第100回全国高等学校野球選手権記念大会は大阪桐蔭(北大阪)が5度目の優勝、そして史上初となる2度目の春夏連覇を達成した。
金足農(秋田)は公立の農業高校ながら準優勝して大旋風を巻き起こしたが、いずれにしても今年の高校野球で最も強いチームは大阪桐蔭、ということになる。
では、一番弱い高校はどこだったのだろう?
それを調べるには、地方大会の初戦で敗れたチーム同士で、負け進んで行く逆トーナメントをするしかないが、もちろんそんな大会を開催する主催者がいるわけがない。
そこで、地方大会初戦で敗れた高校に勝った高校が次の試合で敗れて、その高校に勝った高校がまた次の試合で敗れて……、という形で「一番弱い高校」を選定するしかない。
もっとも、だからと言ってそんな方法で一番弱い高校を指定できるわけではないが、そこはご容赦いただきたい。
なお、昨年夏の最も弱かった高校はこちら。
(昨年の記事を読めばわかるが、今回の記事は校名以外はほとんど去年のコピペだ。なお、一昨年より前の記事も同様。このテーマの記事が、最も楽な執筆となる)
地方大会から調べていくと大変だが、甲子園の決勝戦から逆算していけば、容易に探り当てることができる。
甲子園大会
決勝戦 ○大阪桐蔭(北大阪)13-2金足農(秋田)●
準決勝 ○金足農(秋田)2-1日大三(西東京)●
準々決勝 ○日大三(西東京)3-2下関国際(山口)●
三回戦 ○下関国際(山口)4-1木更津総合(東千葉)●
二回戦 ○木更津総合(東千葉)7-0興南(沖縄)●
一回戦 ○興南(沖縄)6-2土浦日大(茨城)●
今夏の甲子園で最も弱かった高校は土浦日大ということになる。
だが、前述したように、本当に最も弱いというわけではないので、関係者の皆様はお気を悪くなさらないように。
さて、土浦日大は茨城代表の高校なので、今夏の日本一弱い高校は茨城県にある。
では、今夏の茨城大会を見てみよう。
茨城大会
決勝戦 ○土浦日大6-1常総学院●
準決勝 ○常総学院5-1水戸商●
準々決勝 ○水戸商9-5藤代●
四回戦 ○藤代3-2下妻一●
三回戦 ○下妻一3-1水城●
二回戦 ○水城9-2水戸一●(7回コールド)
一回戦 ○水戸一7-0友部●(7回コールド)
というわけで、今夏の日本一弱い高校は友部と決定した。
くどいようだが、本当に日本一弱いというわけではないので、そこはお許しいただきたい。
まあ、この学校に勝った高校は、次の試合では必ず負けるのだから、弱いというよりは呪いをかけられた、と言った方が適切な気がするが。
では、友部とはどういう高校なのか?
調べてみると、1978年(昭和53年)に開校した、男女共学で茨城県立の高校である。
……ところが、ウィキペディアにはそれ以上の情報は特に書かれていない。
主な出身OB・OGもいない。
う~ん、書くべきことがないので困った。
友部高校のサイトを見ると、今大会では4年ぶりに単独出場となったそうだ。
つまり、ここ3年間は連合チームでの出場だったということになる。
今年はようやく9人以上の部員が揃って、単独出場となったわけか。
それでは初戦でコールド負けでも仕方あるまい。
ただ、地元の新聞では大きく取り上げられたんだとか。
大阪にはシード校制度がないが、もし今年の北大阪大会に友部が参加して、春夏連覇を果たした今年最強チームの大阪桐蔭と初戦で闘っていれば、どんな結果になっていただろうか。
考えるのも恐ろしい(^^;)
それはともかく、来年度も部員を9人以上集めて、ぜひ単独チームで参加してもらいたいものだ。