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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

橋下府政満1歳

橋下徹が大阪府知事に就任してから1年が経った。
現在、調査によると大阪府民の支持率は実に8割を超えるという。
問題発言が多々あり、色々と物議を醸した割には驚異的な数字だ。
むしろ、多様性を好む大阪人気質を考えれば、この高支持率は不気味と言ってもよい。
ただ、橋下府政が始まってからまだ1年で、結果が出てくるのはこれからなので、本当の評価はこれから下されるだろう。


そんな橋下知事の最も大きなプランは、大阪府庁のWTC(ワールド・トレーディング・センター)移転だろう。
他の案はともかく、府庁移転構想には僕も大賛成である。


現在の大阪府庁舎は大阪市中央区大手前の、大阪城のほとりにある。
すぐ近くには大阪府警察本部があり、その向こうにはNHK大阪放送局もある。
最寄駅は地下鉄谷町線あるいは京阪本線天満橋駅で、道路ではすぐ近くに中央大通と阪神高速道路の法円坂インターがあり、非常に交通の便が良い。


一方のWTCは大阪南港にある、地上55階、高さ256mの、日本第3位の高さを誇る大ビルディングだ。
だが、第三セクター方式で建設されたこの巨大ビルは大きな負債を抱え、「バブル期の負の遺産」と言われている。
そこで、ただ赤字が膨らんでいくのを指をくわえて眺めているのではなく、大阪府庁として活用しようというわけだ。
現府庁舎に問題がなければそんな面倒くさいことをする必要もないのだが、耐震構造の面から建て替え、あるいは補強工事の必要がある。
でも、建て替えはもちろん、補強工事にも金がかかるし、それなら安価で済む、今ある巨大ビルに移転した方がずっと合理的だという考え方だ。
さらに、空いた府庁舎は大阪市内有数の一等地。
ここを売却すれば相当な高値で売れるだろうし、府の財政も潤うことが期待される。
まさしく一石二鳥のアイデアだ。


ところがこの移転案、大阪府議会では反対する議員が多いらしい。
だが、移転案を上回るいい案があるのかと言えば、そんな方針を打ち出すわけでもない。
ただ、この移転案には問題があるから賛成できない、というだけである。
では、どんな問題点があるのだろうか。


一番大きな問題点は、防災上の点である。
なにしろ南港と言えば海のすぐ近く、津波が来れば真っ先に府庁がやられる、というわけだ。
だが、日本が地震国である以上、地震による危険性は南港でも大手前でもさほど変わらない。
もちろん、安全対策については充分検討されるべきだが、「だからダメ」というのはあまりにも安直すぎる。
どんな案でもメリットしか無い案はないわけで、メリット・デメリットを総合的に判断して、メリットの大きい方の案を採用するべきである。


その次の問題点が、WTCが地理的に不便な場所にあるという点である。
前述したとおり、現府庁舎は非常に交通の便がいい場所にある。
府庁を交通の便の悪い南港に移して、府民に不便を強いるのか、というわけだ。
だが、府庁に足しげく通う府民がどれだけいるだろう。
不便を強いられるのは府民ではなくむしろ府庁職員である。
それに、WTCが特別に交通不便な地というわけではない。
公共交通機関で言えば、新交通システムニュートラム」のトレードセンター前駅の目の前にあり、車がなくても充分に行ける。
道路では阪神高速の南港北や南港南インターがあり、慢性的な渋滞地獄の現府庁舎付近よりはよっぽど行き易いくらいだ。
しかも、WTCのすぐ傍には、国際見本市などが行われるインテックス大阪があり、駐車場には事欠かない。
少なくとも、駐車場探しに困る現府庁舎よりはずっと便利だろう。
そりゃ府庁を千早赤阪村や能勢町に移転しようというのであれば、府民に相当な不便を強いるだろうが、府民が不便と感じるほどの場所ではないのである。


だが、この二つの問題点を反対理由に挙げるのはまだ理解できる。
引っ越ししたくないから問題点を捻り出した、という感が拭えないとはいえ、一応は具体的な問題点を示しているからだ。
しかし、こんな理由で府庁移転を反対している府議がいて、全く呆れてしまった。


「大阪城は太閤さんの昔から大阪の政治の中心。それを移転するのはまかりならん」


こんな理由にもならない理由を、よくぞ政(まつりごと)を司る者が言えたものだ。
どの口でそんなことを言うのか、恥を知れと言いたい。
大阪の政治を大阪城の近くで行っていると認識している府民がどれだけいるのか。
府民によっては「府庁って中之島にあるんでしょ?」などと言いかねない(中之島にあるのは大阪市役所だ)。
第一、現府庁舎が出来たのは1926年で、それまでの府庁舎は現在の西区にあったのだ。
別に太閤さんの昔から大阪城のほとりを大阪の政治の中心として、大阪人が守り抜いてきたわけではない。


それに、大阪人気質は昔から「政治より商売」で、政治家や役人をバカにしてきた。
政治の中心がどこにあろうと、そんなことは知ったこっちゃないのである。
大阪城を移転するというのであれば、大阪府民880万人全員が反対するだろうが、府庁がどこにあっても極端に不便なところでなければどうでもいいのだ。
だったら、より利益を生む場所に移転しようというのが当然の発想である。


府民感覚とかけ離れた、こんな府議が長い間府議会を牛耳ってきたのだから、大阪の政治が腐敗し、多額の負債を背負いこんだのもわかる気がする。
この府議が言うことは、それこそ太閤さんに唾する見解だろう。