今日は矢野燿大の引退ニュースのために陰に隠れてしまったが、能見篤史が一軍復帰へ向けて阪神鳴尾浜球場で二度目の実戦登板をした。
前回の8月26日の登板では、広島に軍を相手に2回26球を投げて、打者8人相手に被安打1、与四死球0、奪三振3、失点1(自責点0)という内容だった。
そこから中7日を開けての登板、今日は80〜90球投げる予定だという。
能見をタダで見られると、鳴尾浜球場は平日にもかかわらず超満員。
その熱視線はマウンド上の男、能見に注がれる。
見よ、この躍動感!
オリックス二軍相手に投げた今日の投球内容はこちら。
投球回6回1/3 投球数79球 打者21人 被安打2 与四死球1 奪三振10 暴投1 失点0
もう非の打ちどころがない、完璧な内容である。
え?二軍相手では格が違うって??
それはオリックスのオーダーをご覧になってから仰って下さいよ、旦那!
二番から五番まで外国人打者がズラリと並んでいるじゃありませんか。
特に四番・セギノール、五番・ラロッカ、六番・濱中、七番・赤田なんて、ヘタな一軍のクリーンアップよりずっと怖い。
このメンバーを相手に上記のような成績なら、一軍復帰には太鼓判を押せるだろう。
実はちょっとしたアクシデントがあって、DH制ではないので能見が打席に立った時、強振してファウルを打った際に一回転して尻餅をつきそうになった。
調整登板なのにそんなに力んで打席に入らなくてもいいだろうと誰もが思ったが、次の回に事件が起きた。
マウンドに立った能見が先頭打者を四球で出すと、中西ピッチングコーチがトレーナーを連れたってマウンドへ。
「すわ、故障の再発か!?」と誰もが心配したが、幸い大事には至らず、続投した。
それ以来、能見が打席に入るたびに、
「もっとホームベースから離れて立て!」
「フォアボールなんかで出塁するな!空振りしろ!」
と妙な声援を贈られる始末。
三振すると、
「よっしゃ、それでええ」
と拍手喝采を浴びていた。
能見は9月9日の甲子園での中日戦で一軍復帰、先発すると思われる。