実は今回、クロスワードを完成させた後、1文字だけ間違えていた(しかも濁点が付くか付かないかのみ)のに気付いて、慌てて作り直しました。。
間違えたのは1文字だけでも、他の語句に影響が出て半分近く作り直さなければならないという、クロスワード作成の恐ろしさが身に沁みました(+o+)
週刊ファイトでパズルを作りました。
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第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。
ルービック・キューブが日本で発売されたのは、今から40年前の1980年のこと。
当時は大ブームを巻き起こし、慢性的な品薄状態となりました。
何しろ輸入が追い付かず、発売するのは日曜日の有名デパートのみ、という制限があったのです。
それでも、毎週日曜日には客がデパートに殺到し、あっという間に売り切れていました。
父親がルービック・キューブを買いましたが、この頃は偽物が出回っており、当然のことながらこのルービック・キューブも偽物でした。
偽物は固くて回しにくく、無理して回すとバラバラに壊れたり、壊れなくても色のシールが剥がれやすかったりしました。
それで、ブームが落ち着いた頃に本物を買うことにしたのです。
当時のルービック・キューブ(もちろん本物)は、日本で販売権があったのはツクダオリジナルのみ。
本物の白い面の真ん中には「Rubik's CUBE」と書かれていました。
当時は1,980円だったのを憶えています。
▼1980年に日本で発売された、ツクダオリジナルのルービック・キューブ
本物と言えども、さすがに何十年も経つと色のシールが剥がれてしまい(上の写真は、シールが剥がれた面は隠れています)、使い物にならなくなったので、数年前に百均でルービック・キューブを買いました。
もちろん偽物ですが、100円でルービック・キューブを買える時代なんですね。
最初に買った偽物のルービック・キューブは1,200円ぐらいだったと思います。
とはいえ、やはり100円では粗悪品で、昔の1,200円よりも固くて回しにくい。
操作しようとしても、なかなか回らないのでイライラします。
回す手順は手が憶えているため、上手く回らないとどこまで操作したのか忘れてしまい、結局は色がバラバラになって本当に腹を立てていました。
父親も、回しやすい本物が欲しいと言っていたので、新しい本物を買うことにしました。
大型スーパーの玩具屋に売っていたので、さっそく購入。
値段は40年前と同じ1,980円でした。
ただし、現在では消費税が付くので税込2,178円です。
と言っても、今では希望小売価格になっているそうなので、店によって値段は違うかも知れません。
買ってみると、40年前とは少し仕様が変わっていました。
まず、販売元だったツクダオリジナルは倒産したので、現在はメガハウスが販売しています。
ちなみに、メガハウスのお客様センターは「おもちゃのまち」にあります(住所は栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまち4-2-20)。
そして、40年前は透明アクリルの円筒型だったパッケージが、現在では紙の箱になっていました。
また、当時はなかった専用スタンドも付いています(トップ画像参照)。
▼現在のルービック・キューブのパッケージ
白い面の中央に書いてある「Rubik's CUBE」のロゴも変わっています。
色の配置も、40年前は白い面の反対側は青い面でしたが、現在では黄色い面となっており、これは世界基準配色だそうです。
さっそく回してみると、軽い軽い。
40年前と同じ感覚でした。
全くストレスなく操作できます。
さすがに本物は全然違いますね。
そして、6面完成攻略書まで付いていました。
40年前は、1面完成方法の説明書しか付いていなかったのです。
現在では、6面完成方法は「LBL法」というのが一般的だそうで、その方法が説明されています。
ちなみに、LBLとは Layer By Layerの略です。
それでは、LBL法の基本的な完成手順を見てみましょう。
まず、LBL法を説明する前に、ルービック・キューブの基本的な知識を説明します。
ルービック・キューブは3×3タイプの場合、1つの面に9個の小キューブがあります。
そのうち、真ん中の小キューブ(白い面で言えば「Rubik's CUBE」と書かれた小キューブ)をセンター・キューブと呼びます。
センター・キューブは6個あって、1個につき1つの面を晒しており、他の色との位置関係はどう動かそうとも絶対に変わりません。
センター・キューブから縦と横に並んでいる小キューブをミドルエッジ・キューブと呼びます(エッジ・キューブとかサブ・キューブなどと呼ぶ説明書もあります)。
ミドルエッジ・キューブは12個あって、1個につき2つの面を晒しています。
そして、センター・キューブから斜め方向に配置されているのがコーナー・キューブです。
コーナー・キューブは8個あって、1個につき3つの面を晒しています。
●ステップ1(1つの面のミドルエッジ・キューブのクロスを作る)
上記写真のように、完全にバラバラの状態から、1つの面のミドルエッジ・キューブのクロスを作ります。
この際、単純にクロスを作るのではなく、側面も合わせなければなりません。
センター・キューブの位置関係は変わらないと前述しましたが、上面のクロスを作る際に、側面をセンター・キューブの色に合わせます。
▼上面の白のクロスだけではなく、右側面の緑と左側面のオレンジもセンター・キューブのと合っている
●ステップ2(コーナー・キューブも合わせ、完全な1面を作る)
上面のクロスを作れば、次は上面のコーナー・キューブも合わせて、1面を完成させます。
この際、側面の色もセンター・キューブとミドルエッジ・キューブに合わせなければいけません。
▼完全な1面完成。上面だけではなく、側面の1段目も色が揃っている
●ステップ3(中段の色合わせ)
次に、中段の色合わせをします。
完成した1面を底面にすると作りやすくなります。
センター・キューブの位置関係は変わらないので、ミドルエッジ・キューブの色を合わせるだけでOKです。
▼完成した中段の色合わせ
▼完成した1面を底面にした状態
●ステップ4(上面のクロスを作る)
完成した1面を底面にしたままで、上面のクロスを作ります。
この際、側面のミドルエッジ・キューブの色は気にする必要はありません。
▼上面のクロス完成(コーナー・キューブや側面の色は合っていない)
●ステップ5(上面を揃える)
上面のコーナー・キューブの色を揃えます。
これで上面の完成です。
この際、側面の色は気にする必要はありません。
▼上面の完成(側面の色は合っていない)
●ステップ6(上面コーナー・キューブの位置を合わせる)
まずは、上面のコーナー・キューブの位置を合わせます。
そうすれば、側面のコーナー・キューブの色も揃います。
▼上面コーナー・キューブの位置を合わせると、側面コーナー・キューブの色も合う
●ステップ7(上面ミドルエッジ・キューブの位置を合わせて6面完成)
最後に、上面のミドルエッジ・キューブの位置を合わせます。
これで6面完成です。
▼6面完成
以上がLBL法による6面完成手順です。
ところが、僕の6面完成方法は少々違います。
40年前、父親がルービック・キューブの攻略本を買ってきました。
それが「タッタ!2分でできる!謎の六面体組立法」(フォックスブック、著:小倉清治、中村彰彦 )という本でした。
この本が他の攻略本と違うのは、図で回転方向を説明するのではなく、数式で操作方法を示す点です。
普通の本なら、一手一手を図に現し、回転させる面と方向をいちいち矢印で示しています。
そのため、非常に判りやすいと言えるでしょう。
▼ルービック・キューブに付いている、LBL法の6面完成法
しかし、この本では基本的な図は載せているものの、回転させる面と方向を数式で示すのです。
たとえば、このような感じです↓
M⇒E、E⇒J、D⇒G 4- 1- 4 5 3 2 1 2- 3- 5-
そのため、とっつきにくい印象があり、挫折した人も多いようです。
その反面、操作方法さえ理解できれば、暗記するのには非常に便利です。
基本的な完成手順も、LBL法とは違っています。
それでは、この本での完成手順を見ていきましょう。
●ステップ1(1つの面のコーナー・キューブを合わせる)
LBL法と違うのは、まず最初に1つの面のコーナー・キューブを合わせる点です。
もちろん、その際に側面をセンター・キューブの色と合わせるのは言うまでもありません。
▼コーナー・キューブを合わせ、側面の色もセンター・キューブに合わせる
●ステップ2(上段4隅の位置合わせ)
LBL法と最も違うのは、1面を揃える前に、8個のコーナー・キューブを全て揃えてしまう点です。
ステップ1で4個のコーナー・キューブは合っているので、その面を底面にします。
そのうえで、上段4隅の位置合わせをするわけですが、気を付けて欲しい点はあくまでコーナー・キューブの位置合わせであり、色合わせではないということです。
この本で、最も理解しにくいのがステップ2で、位置合わせの意味が判らず、指令どおりに操作したのに色が合っていない、と思って操作を間違えたと勘違いした人が多かったようです。
ここでは、あくまでも位置合わせなので、色は気にしないでください。
▼上段4隅の位置が合っている状態(色は合っていない)
●ステップ3(上段4隅の色合わせ)
ステップ2で上段4隅の位置を合わせたので、今度は色(コーナー・キューブの向き)を合わせます。
これで、8個のコーナー・キューブ全ての色が合った状態になります。
▼全てのコーナー・キューブ(8隅)が合った状態
●ステップ4(完全な1面を作る)
任意の面の1面を揃えます。
コーナー・キューブは既に合っているので、揃えるのはミドルエッジ・キューブのみです。
もちろん、側面もセンター・キューブの色に合わせます。
▼完全な1面の完成。上面だけではなく、側面の1段目も色が揃っている
●ステップ5(中段の色合わせ)
完成した1面を底面にし、中段の色を合わせます。
ここはLBL法と変わりありません。
▼完成した中段の色合わせ
▼完成した1面を底面にした状態
●ステップ6(上段ミドルエッジ・キューブの位置合わせ)
上段は、コーナー・キューブは既に合っているので、ミドルエッジ・キューブの位置を合わせます。
この際、色は気にしなくても結構です。
LBL法では色を合わせてから位置を合わせていましたが、それと逆ですね。
もっとも、上級者用になると位置と色を1回で合わせる方法もあります。
下の写真はステップ5の「完成した1面を底面にした状態」の写真と似ていますが、ミドルエッジ・キューブの黄色と緑、黄色とオレンジの位置が合っているのが判りますか?
▼上段ミドルエッジ・キューブの位置が合っている状態(色は合っていない)
●ステップ7(上面ミドルエッジ・キューブの色を合わせて6面完成)
最後に、上面のミドルエッジ・キューブの色(向き)を合わせます。
これで6面完成です。
▼6面完成
以上がルービック・キューブ完成法ですが、完成スピードの世界記録はなんと4.59秒だそうです。
世界記録を狙うような人は、上記のようなステップはいちいち踏まずに、全てのパターンを覚えて一気に6面を完成させます。
ちなみに僕は、ステップを踏みながら完成させるので、6面完成に最速でも1分40秒ぐらいかかります。
YouTubeキャプチャー画像より https://www.youtube.com/watch?v=IiMVeoSPGuk
今から33年前、1987年6月初旬に始まった天龍革命。
この時の天龍源一郎にとっての最大の敵は、バブルに沸く世の中だった。
週刊ファイトにコラムを書きました。
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関西は私鉄王国と呼ばれ、大阪府下を走る私鉄としては阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道(近鉄)、南海電気鉄道の大手私鉄いわゆる関西五大私鉄、そして大阪市営地下鉄から民営化した大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro=大阪メトロ)が有名だ。
しかし、これら以外でも大阪府内を走る私鉄が存在する。
ただし、大阪府下にはいわゆる第三セクター鉄道(JRおよび旧・国鉄、あるいは私鉄の赤字路線を引き継いだ三セク会社)はない。
●大阪高速鉄道(豊中市、吹田市、茨木市、摂津市、守口市、門真市)
大阪高速鉄道と言ってもピンと来ない人がほとんどだと思うが、同社は第三セクターの鉄道会社で、要するに大阪モノレールのことである。
大阪府内を走る唯一のモノレールで、2011年までは世界最長のモノレールとしてギネスブックに認定されていた。
大阪モノレール線(本線)と国際文化公園都市モノレール線(彩都線)の2線があり、特に有名なのが大阪空港駅と門真市駅を結ぶ本線と呼ばれる線だ。
中国自動車道および近畿自動車道に沿って、大阪国際空港(伊丹空港)から万博公園を経て、京阪電鉄本線の門真市駅まで伸びている。
大阪市内は通らないものの、大阪モノレールは大阪北部の要所を結ぶ路線だ。
なお、車両は全て跨座式である(モノレールの車両には他に懸垂式がある)。
北大阪急行電鉄(北急)はおそらく、大阪府民が最も多く利用している中小私鉄だろう。
駅数は起終点を含めて僅か4駅、大阪府北部の吹田市と豊中市のみを走る小さな鉄道会社だが、大阪メトロの御堂筋線と直通運転しているため乗降客は多く、大阪市方面から乗ると地下鉄からそのまま北急に入るので「北急に乗っている」という実感はあまりない。
大阪メトロ御堂筋線と言えば、新大阪駅、梅田駅、難波駅、天王寺駅などを通る、大阪の大動脈だ。
直通運転区間は、大阪府北部の豊中市にある千里中央駅(北急)から、大阪府南部の堺市にある中百舌鳥駅(御堂筋線)まで4市を通り、走行距離は実に30.4kmにも及ぶ。
なお、2023年には箕面市の箕面萱野駅まで延伸し、あと2駅増える予定だ。
北急は阪急電鉄の子会社だが、阪急との直通運転はない。
初乗り運賃は非常に安く、僅か100円である。
したがって北急の駅で運賃表を見れば、御堂筋線に入る江坂駅を越えると運賃が跳ね上がり、驚く人も多い。
何しろ大阪メトロの初乗り運賃は180円なのだから。
北急独自の車両も所有しており、ステンレス製車両の大阪メトロとは異なって、クリーム色で塗装された鉄製車両だ。
地下鉄である大阪メトロと直通運転しているとはいえ、北急は大部分が新御堂筋と並行して地上を走っており、地下駅はターミナルの千里中央駅のみである。
なお、北急は準大手私鉄に分類されている。
▼北大阪急行の現在のターミナルである千里中央駅は唯一の地下駅
妙見線と日生線の2路線があり、特に日生線の終点である日生中央駅からは日生エクスプレスで阪急電鉄の大阪梅田駅まで直通で行くことができるうえに、現有車両も阪急電鉄から譲り受けた物なので、阪急電車に乗っているような気分だ。
ただし、阪急宝塚本線との分岐駅となる川西能勢口駅から能勢電に入ると、都会的なイメージのある阪急電車とは裏腹に、北摂の片田舎風景になるのが特徴だ。
なお、路線の大部分が兵庫県川西市であり、社名とは異なり能勢町(大阪府最北端の町)には通っていない。
妙見線の終着駅である妙見口駅(豊能町)は、大阪府最北端の駅である。
阪堺電気軌道(阪堺電軌)は、大阪府で唯一の路面電車として有名だ。
かつては南海電鉄の一部だったが、1980年に分離、現在では南海電鉄の子会社となっている。
ただし路面電車のため、南海との相互乗り入れは行っていない(路面電車と普通の鉄道との直通運転には、京阪電鉄の京津線と京都市営地下鉄がある)。
阪堺線と上町線との2路線があり、特に阪堺線は路面電車ながら大阪市と堺市に跨っている、長い路線だ。
しかし実際には、阪堺線の起点である恵美須町駅(大阪市)と、終点の浜寺駅前駅(堺市)との直通運転は行っていない。
上町線の起点である天王寺駅前駅(大阪市)から住吉駅(大阪市)で阪堺線に合流し、浜寺駅前駅までの直通運転が主流になっているため、現在では上町線が本線扱いである。
▼専用軌道から路面軌道に入る阪堺電車(上町線の阿倍野駅~松虫駅間)
大阪府南部を走る泉北高速鉄道は南海電鉄の子会社であり、南海電鉄の高野線と相互乗り入れしている。
沿線は泉北ニュータウンという大規模な新興住宅地で人口も多く、南海電鉄のターミナルである難波駅へは直通で行くことができるので、南海高野線の支線という感じで非常に便利だ。
起点は中百舌鳥駅(堺市)、終点は和泉中央駅(和泉市)で、起終点を含めて僅か6駅だが、中百舌鳥駅は大阪メトロ御堂筋線と乗り換え可能とあって乗降客はかなり多い。
最近では、難波駅まで直通の泉北ライナーという有料特急も走らせている。
独自の車両も所有しており、南海高野線によく似たステンレス製車両の他、クリーム色に青いラインの入った鉄製車両もあって、南海電車との違いは明らかだ。
泉南方面への延伸も囁かれているが、実現可能かどうかは定かではない。
▼泉北高速鉄道の中心駅である泉ケ丘駅付近
水間鉄道(水鉄)は大阪府南西部の泉南地域にある貝塚市のみを走る、非常に珍しい私鉄である。
起点の貝塚駅は南海本線との乗換駅であり、南海電鉄とは結び付きが強いが、同社の子会社ではない。
元々は独立系の鉄道会社だったが、経営難のため2006年に飲食系の会社である㈱グルメ杵屋の子会社となった。
沿線人口は少なく、水間観音への参詣客のために敷設された鉄道で、現在でも全線が単線だ。
そのため、大阪とは思えないのどかな田園風景が車窓には広がる。
車両は以前、南海電鉄のお下がりを使用していたが、現在は東急電鉄の中古車両となっている(トップ画像参照)。
かつては東京のド真ん中を走っていた東急の車両が、現在では大阪の田舎路線を走っている画というもの面白い。
しかも車内の吊り革には、関西に存在しない東急百貨店の広告が残っている(関西には東急ハンズはあるが東急百貨店はない)。
鉄道会社には大きく分けて3種類あり、最も多いのが第一種鉄道事業者だ。
第一種鉄道事業者は自社で線路を敷設し、営業も行う鉄道会社である。
上記の「★第一種鉄道事業者および軌道事業者」のうち、大阪モノレールと阪堺電軌は軌道事業者で、それ以外は第一種鉄道事業者だ。
それに対し、第三種鉄道事業者は線路を敷設するだけで、その線路を他社に貸して営業は行わない鉄道会社である。
第三種鉄道事業者から線路を借りて、車両を走らせ営業を行う鉄道会社を第二種鉄道事業者という。
以前は第一種鉄道事業者がほとんどだったが、新たに開通する路線はこの方式が主流になると思われる。
それでは、大阪府下の第三種鉄道事業者には、どんな鉄道会社があるのだろうか。
関西高速鉄道などという鉄道会社は、大阪に長年住んでいる人でも、ほとんど知らないだろう。
関西高速鉄道とは、1997年に開通したJR東西線の線路を敷設した第三セクターの会社だ。
JR東西線とは、JR西日本の京橋駅(大阪市)から尼崎駅(兵庫県尼崎市)までを地下で結ぶ路線である。
ちなみに、JR東西線というのは、日本で初めて名称に「JR」が付いた路線である。
にもかかわらず、線路を保有しているのはJRではなく別の会社だ。
関西高速鉄道は、2031年に開業予定のなにわ筋線の建設も請け負うことになっている。
なにわ筋線は、JR西日本と南海電鉄が第二種鉄道事業者になる予定だ。
大阪外環状鉄道は、新大阪駅(大阪市)から久宝寺駅(八尾市)に至るJR西日本のおおさか東線の線路を敷設した三セク会社だ。
なお、会社名とは裏腹に、環状運転は行っていない。
第三種鉄道事業者の意味が判った人で、しかも大阪人ならば中之島高速鉄道という社名を聞くと、どんな鉄道路線かは想像がつくだろう。
そう、2008年に開通した京阪電鉄の中之島線を敷設した三セクの鉄道会社である。
それまで、大阪市役所などがある中之島には鉄道駅がなかったが、中之島線の開業により待望の鉄道路線が通ったわけだ。
京阪電鉄本線の天満駅から、新駅となった中之島駅まで起終点を含めて5駅の路線である。
阪神電鉄の尼崎駅(兵庫県尼崎市)と西九条駅(大阪市)を結ぶ西大阪線という路線が元々あったが、2009年に西九条駅と近鉄の難波線の近鉄難波駅(この時に大阪難波駅と改称)が地下路線で繋がり、阪神なんば線と改称した。
阪神なんば線のうち、2009年に開通した大阪難波駅~西九条駅の区間を敷設したのが三セクの西大阪高速鉄道である。
第二種鉄道事業者は阪神電鉄で、近鉄の車両も走行するが、営業しているのは阪神電鉄のみのため、近鉄は第二種鉄道事業者とはならない。
阪神なんば線の中でも、旧・西大阪線の西九条駅~尼崎駅の区間は西大阪高速鉄道とは関係なく、従来通り阪神電鉄が第一種鉄道事業者である。
大阪市西側の湾岸部分に大阪メトロの南港ポートタウン線が走っている。
住之江公園駅~コスモスクエア駅を走る無人運転の新交通システム、通称ニュートラムだが、このうちのトレードセンター前駅~コスモスクエア駅の1駅間だけは三セクの大阪港トランスポートシステムが第三種鉄道事業者だ。
この1駅間は大阪メトロが第二種鉄道事業者なのは言うまでもない。
それだけではなく、地下鉄部分の大阪メトロの中央線、大阪港駅~コスモスクエア駅の1駅間も大阪港トランスポートシステムが第三種鉄道事業者、大阪メトロが第二種鉄道事業者となっている。
新関西国際空港などという、鉄道とは関係なさそうな会社も、レッキとした第三種鉄道事業者である。
社名を見れば判るように、関西国際空港(関空)へ至る鉄道路線の会社だ。
新関西国際空港が敷設したのはりんくうタウン駅~関西空港駅の1駅間で、この間をJR西日本の関西空港線と南海電鉄の空港線が通っている。
この間の線路と両駅はJR西日本と南海電鉄が共同で使用しており、当然のことながらこの両社が第二種鉄道事業者だ。