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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

TGライバルの金銭感覚

「ミスター・タイガース」こと野球解説者の掛布雅之が、市税滞納のために自宅が一時差し押さえられていたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000500-sanspo-ent
現在は解除されているが、引退して20年たった今でもテレビなどで活躍する人気者だけに、ショッキングなニュースだ。


掛布は1974年、ドラフト6位で阪神タイガースに入団した。
当時の掛布は全く無名で、一応ドラフトにはかけられているが、事実上のテスト生で契約金はなし。
年俸は当時の二軍最低年俸の84万円。
「え、それって月給じゃないの?」と聞き返したくなるくらいの低年俸だ。
月額に直すと、僅か7万円。
実はこの頃から掛布には「借金ぐせ」があったという。


寮に入るため「食う寝るところに住むところ」は保障されているが、当然寮費は年俸から差し引かれる。
アドバイザリー契約なんてないから、バットやグラブは自分で買わなければならない。
結局、手元に残るのは月1万円くらいで、まさしく綱渡りの生活をしていた。


そんな生活の中で、掛布はある物を購入するために借金をした。
それは、10万円のステレオ。
近所の電気屋さんに「今度、この店で一番高いステレオをキャッシュで買いますから」と約束して、そのとき払えるローンを特別に組んでもらったという。
1年目から一軍出場が多かったために2年目の年俸は大幅にアップ、掛布は約束通り50万円のステレオをキャッシュで買った。


その後、掛布はミスター・タイガースとして文字通り阪神の顔となり、年俸もプロ野球界有数の高額となったが、借金が無くなることはなかった。
そのひとつが、上記のような豪邸を購入した時のローンだ。
さらに掛布はかなりのカーキチで、ポルシェやベンツなど様々な高級車を乗り回している。
ただし、ファッションには全く興味がなく、ジャージ姿でベンツに乗り込むので、島田紳助から「掛布さん、アンタおかしいで!」とよくツッコまれていた。
ちなみに、プロ入りした頃には借金してまでステレオを購入した掛布も、なぜか愛車にはカーステレオを付けていないらしい。


掛布はなぜ借金してまでこれらの物を手に入れたいのか?
たしかに豪邸や高級車はプロ野球選手のステータスシンボルなのだが、それだけではないという。
むしろ「借金すること」そのものが目的だというのだ。


二軍にいる間は、早く一軍に上がって年俸を上げようと頑張る。
しかし一軍入りしてレギュラーに定着してしまうと年俸を上げる意味がなくなってしまう。
いわば、年俸を上げる目的を作るために借金をするというのだ。
だから一流の選手はみんな借金を抱えているのだという。
つまり、プロ野球選手の豪邸や高級車は、自らのハングリー精神を湧き立たせるための象徴だというわけだ。


なるほど、理に適った話だが、腕一本で建てた豪邸の裏で借金生活をしているというのも、何となく夢が無くなってしまう感じがするのは筆者だけだろうか。
と言っても、掛布は借金をバネにして頑張ったからこそミスター・タイガースと呼ばれるようになったと自負しているのだから、上記ニュースのような出来事もこれからの人生のエネルギーにしようとしているのだろう。


一方、現役時代に掛布のライバルだった元・読売ジャイアンツ江川卓も借金生活をしていた。
もっとも、こちらの事情は掛布とは少々違うようで、バネにするための借金ではなく、金儲けのための借金だというのだ。
貯蓄して税金を取られるくらいなら、借金して土地売買した方が節税になり、結局は得だというわけだ。
しかしバブル崩壊で大損し、結局は多額の借金を背負うことになった。
こちらの借金は決して望んだものではないだろう。
また、株にも手を出していて、こちらでも損をしたことがあるという。
ただ、こちらは専らギャンブル好きから高じたもので、株での失敗はあまり悔やんでいないらしい。
ちなみに掛布は、ギャンブルは大の苦手である。


時代も大きく変わった現在、今の選手たちの金銭感覚はどんなものなのだろう。
掛布や江川のようにドンと投資をしているのか、あるいは先行き不透明な世の中なので、貯蓄に回しているのか。


ただひとつ言えるのは、掛布や江川が借金生活を選んだのは高額所得者だからであって、普通の人は無意味な借金(身の丈に合わない贅沢品の購入やギャンブルによるもの)など絶対にしない方がいい。