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安威川敏樹のネターランド王国

お前はチョーマイヨミか!?

ネターランド王国憲法

第1条 本国の国名を「ネターランド王国(英名:Kingdom of the Neterlands)」と言う。
第2条 本国の国王は「禁句゛(=きんぐ)、戒名:安威川敏樹」とする。
第3条 本国は国王が行政・立法・司法の三権を司る、絶対王制国家である。
第4条 本国の公用語は日本語とする。それ以外の言語は国王が理解できないため使用禁止。
第5条 本国唯一の立法機関は「日記」なる国会で、国王が一方的に発言する。
第6条 本国の国民は国会での「コメント」で発言することができる。
第7条 「コメント」で、国王に不利益な発言をすると言論弾圧を行うこともある。
第8条 「コメント」で誹謗・中傷などがあった場合は、国王の独断で強制国外退去に踏み切る場合がある。
第9条 本国の国歌は「ネタおろし」とする(歌詞はid:aigawa2007の「ユーザー名」に記載)。
第10条 本国と国交のある国は「貿易国」に登録される。
第11条 本国の文章や写真を国王に無断で転載してはならない。
第12条 その他、上記以外のややこしいことが起きれば、国王が独断で決めることができる。

MS杯準決勝

昨日、ジャパンラグビートップリーグプレーオフマイクロソフトカップ(MS杯)準決勝が秩父宮ラグビー場近鉄花園ラグビー場で行われた。
僕は花園の三洋電器ワイルドナイツ×サントリーサンゴリアスの試合を、いつもの観戦仲間と共に観に行った。


試合開始2時間前に集合し、ラグビー場近くにある小さなお好み焼き屋さんへ。
しかし、満員で店には入れなかった。
ちょうどその時、試合出場予定のないサントリーの選手が占拠していたのである。


そしてなんとそこにいたのは、ワラビーズ(オーストラリア代表)主将のジョージ・グレーガンだった(いちばん奥の人)。
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この世界的なスーパースターが、東大阪でお好み焼きを食っている姿など、誰が想像しただろう。


グレーガンは出場しなかったものの、試合は白熱した展開になり、あわや延長戦か?と思われた。
このMS杯では延長戦が採用されている。
終了時間が過ぎて同点の場合、10分ハーフの延長戦が行われる。
それでも決着がつかない場合は、トライ数とコンバージョン数の差で決められ、それでも同じ場合は抽選(決勝戦の場合は両者優勝)となる。
ワールドカップでは1995年の第3回大会の決勝、スプリングボクス(南アフリカ代表)×オールブラックス(ニュージーランド代表)戦が延長戦に突入し、スプリングボクスが勝って優勝した。


ラグビーでは元々、延長戦などなかった。
イングランドを中心に始まったラグビーでは選手権制度はなく、オックスフォード大学×ケンブリッジ大学などの定期戦、あるいは国別代表戦であるテストマッチと呼ばれる対抗戦が主流で、優勝を決める必要はなかった。
唯一、優勝を決める大会に近かったのが五ヵ国対抗(イングランド、スコットランド、ウエールズ、アイルランド、フランスの五ヵ国による総当たり戦。現在ではイタリアが加わって六ヵ国代表になっている)だが、一見リーグ戦に見えるこのイベントも実際にはテストマッチが定期戦として行われていただけであり、長い間優勝制度はなかった。
ラグビーとはアマチュアリズムを基調にした、実に貴族的なスポーツだったのである。


しかし、イギリスの貴族文化など関係がない日本では、野球やサッカーと同じようなスポーツとして扱われ、選手権大会も当然のように行われた。
だが、ラグビーの試合に延長戦の規定がなかったため、ノックアウト式トーナメントでも同点の場合は引き分け抽選という方法が採られたのである。
当初は「ゲームが終われば『ノーサイド』というのがラグビーの精神であり、抽選負けで悔しがるのはラガーマンではない」というわけのわからない理屈が横行していたが、さすがにこれでは可哀そうだということで、トライ数が多い方を上位進出させる、という一歩前進の方法が採られた。


その頃、世界では大きなうねりが起こり、1987年に第1回ワールドカップが開催された。
当初、英国ホームユニオンの四ヵ国は、ラグビーの伝統を壊すW杯開催には反対だったが、世の中の動きは止まらなかった。
遂に世界のラグビーでも選手権が行われるようになったのである。
こうなるとアマチュアリズムを守るのは難しくなり、当然プロ化の方向に走った。
そして、第3回決勝のように延長戦を行わざるを得なくなったのである。
リーグ戦なら延長戦の必要はないが、ノックアウト式トーナメントでは当然の処置であろう。


そして日本でも延長戦を取り入れたのはいいことだが、延長戦でも引き分けの場合で、トライ数・ゴール数が同じ時は抽選、という方式はどう考えてもおかしい。
MS杯の場合は先にリーグ戦を行っているのだから、順位上位チームを優先的に進出させるのが妥当ではないのか。


MS杯はトップリーグとは別の大会だ、と言うのなら、決着をつけるためタイブレーク方式を採るべきである。
野球では北京オリンピックに続き、第2回WBCでもタイブレークを採用するという、愚の骨頂とも言えるバカバカしい選択をしたが、この件については項を改めたい。
延長戦で決着をつけやすい野球はともかく、時間制のラグビーではそれも難しい。
サッカーならサドンデスやPK戦で決着をつける方法もあり、ラグビーでもそれに近い方法を採っている場合もあるのだが、競技の性格上やはり難しいだろう。


そこでノックアウト式トーナメントで採用してほしいのが、アメリカン・フットボールで採用されている「オーバー・タイム」と呼ばれるタイブレーク・システムである(関係ないが、今日行われたスーパーボウルは、あわやオーバー・タイムの凄い試合だった)。
と言っても、オーバー・タイムにも色々な方法がある。


ラグビーでは、たとえば敵陣5mスクラムを行い、プレーが途切れるまで続ける。当然、反則が起きるとPK、FKあるいはスクラムで続行する。
それが終わると、攻守を入れ替えて再び5mスクラムを行う。
それで得点差がつけば試合終了、同点のままなら決着がつくまでこのタイブレークを行う。


MS杯、そして日本選手権ではこのタイブレーク方式を採用したらどうだろうか。
もっといい方式があるかも知れないが、その場合はそれを採用すればいい。