ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

公式記録員が行く〜二度目の淡路島

「22日はいかがですか?」
関西独立リーグの担当者がメールで尋ねてきたのは、9月11日のことだった。
いかがですか?とは、その日に公式記録員をお願いしたいんだけど、という意味だ。
場所を聞くと、淡路島だという。
しかもダブルヘッダー
以前にも淡路島でダブルヘッダーの公式記録員をしたことがある。
その時の様子はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/aigawa2007/20090726/1248625768


淡路島へは片道二時間半はかかる。
大阪湾が無くて陸続きなら神戸よりも近いが(それだと島にはならないが)、大阪南部から北上して、大阪市内から西下して、さらに神戸から南下するという大回りルートとなる。
しかも、この日はシルバーウィークの最中。
4日目ということで朝はさほど混んでいないだろうが、行きはよいよい帰りは怖い。
連休が終わる一日前に帰りたいというのが人情。
帰りの大阪行きが大渋滞するのは容易に察しがついた。
ちなみに、この日のスカイマークでは、吉田えりちゃんが予告先発
クソ〜、神戸だったら喜んで行ったのにと思ったが、神戸の方は既に人が決まっていた。


前回と同じく、朝6時半に出発。
ただし、シルバーウィーク4日目と言っても、連休中は宝塚トンネル辺りでかなりの渋滞が予想されたので、前回と違い山陽道ではなく阪神高速を使った。
この読みは当たって、神戸で3km程度の渋滞はあったが、それ以外はスイスイ走って、予定通り9時には球場入りできた。
放送室に入って、今回初コンビとなるウグイス嬢にごあいさつ。
この後、メンバー交換に立ち会うはずだったが、ホームチーム明石レッドソルジャーズのマネージャーさんがさっさとメンバー交換を済ませてしまった。
ちぇ、対戦相手の紀州レンジャーズの監督、元阪神藤田平さんを間近で見れると思ったのに。
結局、藤田さんは遠巻きに見るしかなかった。


今回は助っ人を呼んでおいた。
前回は人手不足のため、明石のマネージャーさんが独りでチーム業務をこなしながら、スコアボードの操作までしていたのだ。
そこで野球好きの友人に頼んで、スコアボードの操作をしてもらったのである。
明石のマネージャーさんはたいそう喜んでいた。
この友人も、この日のことをブログに書いている↓
http://m-spo.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-1210.html


かくして、午前10時半にプレイボール。
試合前にいつも念じるのが、ややこしいプレーが起きないでくれ、ということ。
しかし、先日の日記にも書いているように、関西独立リーグはややこしいプレーのオンパレード。
やはりNPBに比べると守備力が劣るため、公式記録員泣かせのプレーが続出する。


ところが、第一試合はややこしいプレーがなく、試合自体もロースコアで淡々と進んだ。
終わってみると、なんと両チームともノーエラー。
しかも2時間40分の快テンポ。
やっぱり野球はこうでなくっちゃあ。
NPBも少しは見習えよ。
選手たちも、公式記録員のことを少しは考えてプレーしてもらいたいもんだ。


ところが、試合は滞りなく進んでいるのに、隣りのウグイス嬢が無口になっていった。
実は、ホームチームの明石が勝った場合、ウグイス嬢がヒーローインタビューのインタビュアーを務めなけらればならないのである。
「私、(地元の)明石には勝ってもらいたいけど、インタビューのことを考えるとあまり勝って欲しくないんですよ」
とウグイス嬢が言っていた。


8回を終わった時点で、明石が2対1でリード。
ヒーローは決勝打を放った選手に決まっていた。
「ああ、いっそのこと紀州が同点に追い付かないかなあ」
と言いながら、ウグイス嬢はインタビュー内容の腹案を一生懸命作っていた。


すると、その祈り(?)が通じたのか、本当に紀州が9回表に1点を返し、同点に追い付いた。
「あー、私のインタビュー原稿がムダになった!」
人間とは現金なもので、プレッシャーから解放されると、イヤだったこともちょっとは体験したかった、と思うものらしい。


ただし、明石がサヨナラ勝ちすると、当然ヒーローはサヨナラ打を放った選手だ。
しかもその場合、試合終了即インタビューなので、インタビュー原稿など考えている暇はない。
考えていた原稿がムダになり、さらに新たなプレッシャーがウグイス嬢を襲った。


結局、この心配は杞憂に終わり、2対2で引き分け。
関西独立リーグに延長戦はない。


さあ、ここからが僕の勝負である。
ダブルヘッダーの場合、インターバルが30分しかない。
この間にスコアシートの集計をして、時事通信社に送らなければならない。
通常の試合ならば1時間ぐらいの時間があるのだが、ダブルヘッダーではそうはいかない。
集計ミスがあれば即、時事通信社から確かめの電話がかかってくる。
助っ人の友人にも手伝ってもらい、集計作業が終了したのは、第二試合が始まる直前だった。


第二試合が始まった。
すると、第一試合とは打って変わり、守備ミスのオンパレード。
結果から言うと、エラーは両チームを合わせて3個、パスボールは1個、ワイルドピッチは実に4つを数えた。
やはり第二試合ということで、選手たちにも疲労が溜まっていたのだろう。


5回終了後、グラウンド整備の時間を利用してトイレに行った。
その時、審判の一人がトイレに来ていて、声をかけられた。


「今日は二試合ともテンポが良くていいね」
「でも、第二試合は守りのミスが多いですね」
「やっぱり二試合目で疲れてるんやろなあ。それに明石は昨日、住之江でナイターやろ。ほんで今日は朝からダブル。明日も神戸でダブルらしいで」
「ホントですか!?」


トイレから戻って日程表を調べてみると、明石は確かに前日には住之江でナイトゲーム、今日は淡路島でダブルヘッダー、明日は神戸でダブルヘッダーとなっている。
前半戦の雨天中止の試合分が、ダブルヘッダーに回されたようだ。
3日間で実に5試合の強行軍。
ハードスケジュールで知られるアメリカのマイナーリーグでも、こんなことは稀だろう。
そりゃ、守備のミスも出てしまう。
友人とウグイス嬢にも、トイレでの審判員の会話のことを話した。


守りのミスは続出しながらも、試合は荒れずにロースコアで淡々と進み、第一試合と同じく明石が2対1で1点リード。
この試合でも、ヒーローは決勝打を放った選手と決まっていた。
ウグイス嬢は例によって無口になっていったが、日程表を見せてもらえませんか、と僕に頼んできた。
今後の日程調整をするのだろう。


試合は第一試合と異なり、明石が1点差を守りきり、2対1で勝った。
ヒーローはもちろん、決勝打を放った明石の堅道選手。
試合が終わるとすぐにヒーローインタビューが始まる。
「さあ、頑張ってきて」
とウグイス嬢を送りだした。



「今日のヒーローは堅道選手です!決勝打おめでとうございます!!それにしてもダブルヘッダーが続いて大変ですねえ


ああっ、このために日程表をチェックしていたのか!
まさかヒーローインタビューのネタ探しで日程表を調べているとは思わなかった。
ヒーローインタビューはイヤだイヤだと言いながら、このしたたかさはさすがである。
後で聞くと場内アナウンスの仕事はこの日が最後だそうだから、日程を調べる必要もない。
こうなったら、来季もどんどんインタビュアーをやってもらうしかないだろう。


試合の方は、第二試合は守備ミスが多かったとはいえ、淡々と進んだ。
ただし、ヒットかエラーか迷うプレーが多かったのも事実だが……。
それはともかく、時事通信社からの問い合わせの電話も無くホッとした。


面白かったのは、試合そのものよりも応援団。
ホームの明石よりもビジターの紀州の応援団の方がずっと賑やかだった。
南海ホークスのユニフォームを着たおっちゃんが団長で、太鼓とピアニカ、さらには卵焼き用のフライパンまで使った応援を繰り広げる。
しかも、選手一人一人に応援歌を付けている。
阪神ブラゼルですら、未だに個人応援歌はないのに。
智辦和歌山出身の選手が打席に立てば、智辦和歌山の校歌を歌う。
広島カープ出身の選手が打席に立てば
「♪カープカープカープ広島、広島カープ♪」
と歌う。
和歌山からはるばる淡路島まで来させる情熱はなんなのだろう。
距離で言えば、和歌山と淡路島は紀淡海峡を挟んですぐの距離なのだが、現在ではフェリーも運航していないので、わざわざ大阪を通って神戸まで出なければならない。
途中の泉佐野からは淡路島行きのフェリーは出ているが、それならば大回りしても車で行った方が早いだろう。
ゴタゴタ続きの関西独立リーグだが、彼らの情熱が伝わるのだろうか?


無事に二試合を終え、20kmの渋滞に巻き込まれながら、なんとか帰路に着くことができた。