遠近両用ハードが欲しいと店員に伝えると、3種類の商品を勧められた。
このうち、強く推されたのがHOYAの商品。
東レはスペックが1種類ずつだけだが、HOYAはあらゆるデータに対応できる、というのがその理由だった。
後で知ったことだが、アイシティを経営しているのは他ならぬHOYAである。
そして、HOYA製品は両目で4万9千円ぐらいもした。
しかも、これは税抜き価格で(こういう場合、店員は絶対に税込み価格は言わない)、税込みだと54,160円もかかる。
初回割引を利用するともう少し安くなるが、面倒な会員登録が必要で、それでも4万円は余裕で超えてしまう。
1日使い捨てソフトよりはマシとはいえ、相当な出費だ。
ただ、定額プランというサービスもあって、遠近両用ハードだと月々約1,400円の支払いで、2年間だと税込み3万4千円弱。
2年間は解約できないが(解約すると違約金が必要)、レンズが合わないと別の商品に交換も可能で、確かにこちらの方が安い。
ただし、2年間を過ぎてもアイシティから知らせることはなく、解約しなければそのまま月々約1,400円を支払い続けなければならない。
2年間で解約するためには、自分で定額プランに加入した年月日を覚えておき、その時期が来たら自分でわざわざアイシティに出向いて解約手続きをする必要がある。
こういうことも、筆者が店員に質問したから教えてくれたわけで、知らずに2年以上も無駄な月額を払い続けている人も多いだろう。
さらに、レンズを紛失したときもサービスを受けられるが、税込み1枚5千5百円もかかる。
これも筆者がネットで調べたことだが、こういう肝心なことは教えてくれない。
そもそも、レンズが合わなければ途中で商品を交換できると言っても、実際に交換を要求する客は稀だろう。
よほど合わなければ話は別だが、大抵の人は「こんなものか」と思ってそのまま使い続けてしまう。
わざわざ店に来るのは面倒だし、交換して余計に合わない可能性もあるからだ。
それでも使い捨てソフトよりはマシかと、アイシティでコンタクトレンズを購入するつもりで、書類を受け取り店員に勧められるがまま同じフロアにある眼科へ行った。
もちろん、この眼科はアイシティと提携している。
眼科で診察を受けた筆者は、5年以上ぶりにハードを装着した。
ソフトよりは違和感があるが、それもすぐに慣れて昔の感覚を取り戻す。
何よりも、ソフトと違って簡単に取り外しが出来るのが嬉しかった。
お爺さんドクターは、目薬を8つも処方し、1日4回もさすように言う。
何しろアイシティと提携しているので、目薬を8つも渡せばコンタクトレンズ買うだろう、と思ったに違いない。
これでコンタクトレンズを買わなければ、診察代と目薬代が無駄になるからだ。
目薬を8つも買わされたので、診察代は3千7百円以上もしたが、ここで大ファインプレーが起きた。
いや、筆者は何もしていないので、眼科の大ボーンヘッドといったところか。
なんと、この眼科では処方箋をくれたのである。
アイシティ提携の眼科なので、前に行った眼科と同じように処方箋はくれないものと思っていた。
10年ほど前にコンタクトレンズを買ったのはアイスペースという店だったが、現在ではアイシティになっているらしい。
実際に、アイシティにはアイスペースで購入した筆者のデータが残っていた。
筆者が行ったアイスペースは店と眼科が一体になっていたので、処方箋はくれなかったと思う。
しかし、現在のアイシティと眼科は同じフロアにあるとはいえ、少し離れている。
その為に、患者には処方箋を渡す必要があったのだろうが、これは筆者にとって好都合だった。
ハッキリ言って、処方箋さえもらえれば、もうこっちのものである。
その理由は後ほど述べよう。
処方箋を受け取り、眼科を出た筆者は、すぐにはアイシティには戻らず、処方箋の写真を撮る。
コンタクトレンズを買わなかった場合、処方箋を返して欲しいと言われるかも知れないと思ったからだ。
しかし、写真を撮っておけば処方箋を返してもデータは判る。
写真を撮った後、アイシティに戻り、もう少し検討したいから今日は買わない、という旨を伝えた。
店員にすれば、高い診察代まで払ってコンタクトレンズを買わない、なんてないと思っただろう。
最初に受け取った書類は返したが、処方箋はそのままくれた。
処方箋は1年間有効なので、いつでもアイシティに来てください、と。
もちろん、筆者はアイシティでコンタクトレンズを買うつもりなどさらさらなく、意気揚々とアイシティを後にした。
本当の大ファインプレーは、アイシティでコンタクトレンズを買わなかったことである。
家に帰った筆者は、早速インターネットで遠近両用ハード・コンタクトレンズを物色した。
コンタクトレンズのデータさえ判れば、ネットでも購入が可能だからである。
約10年前、コンタクトレンズは眼科で買うものと思い込んでいた筆者は、ネットで購入するなど思いもつかなかったが、最近ネットで調べたところ、そういう購入方法があることを知った。
すると、楽天市場でアイシティが勧めていたHOYAの商品が売られている。
しかし、店員の話と違い、BC(ベース・カーブのこと。後で説明)が合う数字がない。
しばらく筆者のデータに合う商品を探していたが、東レはやはりアイシティで言っていたように、ADD(加入度数のこと。後で説明)が1種類しかなかった。
自分に合う商品を探し続け、ようやく見つかる。
それは東レの、アイシティで売っていたのとは別の商品だった。
そのお値段は、税込み1枚12,000円也。
つまり、両目分だと24,000円で、アイシティで買うよりも3万円以上も安い。
しかも、1枚目を買った時点で1,500円分のクーポンが使える為、2枚目は1,500円引きの10,500円となる。
しかし、ここで筆者は大ファインプレーを帳消しにしかねない、大ボーンヘッドを犯してしまった。
1枚目を買った時間が23時55分で、2枚目を買おうとすると「クーポンが間もなく終了します」というメッセージが出る。
なんと、今日中に2枚目を購入しないとクーポンが使えないのか、と思い、慌てて購入を急いだ。
ここで、レンズのデータを入れるのを忘れ購入ボタンを押し、それに気付いてデータを入れた時点で11時59分。
急いで購入ボタンを押すと、22,500円の文字が……。
1枚目の12,000円と、2枚目の10,500円を合わせた金額かと思ったが、どうも様子が違う。
これはデータを入れていない分も購入したことになっている、と気付いた筆者は、焦ってキャンセル・ボタンを探した。
このままだと、12,000円が無駄になってしまうが、キャンセルの仕方が判らない。
ようやくキャンセル方法のボタンを見つけ、そこには「購入後、30分以内ならキャンセル可能」と書かれていた。
危ういところでキャンセル手続きをしたが、2回目に購入した分は、データが入っていない分だけをキャンセルする、という事は出来ず、2枚ともキャンセルすることになった。
この時点で、もう午前0時を過ぎており、2枚目はクーポンが使えないだろうと思ったので、1回目に購入した分もキャンセルする。
次の日に改めて2枚とも購入すれば、1枚分はクーポンが使えると思ったからだ。
ところが、これが再びファインプレーとなる。
今度は24時間も余裕があるので、落ち着いてデータを入力し、1枚目を購入しようとした。
ここで、クーポンを使うか否か、訊いてくるのである。
なんと、1日またいだにも関わらず、しかもキャンセルしたにも関わらず、1,500円のクーポンが生きていたのだ。
1枚目を買った時点でさらにクーポンが発生し、2枚目もクーポンを使って購入。
前日、普通に購入していれば1回のクーポンだけだったのが、キャンセルしたおかげで2回もクーポンをゲットし、両目分を21,000円で買う事ができたのである。
アイシティで買っていると、54,160円だったところが、なんと3万3千160円も得したのだ。
最初の眼科での1日使い捨てソフトに換算すると、3ヵ月で約3千円のお釣りが来る。
もう、眼科や専門店でコンタクトレンズを購入するのはバカバカしいレベルだ。
アイシティの定額プランを最短の2年間利用と比べても、1万3千円近くも安い。
最初の眼科で受けた約2千円の診察代のみ損失だったが、これは授業料&ソフト経験代と思っておこう。
そして、注文から3日後の日曜日にコンタクトレンズが自宅のポストに届いた。
ゆうパケットで自宅ポストに入る大きさのため、普通の箱に入っているのではなく、内側にエアキャップが巻かれた封筒入りである。
当然、洗浄・保存液や専用レンズ・ケースは入っていなかったので(もちろんケースは流用してもいいのだが、左右を判るようにする必要がある)、薬局へ行ってこれらを購入。
さらに、いくら遠近両用とはいえ、かなり細かい文字やノギスの目盛りなどは読めないだろうと思ったので(実際、読みづらかった)、百円ショップでメガネ型ルーペを買っておいた。
これで全て準備完了である。
▼ゆうパケットで自宅のポストに届いたコンタクトレンズ(裏面)
こんな話を聞くと、誰でもインターネットでコンタクトレンズを購入したい、と思うだろう。
そこで、インターネットでのコンタクトレンズ購入方法を記してみる。
まずは、眼科に行って自分の目のデータを知らなければならない。
もちろん、既にコンタクトレンズを愛用していて、特に違和感もなく同じ商品を購入したいという人は、データさえ判っていればネットから購入できる。
ほとんどの業者では、データさえ判れば処方箋がなくても購入できるが、中には処方箋が必要という業者もあるので、そこは気を付けていただきたい。
データは処方箋を見るのが一番手っ取り早いが、筆者が最初に行った眼科のように、処方箋を渡してくれない医院もある。
処方箋を見ずにデータを知る方法は、レンズを購入した時に、ケースの蓋などに書かれているデータを読めば良い。
初めてコンタクトレンズを買う人は処方箋をもらうしかデータを知る方法はないが、それでもお試しセットなどをもらった場合は、ケースの蓋にデータが書かれている。
そのデータを、ネット購入の際に書き込めば、難なくコンタクトレンズをゲットできるはずだ。
それでは、データの見方を説明しよう。
①POWER(度数)
➁BC(ベース・カーブ)
➂DIA(レンズ直径)
この①~➂の3つは、コンタクトレンズ購入の際には絶対に必要だ。
まず「①POWER(度数)」は、メガネでもお馴染みの度数。
上の写真では、左側のキャップに書かれている-4.5、右側のキャップの-4.0がPOWERだ。
度が入っていないレンズのPOWERは0.00で、近視用はマイナス、遠視用はプラスとなる。
近視の度合いが強いほどマイナスの値が大きくなるわけだ。
当然、左と右の視力が違う場合は、レンズのPOWERも左右で変えなければならない。
「➁BC(ベース・カーブ)」は、眼球の形に合わせたレンズのカーブのこと。
上の写真でいうと、左側の8.2、右側の8.15がBCの値だ。
人によって眼球の形が違うのは当然だが、同じ人でも左と右では異なる。
ハードの場合、BCは非常に重要で、これが眼球に合っていないと不快感が増すばかりか、眼に大きなトラブルを招きかねない。
ハードでは、商品によって違うが7.00~9.00ぐらいまで揃えており、だいたいは0.05刻みで、値が大きいほどカーブは緩くなっている。
ソフトの場合は柔らかいので、ほとんどの眼球にフィットするためハードほど種類は多くなく、1商品あたり1~2種類ぐらいしか用意されていない。
「➂DIA(レンズ直径)」はレンズのサイズのことで、筆者が貰った処方箋にはSIZEと書かれていた。
上の写真では左右とも9.3で、ハードは9.3前後、ソフトはそれよりも大きく14.0前後となっており、ハードやソフトを問わず1商品につき1種類しか用意されていない物も多い。
上記3つ以外には、以下のようなデータがある。
④CYL(乱視度数)
⑤AXS(乱視軸)
⑥ADD(加入度数)
「④CYL(乱視度数)」「⑤AXS(乱視軸)」は乱視用レンズのデータだ。
CYLとAXSは、上の写真には書かれていない。
筆者は乱視だが軽度のため、ハードだと乱視用ではなくても充分に対応できるからだ。
「⑥ADD(加入度数)」は、遠近両用のコンタクトレンズに必要なデータで、上の写真では左右ともに1.50と書かれている。
ADDは、値が大きいほど近くが見やすくなるが、逆に遠くは見づらくなるので気を付けなければならない。
近視用を重視するか、近くを見やすくするかは、ライフスタイルに合わせて選ぼう。
なお、最初の眼科でお試し用の1日使い捨てソフトを貰ったときでも、ネットでソフトを購入可能だった。
「ソフト・コンタクトレンズ初体験」の項に貼っている写真を見れば判るように、お試し用とはいえ、全てのスペックが書かれている。
つまり、購入した30日分の1日使い捨てソフトは返品して、ネットで安い1日使い捨てソフトを買っても良かったわけだ。
ただし、ソフトとハードではデータが異なるため(特にBCとDIA)、ソフトのデータでハードを買うことはできない。
もちろん、その逆も同様だ。
インターネットで買った方がお得だという事を書いてきたが、それでは眼科や専門店でコンタクトレンズを買うメリットはないのだろうか。
結論から言えば、初めてコンタクトレンズを購入する人は、値段が高くても眼科や専門店を利用する方がいい、ということになる。
ネットで購入し、コンタクトレンズだけが自宅に届いても、筆者のようにコンタクトレンズのユーザーなら何が必要でどう扱えばいいのか判るが、初心者にとってはチンプンカンプンに違いない。
もちろん、説明書も付いているのだが、それを読むだけではビギナーは不安だろう。
その点、眼科や専門店で購入すれば、スタッフが必要な物や注意点を丁寧に教えてくれるので安心だ。
もし、コンタクトレンズだけ家に送られてきても、洗浄・保存液を買わずにそのまま装用し続ける、なんてことにもなりかねない。
例えば、ハードの場合は装着する前に必ずレンズを水洗いしなければならないが、ソフトでは絶対に水洗いしてはいけないのだ。
つまり、ハードとソフトでは正反対なのである。
ハードを水洗いせずに装着すると、眼に有害な保存液を点眼したことと同じになるし、ソフトはデリケートなので専用の洗浄・保存液以外の液体は大敵なのだ。
そんなこと、初心者では判らないだろう。
今ではインターネットという便利なものがあるので、それで調べるという方法もあるが、自分で調べると肝心な情報を見ずに装用するという事も考えられる。
それに、眼科や専門店で購入すると、紛失や破損に対してある程度の補償をしてくれるのも魅力だ。
初心者はレンズを失くしがちだが、最低限の出費で再びコンタクトレンズを使用できる。
コンタクトレンズに慣れれば、次に購入する時にはネットを利用するのもいいだろう。
その際に重要なのは、必ずデータが書かれたケースなどを残しておくことだ。
また、そのデータを写真で撮っておけば二重で安心である。
そして、そのデータが左右どちらの分かを判るようにしておかなければならない。
そうすれば、スムーズにネット購入できる。
また、ネット購入した際でも、定期的に眼科検診を受けておこう。
体の部分でも最もデリケートな目の中に物を入れるのだから、どんなトラブルが起きるのか判らないし、最悪の場合は失明の危険性もある。
もちろん、眼に違和感があった場合や、度数が変わった時でも、眼科検診が必要なのは言うまでもない。
それでは、以上のことに気を付けて、よりお得にコンタクトレンズを購入し、視界良好な生活を送ってくれたまえ。
▼コンタクトレンズを正しく装用して、綺麗な風景を堪能