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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

夏の甲子園・開会式

第91回全国高等学校野球選手権大会の初日に行ってきた。
子供の頃に春のセンバツの開会式を見に行ったことはあるが、夏は初めてである。


開会式の30分ほど前に甲子園に着いたが、土曜日ということもあってか凄い人だかりで内野席は売り切れ。
仕方なく無料の外野席に回ったが、ここでも凄い行列になっている。
開会式30分前で、なぜ無料の席なのに行列を作っているのか不思議だったが、やがてその謎が解けた。
入口のところで持ち物検査をしているだけでなく、なんと空港ばりの金属探知機による検査まで行われていたのだ。
プロ野球も含めてスポーツイベントでこんな厳重な検査は初めてである。
東京ドームで行われた第1回WBC東京ラウンドでも、これほどの厳戒態勢は無かった。


空港よろしく財布・鍵・携帯電話・カメラを別の袋に入れ、金属探知ゲートを通ってようやく外野席に入った時は開会式10分前。
レフトスタンドの端の方に僅かな空席を見つけ、ようやく座ることができた。
それにしても夏の甲子園は暑い。
朝なのにビールが欲しくなったが、売り子一人歩いていない。
どうやら開会式が終わるまでは、売り子は販売しないようだ。


ようやく開会式が始まった。
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ライトスタンドには人文字まで出現。
この角度ではわかりにくいが「ようこそ」と書いている。
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各校の選手たちの行進が続く。
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地元・大阪代表のPL学園が登場したときは、大きな拍手が巻き起こった。
拍手に応えて力強く行進するPLの選手たち。
……って、一人よそ見をしとるヤツがいるぞ。
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外野に勢ぞろいした各校の選手たちが……
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一斉に内野へ行進!
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センバツなら花火とともに各校の旗が現れるところだ。


広い外野ではわかりづらいが、内野に辿り着くと49校の選手の多さが実感できる。
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前年度優勝校・大阪桐蔭の主将による深紅の大優勝旗返還。
今年は大阪大会でPL学園に敗れたため、主将一人での甲子園入りとなった。
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大会会長の挨拶などは毎度のことだが、今年はロイヤルボックスから皇太子殿下の祝辞もあった。
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ひょっとして、皇太子殿下が来るから厳重な金属探知機検査があったのか?
いや、あとでわかったことだが、開会式直前ほどの厳重さは無いにせよ、その後の試合でも簡単な金属探知機検査はあったようだ。
それにしても、日本国の皇太子殿下が来られたということは、朕もネタラン国王として挨拶せねばならんな。
……つか、なんで国王が無料の外野席に座らにゃならんのだ!?
普通なら皇太子殿下と共にVIPルームに招かれるべきだろ。
そもそも、甲子園まで満員の阪神電車に揺られて来たのだ。
こんな国王待遇があるか!?


それはともかく、伊万里農林の吉永主将による選手宣誓。
……が、今年はなんと、暗記せずに紙を読み上げるスタイルとなった。
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どうやら、吉永主将が暗記する自信が無かったから、紙を読みながらの選手宣誓となったらしい。
そんなもん、暗記しなくてもいいから自分の言葉で喋れよ。
以前、センバツでの選手宣誓で、史上初の英語入り宣誓というのがあったが、主将が覚えきれずにトチってしまって「すいません!」と言って宣誓し直したことがあった。
その方がよっぽど高校生らしいし、好感が持てた。


開会式が終わり、選手たちが退場して、列を区切る白線が撤去される。
これはテレビではなかなか見られない風景。
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そしてようやく売り子たちがスタンド内を歩き回り、待ちに待ったビールにありつくことができた。
夏の甲子園で飲むビールは最高だろうと思ったが、のちにこの考えが間違っていたことに気づく。


こちらは、入道雲の間をかいくぐってヘリコプターから降りてきた始球式用のボール。
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やがて第一試合が始まった。
木内監督率いる常総学院(茨城)と、東北高校時代はダルビッシュを擁して決勝進出、常総学院に敗れ準優勝に甘んじた若生監督率いる九州国際大付との因縁の対決。
しかし試合は、いきなり九国大付のエラー連発の幕開け。
こういう試合になると、公式記録員は大変だな、とどうしても思ってしまう。
エラーが連発する試合ほど、公式記録員の頭を悩ませるものはない。
そんな中で、納得のいかない判定があった。
ランナー一塁で打者がバント、投手が二塁に送球するが遊撃手の足がベースから離れ、セーフとなった。
このとき、公式記録員は投手の野手選択を記録。
だが、ちょっと待ってほしい。
二塁塁審はセーフをコールした後、その理由として遊撃手の足がベースから離れた、というゼスチャーをしたのだ。
つまり、タイミング的にはアウトだということである。
タイミングがアウトなのに、野選を記録するのはおかしくはないか?
この場合は、投手の悪送球、つまりエラーを記録するべきだろう。


てなことを考えていたが、腹が減ったのでとりあえずセンターにある赤星ラーメンへ行くことにした。
とはいえ、この暑さではラーメンを食う気にはとてもなれない。
すると、冷やしつけ麺というメニューがあったので、それを食うことにした。
この冷やしつけ麺、なんとカレーに付けて食べるのである。
そして、赤星ラーメンの向かいにはココナッツガーデンがあって、高校野球期間中は無料開放とのこと。
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ここに冷やしつけ麺カレーとビールを持ち込んで食うことにした。
バックスクリーンの真裏にあるココナッツガーデン、パラソルがあって直射日光を防げるが、最大の欠点はグラウンドが見えないこと。
プロ野球開催時にはサービスでワンセグが見られるそうだが、高校野球期間中はそれもない。
まあ、自分の携帯でワンセグを見ればいいだけの話だが。
ちなみに、こちらがココナッツガーデンから見たスコアボード。
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ココナッツガーデンをあとにしたが、カレーつけ麺とビールのおかげで喉の渇きは極限に達した。
暑いときに飲むビールは最高、と思っていたが、夏の甲子園はそんなに甘くない。
夏の甲子園の暑さはビールなどで追いつけるほどハンパではなく、むしろ喉の渇きを増進させるだけだ。
そこで夏の甲子園の救世主と言えば、「かちわり」である。
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甲子園名物と言えばかちわり。
夏の甲子園での限定メニューだ。
もちろん、僕の子供の頃からあったが、現在ではかなり様相が違う。
昔は紐でくくったようなビニール袋だったが、今では自分で封を開けるスタイルになっている。
しかし、その楽しみ方は今も昔も変わらない。
買った直後は氷が溶けていないため飲むことはできないが、その間は氷嚢代わりにして冷たさを味わう。
溶け始めた頃にようやく飲めるが、それでも一気には飲めない。
一気に飲めないからこそ、長い時間味わうことができる。
そして何よりも、味も素っ気もないところがいいのだ。
変に味があると、その味が喉に絡まるのでかえって喉が乾いてしまう。
そもそも、夏の甲子園でコーラを飲む奴の気が知れない。
あんなもんを飲むと、甘さが喉に絡まってしまうだけではないか。


しかし、そのかちわりがなくなる頃、第一試合も終わろうとしていた。
試合は中盤に九国大付の打線が爆発、8対4で常総学院に逆転勝ちした。
かちわりがなくなれば甲子園の暑さに勝てず、第一試合終了後に僕は球場を後にした。